コロナ禍で中断していた大学新入生の”遠足”が、4年ぶりに再開できた。
行き先は以前と同じ”博物館明治村”(愛知県犬山市)。
園内を歩きながら、新入生に明治村に来たことがあるか尋ねると、地元愛知の学生は中学や高校の時の遠足で来たという。
その意味では新鮮味に欠けるが、中学生や高校生として明治建築を楽しめたかと聞くと、ちっとも楽しくなかったという。
そうだと思う。
明治村は、歳をとるほど楽しめる所だから、大学生になって来た方が意味がある。
と言っても、私が引率担当する学生は建築学科ではなく心理学科なので、
建築空間が居る人の心に与える影響を実感してもらう(環境心理学)。
それに最適なのが、聖ザビエル天主堂(写真:堂の正面入口で引率学生を撮る)。
堂内の長椅子に座って祭壇に向かった時の心の状態がポイント(私はずっと座っていたくなる)。
明治村で(大)学生を引率する場合、この天主堂とフランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテル中央玄関の2カ所は欠かせない(あと金沢監獄・雑居房)。
ただし後者は園内の最奥部にあるので、午前中はこれらを巡るだけで精一杯。
昼食を挟んで、午後は学生たちに自由に巡らせ、私は蒸気機関車が引っ張る三等客車に揺れらて移動した(500円)。
最後に、ミュージアムショップで、ここでしか見たことがない”桑酒”(滋賀長浜産)を自分の土産に買った。
今晩は、これを食前酒にする。
というわけで、久々の明治村を自分なりに楽しんだ。