梅雨末期の雨と重なった4連休。
本当なら東京オリンピックの開会とも重なっていたはず…。
実はその前半の2日間は、勤務先の大学は授業日。
ただし遠隔のオンデマンド授業で、出勤する必要はないため、GoToから除外された東京宅ですごした。
もちろん東京発の旅行には行けないし、行く気にもなれない。
第一、オンデマンド授業は教材作りにかなりの時間を要し、また配信後も学生からの問合せなどのために待機を要する。
といっても、4日間も在宅し続けるのも辛いので、
最終日の本日、不安定な天気の合間を縫って、肥えた体のカロリー消費のために、自宅からの格好のの散歩コース「谷中七福神」ルートを往復した。
観光客で混む谷中銀座(名物のメンチカツを買う)、そして閑散とした谷中霊園を抜け(五重の塔跡の公園で休憩)、東京芸大脇を通って、金ぴかの東照宮に立ち寄って、折り返し点の不忍池の弁財天(ここは正しくも仏教寺院)で、御姿を買う(500円)。
歩いていてまず気づくのは、先日の浅草もそうだったが、施設側の人はもちろんのこと、通行人もほぼ100%マスク姿であること。
3月頃よりもマスク着用率が高い。
もちろん、あの頃はマスクが供給難だったため、したくてもできない人がいて、いまはたっぷり供給できているという違いもあるが、今は第二波襲来中ということもあり、普通の都民は決して油断していないことがわかる。
つまり、日常生活圏内では、感染の危険はなく、感染が起きているのは、特別の飲食・3密空間といえる(そこで感染した人が、自分の生活空間でひろめることになる)。
帰りは不忍池に沿って進み、「ホテル水月鴎外荘」の前を通る。
森鴎外の旧宅を含むこの老舗温泉旅館には、以前から泊ってみたいと思っていたが、その機会を得ないまま、今年6月に閉館となった。
コロナ禍による、経済の落ち込みの深刻度がここに表現されている。
GoToに東京は除外されているから、今夏の東京は厳しくなるなぁ。
かといって、不特定多数の人が飲食する空間は、感染の危険が高いので(東京に来て地元にコロナを持ち帰る人って概してこのパターン)、どうしても行きづらい。
もっとも、私が今年になって3度も泊った中津川の定宿のように、きっちり感染対策をしている宿も多いはず。
そういう先をきちんと見極め、行く側も油断しなければ、もっと出歩いていいと思う。
そう思いながら、2時間の往復散歩を終えた。
その間私は、歩いている間はマスクを顎にずらし、寺院内など人と接する空間では口と鼻を覆った。