今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

健康診断に臨む

2024年09月13日 | 健康

年に一度とても神妙になる日がある。
それは職場の健康診断の日。

日頃の不摂生がこの日の検査で明らかになってしまうから。
なにしろ客観的な数値として出るので弁解の余地がない。

なので、数値がボーダーラインを超えないよう、数日前からこの日をめざして急ごしらえの摂生に取り組む。

まずは食べる量を控え、特に揚げ物を避ける。
そして、腹筋運動などをやったりする。
体重を下げ、さらに腹囲を減らすためだ。
体重が下ることは、まずは脂肪が減ることを意味する。
腹囲に響く内臓脂肪はつきやすいが減りやすいともいう。
腹筋運動は脂肪を減らすためではなく、筋肉をつけることで筋収縮が増して腹が引き締まることを期待して。

さらに今回は内臓脂肪を減らす漢方の「防風通聖散」を服用。

そして、2日前から、アルコール摂取を全面的に控える。
肝臓の数値(γGTP)対策のため。
この時期、夕食に冷たい(第3の)ビールが欠かせないが、この2日だけは、ノンアルビールで代替(結構満足)。
寝酒も禁止で、冷水で我慢する。

さて当日。
体重は努力の成果が実った!
ただなぜが身長まで下ってしまって、これ以上下ると四捨五入して㎝が減る。
降圧剤のおかげで、血圧測定は難なくパス。
一通り終わって、あとは血液検査の結果待ち。

これでまた一年間、好きな物を食べ、酒を味わう日々を過せるのが嬉しい。


2024年の論文一応の書き上げ

2024年09月08日 | 心理学

大学はまだ夏休み中なので、夏と表現するが、今年の夏も図書館に通って論文執筆に勤しみ(ただし今年の夏に限っては、関連文献として心霊コミックを読みふけた)、本日の日曜は国会図書館が休みなので、近所の区立図書館で、原稿を一応書き上げた。
字数は私の標準の15000字。
内容は、霊視認についての一般的態度調査と霊視認事例2つの紹介。

今回特に問題にしたのは、伝統的霊概念が霊の不可視性を前提としている点。
すなわち、科学的態度以前に、プラトン以降の「霊肉二元論」による(世界に流布している)霊概念(霊=非物質)においてすでに霊視認は否定されているということ。
もちろん既存の宗教も、死後の世界(天国、極楽、黄泉、地獄…)をちゃんと用意しているので、幽霊は理論的に存在しない。

なのに、世界中で霊の目撃情報(噂・流言)があいついでいたため、既存の宗教は無理やり後付けで浮遊霊を認めたり(浄土真宗は認めていない)、霊魂論の近代版である心霊科学では、霊の「物質化現象」というこれまた後付けで容認せざるを得なくなっている。

私が頼りにしたかったのは、心理学者による霊視認現象の心理学的説明だが、
例えば ユングは、英国の農家滞在中に幽霊を目撃したのだが、怖がって翌日退去して、貴重な実体験を研究材料にしなかった。
後年、彼の無意識理論に基づく観念的議論で霊に言及しているが、科学としては霊の”観測”こそ大切。
というわけで、既存の霊概念も心理学も霊視認を説明できない。
科学の方は幻視と決めつけているが、既知の病理による幻視は説明できても、健常者の幻視現象は認められていない。

なので、現象データから出発せざるを得ないのだ。


今夏得た快適に過ごすグッズ2024

2024年09月07日 | 生活

2024年の夏を過ごす上で、快適さを増してくれたグッズをまとめてみる(個別には記事で紹介)。


まずは、アームカバー
太陽光の赤外放射は皮膚の表面温度を気温よりも高く上げるが、それを防止してくれるのがこれ。
私は日傘男なので、頭部は赤外放射から守られているが、傘を持つ腕は無防備で、実際日焼けしていた。
アームカバーは紫外線も防いでくれるので日焼けもしない。
出がけに水に浸して装着すると一層快適。
ついでに防虫効果もある。
放熱効果が高いので、室内でもつけていて快適なほど。
逆に冷房が効きすぎた室内・車内で腕の冷えを防いでくれる(長袖代わり)。
これが100円ショップで200円で買えるのは嬉しい。


