日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

来ない正月

2006-12-31 | つれづれ
今朝、新聞に顧問先の大奥様が28日に
亡くなられたという記事が載っていました。
年末に向け、息子である社長は、
取引先や知人などに知らせることも無く
お通夜、葬儀を終わらせられていました。

亡くなられた奥様は、私が入社して何番目かに担当させてもらった
企業の、当時の経理担当の役員さんで、
ちょっと小太りでいつもにこやかな奥様でした。

新聞に載っていた住所を頼りにご自宅に訪問すると
玄関先には開封していない正月飾りがおいてありました。
あれ?
お亡くなりになって
お通夜もお葬式も終わっているのに生活感が残っていました。
不思議だな?と思いながら
年末まで営業をしている社長のお店に訪問しました。

社長曰く
「一人暮らしだった母は、亡くなった当日の夕方まで
電話で話しをしており、自分達もびっくりしている。
一人で亡くなったのはかわいそうだけれど
周りに迷惑も掛けず良い母だった。
年を越そうと思って、色々買い物をして
カレンダーも一月一日になっていた。
まさか死ぬなんて本人も思っていなかっただろうに・・・。」
そう言って、目に涙を浮かべられていました。

もう数時間で新年です。
今年も色々なことがありました。
なぜか毎年新年を迎えると思い出すのが
一休和尚の狂歌です。

正月は冥途の途の一里塚
めでたくもあり
めでたくもなし

来年が良い年でありますように。
それでは皆様 良いお年をお迎えください。
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格差社会が齎すもの(ジニ係数)

2006-12-31 | つれづれ
ジニ係数と言う言葉を耳にしました。
格差社会を測る尺度として使う係数のようです。

ジニ係数とは
イタリアの統計学者ジニが考案した所得や資産の分布の
不平等度を表す指標のひとつです。
係数は 0 と 1 の間の値で示され、完全に平等なとき最小値 0 をとり、
不平等度が大きいほど 1 に近づきます。
一般的にこの数値が0.5を越えると暴動などが発生するとされています。
日本の当初所得でのジニ係数が0・49を超えたということを報道していました。


1人当たり実質所得のジニ係数
アメリカ(2000年) 0.368
イギリス(1999年) 0.345
日本(2001年)   0.322  本日の報道では0.38
フランス(1994年) 0.288
ドイツ(2000年)  0.252
スウェーデン(2000年) 0.252

国自体が所得の不公平感が無ければないほど
この数値が0に近づくことを考えれば
今の日本はどんどん格差社会になってきていることを明確にしていると言えるでしょう。

タクシーの運転手さんの平均所得が200万円だと言われて久しくなりました。
方や、六本木ヒルズを代表にIT長者なる若者が幅を利かせてきています。
年収2000万円を越えるサラリーマンも21万人を越えたそうです。

格差社会は政策が作り上げるものです。
これを無くそうとするとある程度の規制が必要になります。
規制を撤廃するからこそ金のある者が
金の無いものを犠牲にして更に金を集めるようになってしまうのです。

今年も今日で終わりです。
格差社会対策を考えて行きたいものです。
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