今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

表土除去効果

2011年04月30日 | 東日本大震災関連
福島県内の小学校では、校庭の表土の線量が高いため、屋外活動が制限されていた。
そこで、表土を除去したら、たとえば郡山市の薫小学校では、3.9(μSv/h)から1.0に下がったという。
空気中の値が郡山市役所で 1.6だったから、かなり効果があったといえる。

言い換えると、原発からの飛散量は今はごく微量のため、減少分の方が多いのだが、
3月中ごろの水素爆発での大量飛散した放射性物質の堆積分が、現在の高水準を維持していると思われる。
だから、表土の除去が有効となる。

ところが、新たな問題が発生する。
除去した表土のもって行き先。

居住地の近くだと、当然付近の住民は反対する。
だから、搬出先は、人の住まない(水源地でもない)土地で私有地でない所とならざるをえない。
しかもきちんとした保管が必要
(できたら野積みではなく、コンクリートなどで封じ込める。あるいはヒマワリ畑にする)。

これには、新たな調整が必要だが、
県内各地の行動制限(避難も含める)を改善する選択肢にはなるはず。