次に、大型冷風扇
卓上用の小型だと、冷風を顔に浴びる効果しかなく、部屋を冷却できない(顔以外が暑い)。

ところが床上用の大型だと風量が多くて、エアコンと併用で、室内の温度をさらに下げることができる。
エアコン併用が前提なので、同じ室内でエアコンの冷気が届きにくい空間用としての補助として使える。
ネットで10000円ちょい。
冬は加湿器にも使える。


番外編として、秋葉のレアモノショップ・サンコーで買ったファン付きの日傘
電動ファンが傘の内側の上部で回るので風が全部頭にかかる。
日傘は日陰を持ち歩くわけだが、そよ風が付加される。
35℃越えの暑さの中でも、ないよりマシだと痛感。
バッテリも、数日分の外出にもつ。
なのでそれまで使っていたファンなしの普通の日傘は持ち歩かなくなった。
売り尽くしセールで買ったので、もう売っていないようだ。
なので、持っていない人は、日傘に首掛け式のファンを併用するとよい。


これらは、買って以降使い続けて、快適さをアップしてくれた。


みんな確定申告すればいい

2024年09月06日 | 生活

自民党の総裁選に立候補している河野太郎氏が提案した「全ての国民に確定申告を」という意見がバッシングにさらされている。

だが給与生活者ながら毎年確定申告をやっている私からすると、賛成だ。

なぜなら、お金(詐欺ではない真っ当な還付金)を振り込んでもらえる可能性が発生するから(確定申告をしないと還付金は絶対もらえない!)

すなわち確定申告をすれば、源泉徴収で天引きされた税金から、正当に払い戻しがされる可能性がある。
私の場合で言えば、自分と扶養家族(母)が支払った医療費が合わせて年間10万円を超えた分は還付の対象となる。
医療費以外にも寄付金控除とかもある(私は「国境なき医師団」に些少ながら定期送金している)。

あるいは2箇所以上から収入を得ている人(こういう人は確定申告をしなければならない)は、
個人事業主になれば控除とは別に必要経費の申告ができる。

本来、自分が払う税金は自分で管理すべきもの(資産管理の一部と思えばいい)。
それを勤務先に年末調整してもらっている方がおかしい(勤務先にとって余分な仕事)。

今ではネットで簡単に申告できる。
敷居が高いと思わない方がいい。


※:「個人事業主」の登録を税務署にすれば、自宅を事業所と兼用でき(面積配分が必要)、事業所分の経費(家賃、光熱費、交通費など)は必要経費で落とせる。その分、申告内容は複雑にはなるが(税務署内の税務相談で公認会計士からアドバイスを受けるといい)。私も過去、色々副収入があったので名古屋宅(賃貸ワンルーム)の半分を事業所にしていた。


台風10号停滞の理由

2024年09月01日 | お天気
9月1日になって、台風10号が伊勢湾沖で停滞してしまった。
元々の遅速・迷走の理由は、東から張り出している太平洋高気圧の影響とされ、
また偏西風に乗り切れないためと言われていた。
前者は地上天気図で確認できるが、後者の「偏西風に乗り切れない」ことは地上天気図ではわからない。
※:皆さんがテレビ・新聞で見る普通の天気図の正式名称。ここでは地上でない天気図を紹介する。

