今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

真珠の耳飾りの少女を観に行く

2012年07月02日 | 東京周辺

私は月曜を”休日”にできる身分なので、上野の都美術館に
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」(上写真)を観に行った。

正しくは、オランダのマウスリッツハイス美術館展なのだが、目玉はこの作品。
なので駅などに貼られた広告看板もこの作品(というよりこの顔)で、
振り返りざまにこちらに向けた神秘的な目で、さりげなく「観に来る?」と誘っている。

ただ、誘われた人たちが確実に来れる日曜は、絶対に混む
(昨日は下の記事の用事だったので私は行けなかった)。
幸い、私がまだ東京にいる7/2の月曜が開館日にあたってくれた。

さて、観に出かけようと何気なく服を選んだら、
黄色の長袖シャツに青のジーンズになってしまった。
この配色(決して嫌いではない)で観に行っては、
いかにも”今流行のフェルメール”ファンだと思われてしまうので、
以前の美術展で買ったミロのマンガ的な絵のTシャツに麻のジャケットを羽織った。

さすが月曜なので、来れるのは、定年退職者と月曜が休みの理容業界の人たち程度だろう。
チケットも並ばずに買え、
ほとんどの絵(ルーベンスやレンブラントの絵もある)はマイペースで観ることができる。
もちろん、唯一の例外は「真珠の耳飾りの少女」(フェルメールの絵は他にもあるが)。

大きく空間を使ったこの絵の前だけは、動線がジグザグに設定されており、
鑑賞者は左右に行き来しながら、しだいにこの絵に接近していく。
そのために、かえってこの絵を観る時間が長くとれる。
もっとも、最前列の真正面では立ち止まれないが、
左右どちら側にいても自分を見つめ続けていてくれていたので、ある程度は満たされる。

他に印象に残った絵としては、静物画で、
ガラス製品や銀製品の食器(の色)が、油絵で精確に表現されていることに、
素人目で感心した。

さて、出口を出ると、そこは今回の展示に合せたミュージアムショップ。
最近はよほどのことがない限りカタログ(どうせ一度読んだら本棚の肥やし)やポストカードを買わないのだが、
今回はポストカードとA3用クリアファイルを買った(もちろん「真珠の耳飾りの少女」)。
その他に、フェルメールの絵入りのTシャツも売っているが、
フェルメールでもゴッホでもその絵のTシャツを着て出歩く気にはなれないなぁ。
私が唯一複数枚所有して、実際に着る気になるのはミロのTシャツのみ
(ただし今日のように上にジャケットを羽織る)。

あと、真珠の耳飾りの少女の青と黄のターバンをまとったミッフィー人形が売っていて、
それはいい工夫だと思ったが、
”フェルメールが日本に来たら食べたかったであろう”という想定で作られた和菓子は
いくらなんでも無理があるんじゃ…。

とにかく、絵というものは、実物自分の目で観ることに意味があるわけだから、
多少でも気になる絵が観れる機会があるなら、観に行くにこしたことはない。



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