今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

隣の運転手が運転中に突っ伏したら

2019年06月10日 | 防災・安全

福岡の多重事故(2名死亡)の原因は、画像解析によると、どうやら運転手が運転中にアクセル踏んだまま人事不省に陥ったことらしい(本当の状態は解明できないだろう)。
そして助手席にいた妻が必死の覚悟でハンドル操作をしようとしていたが、その甲斐もなく、運転手の体を動かせなかったようだ。

そこで、このような事態に陥った場合、助手席の人間がとるべき危機回避行動を考えたい。
冷静な時に(システム2で)シミュレーションをやって、対処パターンを頭(システム1)に入れておくのだ。
なのでこのシミュレーション(下の①〜④)を諳(そら)んじておけるように(地震時の対処を諳んじているように)。 

ただし、そのためには運転の基本操作は、誰でも(免許がなくても)知識として知っている必要がある。

まず優先すべき制御対象は走行路ではなく速度(強い運動エネルギー)の方であり、それは踏み続けているアクセルペダルを無効にすることだ。
AT車のギアはクラッチを踏む必要がないので、シフトレバーの操作(手)だけで切り替えれる( MT車でもNにするにはたいていクラッチ不要)。
そこで、①ギアをN(ニュートラル)にする。
これで車は、大きいエンジン音のまま、タイヤの駆動がエンジンから切り離され、自然な減速に入る。
 
次には、シフトレバーの後ろにあるサイドブレーキを思いきり引く
そうすれば、減速が促進される。
ただし、車種によってはサイドブレーキを足(一番左のペダル)で操作する場合もあるので、その場合は助手席からだと足が届かない可能性がある。
 
そして周囲に異常事態であることを知らせるために、③ハザードランプをつける。
これは前面パネルにわかりやすい△印のボタンがあるはず。
ハザードランプは、ブレーキランプの代わりとして後続車からの追突防止にもなるし、周囲の車は異常事態を察知して遠のいてくれる。
 
以上の3操作は助手席側から右手一本ででき、高速のまま壁に激突という最悪の事態から免れる。
可能ならクラクションも押しっぱなしにするといい(ライトの点灯までは無理かな)。   

あとは(走行路は制御できないので)、④衝突時の衝撃に対処する。
くれぐれもシートベルトから外れてはならない。 
 
突っ伏した運転手を動かすのは停止してからでよいのだ。
 
逆に言えば、こういう車が突進してくる可能性があることを、横断中の歩行者も心しておくべきだ。

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