ならなんでそれがわかるのかというと、気象予報士のアンチョコ、
予報の直接資料である高層天気図(数値予報天気図)によるもの。
※:なので気象予報士試験の「実技」は、これら複数の図を見て予想する出題。
その一部(複数ある高層天気図の1つのその地図の部分)をここに掲載する(下図)。
これは昨日・8月31日の午前9時時点の上空500hPaの高層天気図の地上台風付近の図である。
高層天気図は、等圧面の図で等高線が記されている。
見慣れている地上天気図は、地上(海抜0m:
およそ1000hPa)での等圧線が記されている。
かような違いはあるが、見方(解釈の仕方)は同じで、地上天気図のつもりで見て大丈夫。
図の上部の「5700」と記されてるところが、高度5700mを意味し(この図では一番低高度)、しかも等高線(60mごと)が密集しているので強風地帯を示し、ここは上空なので偏西風帯そのものと見なせる。
そして、紀伊半島にかかっている「L」印が、周囲よりも低高度核、地上でいう低気圧に相当する。
高層にある「L」は地上台風の上部ともいえるが、実は地上と無関係に発生することがある。
※:台風はものすごく強い上昇気流渦なので、大気の鉛直空間内で背が高く、高層天気図中にも反映される。
南に蛇行した偏西風の一部が切り離されて、そこだけ北からの寒気が残ってまった場合で、これを「寒冷渦(かんれいうず)という。
寒冷渦は、地上天気図には反映されないが、いわゆる「上空の寒気が」大気を不安定にして、思わぬ短時間強雨(「ゲリラ豪雨」はマスコミ用語で、気象学者は絶対使わない。私も同様)をもたらす。
すなわち、寒冷渦は、気象関係者だけが知っている(素人は知らない)、地上低気圧・前線以外の悪天候の原因なのだ!
台風10号はどうやら、以前からこの付近にあったこの寒冷渦に捕まったらしい。

するとどうなるかというと、まずは停滞する。
これが現在の状態。
 
そして台風自体は、力が弱まって、風速17m/sという台風の定義を満たさない「熱帯低気圧」に弱体化するので、強風の心配は減るが(暴風圏はその前に消滅)、大気の不安定さは残るので短時間強雨の可能性は残る。
ただし、この「L」の北西隣にW(Mの逆様に見える)すなわち暖気があるので
、寒冷渦としては強くない(この暖気は台風が上空に押し上げたものなので、台風が寒冷渦を弱めたといえる)。
やがて東側のH(背の高い太平洋高気圧)からの南風に押されて、北の偏西風に誘導されると見られている。

台風の間接効果による大雨で注意すること

2024年08月30日 | 防災・安全
前の記事に示したように、南西諸島・西日本に接近する台風の北側に秋雨前線があると、
台風のずっと東側で台風が引き込む南からの水蒸気たっぷりの空気が、その東側にある太平洋高気圧の西の縁で集まって北上し、
その行く手に秋雨前線が立ちはだかっていると、前線の南側(台風からずっと東側の太平洋側:東海〜関東)で大雨が降る。
※:”水蒸気たっぷりの空気”を手っ取り早く確認するなら、気象衛星画像の「水蒸気画像」画面で(動画にするとなおよい)。
これは定型パターンなので、今更不思議がらないでほしい。

昨夜の関東の大雨はそれで、(弱まった)台風本体の雨より強いくらいだ。
今回の大雨をさらに細かく見ると、やや西に傾いた南南西の風が関東に入り込んで西側の丹沢・関東山地にぶつかり、そこで風が収束する(集まる)ため、山地の東麓の上に線状降水帯が発生した。
その結果、山地の東麓にあたる相模平野・八王子・青梅・飯能のライン(線上)で大雨が降り、これらを流域とする河川が増水した。

今後台風本体が東上するにつれ、雨域は変化するが、関東に台風本体の雨がやってくることは必定。
そこで注意してほしいのは、今までの長雨で地盤が揺るんでの土砂災害
先月の愛媛松山での土砂災害も先日の愛知蒲郡の土砂災害も、いずれも警戒区域の外で発生している。
ただし、そこは警戒区域の近くで、周囲は要警戒の場所だった。
ということは、ハザードマップの確認結果で「ウチだけは安心」、というロケーションは危ないということ。
少なくともトバッチリは受ける覚悟が必要(例えば上の地域以外に多摩丘陵にある町田・川崎・横浜あたりも)。

