今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

剽窃のしやすさとしにくさ

2014年03月16日 | 時事

現代では、論文の剽窃・盗用なんて、まさにコピペなので”作業”としてはいとも簡単。

その一方で、剽窃・盗用のチェックもはるかにしやすくなっている。

特に、ネットに公開しておけば、第三者がそのチェックをしてくれる。

今回のように。

なので自分の論文は、活字として刊行されたら、間髪を入れずに自分のサイトからいちはやく公開している。

そうしておけば、自分と似た文章を書いた人に対して、オリジナルはこっちだと主張できるから。

作業的にコピペしやすい時代だからこそ、今ではたいていの大学で、1年の前期授業で、盗用と引用の違い(つきつめれば単なる表記法の違い)についてきちんと実技指導する。

なので、大学1年で正しい引用はマスターできるので、レポートを無断のコピペだけですますのはよほどせっぱ詰まった者に限られ、当然D評価。

もちろん、これは今の大学教育の話であって、
正直申せば、私自身の大学1年時では参考図書丸写しのレポートを出しても(たった1回だけね)Bをもらった(昔の方が甘かったのだ)。

博士論文はいうまでもなく、卒論レベルでも剽窃があれば受理されない(海外ではもっと厳しい)。

実は日本には他人の卒論を請け負う闇の者(業者)がいる。
この場合、文章がいかにも学生レベルなので、参考文献の盗用よりはチェックが難しいが、学生の論文作成過程をきちんと指導する教員なら簡単に見破れる。

見破れないとすれば、教員がまじめにチェックをしていないのだ。

博士論文レベルの剽窃を見破れないのは常識的にありえない(主査があまりに低レベル以外では)。

このような実情なので、それでも剽窃をする人は、知らなかったではなく、性癖なのだ。

そういう人は、それを繰りかえす。

残念ながら、同僚教員にもいた。

性癖でいうなら、文章書くのが好きな私のような人間は、意地でも自己表現を貫き通す。

ただし、今回のSTAP細胞騒動は、若い1人の研究者の単独研究ではないわけだから、彼女一人を問題にするのもおかしい。


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