大学での休み時間、廊下で、向うからやってきた学生(私にとっては初対面)が私に向かって
「先生、なんで高校の時のように親しくしてくれないの?」と言ってきた。
思いもしない問い掛けに、答えに窮した。
いや、実に痛いところを突かれた。
大学での教員と学生との関係(距離)は、高校よりもずっとクールなものになってしかるべきだと思っていたが、
学生は必ずしもそう望んでいないようだ。
また少なくともウチの大学は、一般的に教員と学生との距離が近い事が、
学生たちにとって長所になっているらしい。
女性は、対人関係的な居心地の良さを重視するから。
かくいう私も、以前は、ゼミの学生たちと旅行(海外)に行ったりして、それなりに親しくしていた。
ところが最近は、学生との接点を最小にして、表面的に接している感じ。
(時間を惜しむということではなく、心理的距離をとってしまうという事)。
セクハラ的誤解を避けようとするため(距離をおいた方が安全)でもあるが、
それだけでなく、
最近の私立大学の、学生を”お客さん”扱いする風潮に流された結果でもある。
すなわち、学生に対して、”我が教え子”という身内意識ではなく、
”顧客”という他人意識で接するようになってしまった。
学校をビジネス社会の論理で割り切ろうとしていた。
業務でやっているのだから、特別に感謝される筋合いではないと、
”恩師”と呼ばれるのを拒否していた。
そういえば、先日の高校の同窓会で、数十年ぶりに再会した当時の先生方が
在学当時のわれわれの事を細かく覚えていらしたのを知って、私自身嬉しく感じたばかり。
教師と学生との関係は、学生時代の友人関係と同様に、
社会人になってからは得られない、特別のものであるべきなんだろう。
そういう特別な関係になれる幸運・恩恵を、自ら拒否してしまったようだ。
「先生、なんで高校の時のように親しくしてくれないの?」と言ってきた。
思いもしない問い掛けに、答えに窮した。
いや、実に痛いところを突かれた。
大学での教員と学生との関係(距離)は、高校よりもずっとクールなものになってしかるべきだと思っていたが、
学生は必ずしもそう望んでいないようだ。
また少なくともウチの大学は、一般的に教員と学生との距離が近い事が、
学生たちにとって長所になっているらしい。
女性は、対人関係的な居心地の良さを重視するから。
かくいう私も、以前は、ゼミの学生たちと旅行(海外)に行ったりして、それなりに親しくしていた。
ところが最近は、学生との接点を最小にして、表面的に接している感じ。
(時間を惜しむということではなく、心理的距離をとってしまうという事)。
セクハラ的誤解を避けようとするため(距離をおいた方が安全)でもあるが、
それだけでなく、
最近の私立大学の、学生を”お客さん”扱いする風潮に流された結果でもある。
すなわち、学生に対して、”我が教え子”という身内意識ではなく、
”顧客”という他人意識で接するようになってしまった。
学校をビジネス社会の論理で割り切ろうとしていた。
業務でやっているのだから、特別に感謝される筋合いではないと、
”恩師”と呼ばれるのを拒否していた。
そういえば、先日の高校の同窓会で、数十年ぶりに再会した当時の先生方が
在学当時のわれわれの事を細かく覚えていらしたのを知って、私自身嬉しく感じたばかり。
教師と学生との関係は、学生時代の友人関係と同様に、
社会人になってからは得られない、特別のものであるべきなんだろう。
そういう特別な関係になれる幸運・恩恵を、自ら拒否してしまったようだ。
私も実はある講師をしていますが、距離を近く取りすぎた結果威厳というか、相手になめられた扱いをされたりして(人によりますが…)実はこの距離感をどう対処するか悩んでいたところこの記事を見つけました。
相手とのほどよい距離をとるのはほんと難しいですね…(>_<)
実は対人関係における”心理的距離”の問題は、私のライフワークの研究課題でして、対人関係のトラブルの基本は互いの距離の不一致(最適距離でない)にあると思っています。
実際のトラブルは”近すぎる”場合が多く、逆にトラブルを避けるあまり”遠すぎる”と関係そのものが希薄になってしまう(これを”山アラシのジレンマ”といいます)。
なので本当に最適距離を実現するのはむずかしい(頭でわかっていてもできない、相手が応じてくれないこともあるし)。
馴れ馴れしすぎずにほどよい近さを実現するには、フレンドリーにすること以外に、誠意をもって接するという方法も可能ではないかと、礼法や茶の湯をやっていて感じています。
まだこの程度のことしか言えないのが残念です。いずれもう少し自信をもって答えられるようにしたいものです。
やれてないから相手に伝わらず適当な扱い?をされてしまうのでしょうか。
ほんと難しいですね…。
いま一度考えて対処してみます。
有難うございます。