追記:31日は、静岡から三重までの東海地方に南北走行の線状降水帯が発生している。東海道新幹線が終日運休なのもうなづける。

カテゴリーに「仏教」追加

2024年08月29日 | ブログ編集

我がブログのカテゴリーに「仏教」を追加した。

もともと仏教に関心があり、仏像も好きでお寺にはよく訪れていたが、仏教を主題とした記事はほとんどなかった。
ところが、専門の心理学において”スピリチュアル”を解禁し、なおかつ「心の多重過程モデル」の構築を推進していくうち、そのシステム3・4において、教えとしての仏教との接点が増えていき、記事も増えていった(仏教は人の心の高次レベルに対応)。
だが仏教そのものについての記事は、カテゴリーがなかったので「雑感」に入れていた。

自分にとって重要度を増してきた仏教についての記事が「雑感」にくくられるのは不適切と思い、オリジナルのカテゴリーを作った次第。

そうすると、今まで「パワー・スビリチュアル」や「心理学」に入れておいた記事もいくつかを「仏教」に移動となった。
あと「東京周辺」「旅」に入っていたお寺巡り、あるいは仏教美術展の記事も、内容を吟味して、いくつかを「仏教」に移動した。
いわゆる「お寺巡り」の場合でも、神社や他の名所も一緒に巡った場合は移動せず、タグを「#神社仏閣」にしてある。
一番迷ったのは仏教についての「作品・作家評」。
これも仏教に限定したものは「仏教」に移動した。

ということで、私にとっての仏教、すなわち「心の多重過程モデル」から見た仏教(という視点にオリジナリティがあるはず)の記事は「仏教」カテゴリーにまとめられた。

→カテゴリー「仏教」の記事群(降順)


霊に関わる人たちの概観

2024年08月28日 | パワー・スピリチュアル

前稿の「についての概観」の続編で、次に霊に関わる(影響を与える、受ける)人たちを分類してみる。
もちろん今回も霊が存在するという心霊論的立場での記述である(私が信じているわけではない)。

これら霊に関わる人たちを、霊能者、霊媒(と審神者)、霊感者、霊障者の4種に分けることができる。
それぞれについて説明する。


1.霊能者
霊能者は、霊に対して働きかけ(制御)ができる人。
より具体的には、霊視すなわち、霊を直観的・抽象的形態で認識できる(霊視認ではない)。
そして霊に対して、口寄せ・除霊・浄霊ができる人。
口寄せは、霊を呼び出して、言いたいことを語らせること(人間を媒介させるのが霊媒)。
除霊は、強制的に霊を取り除くこと。
浄霊は、供養しながら霊に離れてもらうこと(納得ずくめ)で、霊格の向上も可能にする。
このように霊能者は、霊が”視える”よりも、”祓える”ことを要件とする。
また霊の憑依を制御し、憑依を防御したり、他者についた霊を自分に憑かせたり(自分で処理するため)することができる。
生霊に対しても、送ってくる念を遮断できる。
これらのパワーは基本的に霊能者自身の念の力をもってする。
※:念の力については、記事「心理現象としての宗教:システム4」。私が真に興味あるのは、こっち。

霊能者にも能力の差があり、以上の全てができるのが理想であるが、これらの一部が不得意な霊能者もいる。
ちなみに、供養は素人でも可能(除霊は無理)。


2.霊媒審神者(さにわ)
霊媒は、霊が憑く人すなわち憑依ができる人。
レベルに2種類あり、霊の着脱を任意に制御できる人は、職業的な霊媒となれる。
すなわち、シャーマンやイタコである。
着脱が任意に制御できない人は、「霊媒体質」と言われ、霊障を受けやすい。
霊媒は霊の言葉を代弁(媒介)するわけだが、霊が演技したり嘘をつく場合もある。
ということは霊媒を正しく導いて、その言葉を冷静に聞ける人も必要になる。
それを伝統的に審神者(さにわ)という。
審神者は、霊を制御して、思い通りに霊と対話できる人(霊との付き合い方を知っている)で、霊媒の成否を左右する。
御嶽講(普寛系)での「中座」という人がこれに相当し、霊媒に対する霊能者として、霊媒以上の修行が必要とされる。
※:中座による降霊儀式は、木曽御嶽山上でオープンで実施されるので、登山シーズン中、誰でも目の当たりにできる。


3.霊感者
霊に関して、働きかけはできないが、霊を感じる・知覚できる人。
ただ漠然とした”霊感”(感じ)だけだと主観的思い込みとの区別がつかない。

私が命名し、研究対象としている「霊視視認」はこの霊感者に属する。
霊視認者は、覚醒時に明瞭な視覚像で霊を認識する人。
それによって霊の形態(性別・年齢帯、姿勢、服装)など、霊能者の直観的霊視では得られない具体的情報を得ることができる。
私の研究対象となる霊視認者には、必ず視た霊のイラストを描いてもらう。
視認者ならそれが可能だから。
ただし霊能者のように祓うことはできないし、霊と交流することもできない
※:例えば実話心霊コミックの世界でいうと、
霊能者・寺尾玲子氏は、霊視ができるが霊視認は得意でない(できる人にまかせる)。

天宮視子氏は霊視認ができ、霊視もできるが祓う力は寺尾氏より劣るようだ。
伊藤三巳華氏は純粋な霊視認者である(自ら描く)。

霊能力のない純粋な霊視認のタイプ、すなわち霊を視るだけで、音声がなく、コミュニケーションもないタイプを「シャルルボネ型霊視認」と名付けたい。
視野欠損による”シャルルボネ症候群”の幻視と同質の視認経験だから。
シャルルボネ症候群と区別するには、視野欠損がないことが条件となる。
また、その他に統合失調症、薬物依存、てんかんなどの精神・神経障害がない(=幻視でない)ことも条件となる。

一方、覚醒時には霊を感じず、レム(REM)睡眠時に霊を感じる人を「レム霊感者」と名付けたい。
レム霊感者は、レム睡眠という固有の睡眠パターン時に霊を感じる。
レム睡眠は、睡眠の一種だが、覚醒時とは異なる脳の活動状態で、身体は睡眠中だが、自我は目覚めている(意識がある)状態。
ストーリーがあり自己を巻きこむ夢(睡眠後期に多い)を見るのがレム睡眠で、その夢の中に霊が登場する(大抵は悪夢)。
ちなみに、普通の人が見る夢には霊は登場しない(逝去した肉親であっても)。

もう1つは、金縛りで、これは夢見の睡眠とは逆に入眠時に経験するレム睡眠。
意識は覚醒状態でありながら、身体が麻痺状態で手足が動かず開眼も発声もできない。
そして五感の幻覚を伴う。
この幻覚がない場合、あるいはあっても霊的な内容でなければ単なる睡眠障害としての「睡眠麻痺」だが、
霊が出てきたり、視覚と触覚の幻覚によって幽体離脱を経験する場合は、霊感とみなせる。
実話心霊コミックの漫画家・山本まゆり氏は長年「レム霊感者」だったが、やがて覚醒時に霊を視認して「霊視覚者」となった。

身体の睡眠であるレム睡眠は、システム0(恒常性維持御能)が低下するので、元々外邪(外界の邪気)の侵入を受けやすい状態
※:たとえば外邪の1つである風邪(ふうじゃ)の侵入を許すと、「風邪(かぜ)を引く」
それが心霊的にも当てはまるということだ。

霊視認者がいるなら、霊聴認者もありうる。
すなわち、霊の存在を音でのみ認識できる人たち。
ラップ音、ポルターガイスト(騒霊)が出す音、あるいは霊の声(帰宅音)などがその内容。
もちろん幻聴でないことが条件となる(同席者の確認、録音データが必要)。
そうでない場合は幻聴との区別がしにくく、統合失調症の可能性も否定できない(この患者は幻視より幻聴を経験しやすいため)。

上に示したように霊能者はたいてい霊感者でもあるが、霊感者は霊能力を前提としない。


4.霊障者
霊障(霊による障害=不都合)を受ける人。
霊能も霊感もないのに、霊障だけ受ける場合がある(最も多い)。
実は霊に対峙する霊能者こそ最も霊障を受けやすい(そのダメージを乗り越えて能力を高めていく)
※:霊障を恐れる人は霊能者の道に進まない方がいい。

霊障は以下の3つに分ける。
①身体反応
医学的に原因不明の不調で、器質疾患や感染症ではない。
慢性的なだるさ、発熱、不快感などに襲われるが、明確な身体的原因が掴めないので、
医師からは「自律神経失調症」「心身症」などと診断される。
すなわち心因性のストレス障害と見なされ、症状はそれらに準じる。
特定部位の痛みあるいは異常な腫れが起こることもあり、その部位が霊障のヒントになりうる。
ちなみに身体反応は除霊後も反応が残るという。

②憑依反応
霊の直接憑依(乗取り)ではなく、本人の同一性を保ったままの人格変容として、たいてい負の方向への変容する(人間性の低下、凶悪化)。
※:精神病理としての人格乖離(多重人格)は、本人の同一性が保たれず(性別・年齢・氏名などが変わる)、必ずしも負の方向の人格変容とならない。
ケモノ憑きの場合は、動物的仕草や鳴き声を発する(昭和以前はキツネの鳴き声を発した例が多かった)。
これ以外の精神反応(抑うつ、不安、妄想、感情鈍麻など)は精神疾患との区別がつかないため、
精神科では確実に精神疾患(うつ病、統合失調症など)と診断される(憑依自体は、精神医学で認められていない)。
これらの反応が霊障で疾患でないなら、除霊後に消失する(疾患だと消失しない)。

③事故・不幸な出来事が続く
同じ種類の事故・不幸が本人あるいは関係者の間で続く(有名なのは「ツタンカーメンの呪い」)。
ただし客観的(統計的)には、偶然である可能性があり、また共時性(意味のある偶然)の可能性もある。
あるいは霊障とは別の理由で運気が低迷する場合もある。


霊障の判断
実はこれが難しい。
事象が霊障であるかの判断は、客観的な基準がないため、霊障者自身は判断の手がかりがない。
判断が可能なのは霊視ができる霊能者なのだが、霊能者の力量によって判断が異なり、その霊能者の力量は霊障者側で判断できない。

なので原因帰属に対する不合理な心理バイアスが発生する。
すなわち、霊障を気にしている人は、なんでも霊障だと思い込むことになる。
そのため自称霊能者が「○○の霊障だ」と自信あり気に断言すれば、それを信じ、
その後に提示される高額なグッズ(壺など)を言われるがまま購入してしまう。
事態はそれで終わらず、その後は雪だるま式に出費が増える。
「霊障」こそ、素朴な素人がカモにされる霊感商法のキーワードなのだ
※:カモにする側の正体はせいぜいケモノ憑きレベルなので、人間を陥れるのが快感。

まずは「霊障ではない」という前提で対処を試みることを強く勧める。
まともな霊能者なら(たいていの場合)「それは霊障ではない」と言ってくれる(そしてグッズを売りつけない)。
※:何しろ霊障でない場合(因果関係が明確)の方がずっと多いから


実は、ここ数日94歳の母が原因不明のめまい・吐き気で苦しんでいる。
こういうタイミングなので私自身が”霊障”を疑った。
同時期に自室のテレビのリモコンが突然作動しなくなったし(結局買い替えた)。

ただ、先祖供養は怠っていないし、生霊の心当たりもない(対人関係は良好)。
母のベッドの壁を挟んだ隣の私の部屋では如意輪観音をはじめ吉祥天、薬師如来、不動明王、そして巳年の母の守護神・弁才天を毎朝拝んでいる(それぞれに真言と手印。吉祥天と弁才天は相性の関係で別区画に離している)。
そして仏壇の下に置いてある”ばけたんWARASHI”は、たまに浮遊霊をキャッチする(赤く光る)が、守護霊のキャッチ(青く光る)の方が多い。
めまいで起きられない母は睡眠が多いが、悪夢は見ず、良好で現実的な夢ばかり。
病院でのMRI検査では脳に問題はなかった。
どうやら最大の原因は、水分不足らしい。
そこで、めまいと水毒に改善効果のある漢方薬「五苓散」を与えた。


霊についての概観

2024年08月27日 | パワー・スピリチュアル

実話心霊コミック『魔百合の恐怖報告』25巻を読んだので(記事)、
それに基づいて霊と対峙してきた現場の人による言説から、霊の実態についてまとめてみたい。

ちなみに、これは霊の存在を前提とする心霊論の視点であり、科学的に承認されているものでなく、
私自身もこれを信じる訳ではない(以下、断定的な表現を使うが、私の信念を示すものではない)。


心霊論が存在を前提としているのは、霊だけでなく前世、すなわち死後の転生を認めている。
すなわち人間は死んだ後、霊として存在し続け、時に別の人間として再生する
(人間として再生するかしないかの基準は仏教の六道(ろくどう)輪廻思想で説明できる→人間存在の分かれ道)。
その一方で特定の神・仏の存在は前提されない(そのパワーを借用することはある)。
言い換えれば、霊の存在は、特定の宗教を前提とする理論(観念)的なものではなく(むしろたいての宗教は浮遊霊の存在を認めない)、
リアルな視覚をはじめとする霊との実際の交流を通して得られた経験的なものである(なので理論的整合性は優先されない)。


現在では、霊の正体は、””という心的エネルギーとされる(すなわち物質でない)。
死霊(しりょう)は死してなお残る念、生霊(いきりょう)は生者が発する念、
そして寺社がパワースポットであり続けられるパワーは、宗教者や参拝者による祈りの念の集積による。
念というエネルギー(波動)は物質でない(光を反射しない)ので本来は不可視であるが、
特定の能力のある人(霊能者)はそのセンサーを持っている。
※:量子論的には、波動の方が粒子(物質)よりも根源的存在(状態)。ただし科学的に存在を認定するには波動ならば波長(周波数)、エネルギーならばエネルギー量(Jジュール)が測定されなくてはならない。「エネルギー保存の法則」に従うはずなので、可測的なエネルギーに変換することで間接的に存在を証明できないだろうか。電磁波との相性の良さがヒントになるかも。→霊の音声探知機を購入
ちなみにそのセンサーは宗教的信仰や修行とは無縁である
(無宗教の凡人がセンサーを持つことが多々ある)。
センサーをもっていない大多数の人も、霊からの念の力を悪い方向で受けることがあり、
それが霊障である。
このように心霊の世界は、霊と人の事象とに分けられる。


ここではまず、霊側についてまとめてみる。

霊は、上述したように人間の肉体以外の念に相当する部分であり、
それは本体の生命状態を基準に死霊生霊に分けられる。
ただし霊は必ずしも人間に限定されない。
人間とは無縁で、はるか昔から存在している自然霊がある。
最高格の自然霊はと呼ばれ、空を渡る光の線(龍道)として視覚される
(龍は伝説的なあの形態を示さない)。
人間はそのパワーの恩恵を受けるとよい。
自然霊でずっと格下なのは魑魅魍魎(ちみもうりょう)で、
下手にちょっかいを出さなければ問題はなく、神社の祭りの時に人間と交流する。

人間にちょっかいを出してくるのは低級霊の動物霊で、日本ではキツネで代表されている。
動物は元々は人間より数が多かったが、その多くが人間によって殺された。
なので、人間に怨みをもって悪さをしてくる。
霊として生身の人間よりはパワーがあるので、新興宗教の教祖に憑いて人間を騙したりする。
すなわち霊としては低レベルのパワーを発揮して、素朴な素人を手品的に煙に巻くのが得意(素朴な素人は、同じ人間の振り込め詐欺にも騙される)
動物霊は固有のしつこさと動物臭があり、ちゃんとした霊能者なら見破れる。
※:日本の民間信仰には、この(眷属)レベルの”神様”が多い。

人間の死霊は、世代が進むと先祖霊となり、子孫に対して守護霊の立場にもなる。
それは霊としての成長(浄化)であり、霊格が上がるのが霊の本来進むべき道である。
子孫たちの先祖供養がそれを助ける(先祖霊は守護霊として子孫を助けので互助的関係)。

ただ一部の死霊は自分の死を受け入れ難く、またこの世に執着していて、
霊格を上げることに関心がない。
これらの霊が生きている人や土地に憑いたりして、人間にとって不要の交渉をしてくる。
これら浮遊霊は、仏教的には「未成仏霊」といい、霊能者による浄化が必要となる。

この未成仏霊がたくさんいる場所がある。
古戦場、大災害や空襲のあった所、大病院(特に軍関係)のあった所、自殺者が多い大規模団地などである。
すなわち遺体の霊的処理(供養)が充分でなかった地。

またこれら霊が大勢通る道があり、それを「霊道(れいどう)※という。
※:「霊道」は寺尾玲子氏の命名
霊道は上のような場所や火葬場から寺・墓地に続くことが多いが、
その途上の家の中を通ることがあり、その家では不特定多数の霊が目撃される。
霊能者に頼めばその霊道を移動させることができる。

以上のように、我々は、先祖霊や守護霊だけでなく、
自分と無関係な霊とも接触する機会がある。


それだけでなく、生きている他者から、怨み・嫉妬や羨望の念を受けてしまうこともある。
これが生霊だ。
生霊は、必ずしも本人が意図的に念を送る(呪詛する)場合だけでなく、無自覚の場合もある。
生霊の元は生者なので「浄化」の対象にならない。
また念のパワーは死霊より強い場合が多い(エネルギーがたっぷりあるから)。
心霊的方法でパワーを遮断することも不可能ではないが、
対人関係の調整という非心霊的方法で収めることも可能である。
ただ生霊の発信者は性格的に歪んでいる人が多いので、
むしろ関係を遮断したい相手であることが多い
(「ストーカー」は本人が生霊と化してしまった恐ろしい例)。
※:生霊はSNSを通じても繋がってくるので、文字通りブロックした方がよい。

以上が、霊側のまとめ。
これら霊に対する人間側の影響・対応については次の記事で。→霊に関わる人たち


台風から東に離れた豪雨に注意

2024年08月27日 | お天気

台風10号が九州・南西諸島にゆっくり接近して、そちらの警戒が喚起されているが、
実際には東海地方に線状降水帯が発生しつつある。

これは、台風の東側かつ太平洋高気圧の西側の領域が、南からの暖湿空気(水蒸気を多量に含む)の流入路となっており、
それが北日本にかかっている秋雨前線に向かって吹いているからで、これで秋雨前線(水蒸気が結露する)が南下すると、
2000年9.11の「東海豪雨」時の気圧配置となる。

今回は、秋雨前線が北に離れているので、それに匹敵する豪雨にはならないだろうが、
ポイントは台風からかなり離れた東側で台風の雲とは別の線状降水帯が発生する状態になっていること。
すなわち、愛知・静岡あたりが要注意だ。
九州・山陽新幹線以前に、東海道新幹線が運休になる可能性がある。

追記:上の警告を発した当日の夜、愛知(蒲郡)で土砂災害が発生してしまった(死者3名)。