今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

わが家の元日風景

2010年01月01日 | 歳時
実家では弟一家4人もまじえて正月の祝いをする。
母の手作り料理が混じる”お節料理”の大皿が用意されると(写真:重箱でなく大皿の方が見映えがする)、
烏帽子に直垂(ひたたれ)姿の私が現れ、朱塗りの三つ盃と銚子(提子)を卓上に置き、
リモコンで背後のオーディオのスイッチを入れて
雅楽「越天楽」が流れる中、”屠蘇の儀”を列席者全員に”式三献”(三三九度)にて執り行う。
今年は、金箔入りの酒を用いたので、盃に金箔が現れれば大吉とした(けっこう盛り上がる)。

厳粛なる屠蘇の儀を終えれば、六歳になったばかりの甥っ子柊ちゃんが薬玉を割って「おめでとう」と挨拶。
私も烏帽子をはずし、料理に舌鼓。
丁度音楽は、箏曲「春の海」にかわる。
二歳の姪っ子のんちゃんは、前々から「お姫さま体質」だと言われていたのだが、
箏曲が流れるとニコッと笑って琴の音に合せて体を動かす。
どうやら筋金入りのお姫さまかもしれない。

二人の幼な子に”お年玉”を渡し、大人たちは酒を飲む。
音楽が陽気な江戸囃子になった頃、”獅子舞”の人形(口がパクパク開くやつ)を取りだし、幼子たちの頭部をパクパクする。

食の最後は”雑煮”で締めて、宴を終了。
私と睡眠中の姪以外の者は、
氏神の諏方神社に”初詣”に出かける(私は午前中に済ませたから子守役)。
帰ってきたら、年末に買っておいた”福笑い”をやる。

かようにわが家は日本の古き良き正月を堪能。

謹賀新年!

2010年01月01日 | 歳時
新年明けましておめでとうございます。
元日早々、このブログを見た人には、特別な幸が訪れることでしょう!

今朝は10時に起きて、ますは元日の沐浴(つまり入浴)。
清めた体に、おろしたての白足袋をはき、和服を着て、袴をつけ、
帯に脇差代わりの鉄扇を挟んで、
桐下駄をはいて、家を出る。

まずは第一氏神の諏方神社。
神前で深い礼をしようとしたら、下駄が小さいこともあり、前につんのめりそうになった。
袴姿の正装でそんな失態は許されないので、動作を速めて、早々に参拝を終える。
境内の三峰社と御嶽社にも参拝。
鏑矢(かぶらや)のミニチュアと今年から発売の富士見お守りを買った。
近くの富士見坂からは、白い雲にまじった純白の富士がかろうじて見えた。
坂を下り、谷中七福神の布袋と恵比寿担当の寺に立ち寄り、

次は第二氏神の八幡神社。
こちらの参拝では両足をやや前後にして、深い礼をしても重心を安定させた。
一陽来復の札を買い、お気に入りの富士塚にも参拝。
富士を見て、富士塚に詣で、三峰と御嶽にも参拝したのは、山好きとして満足。

神社に隣接する東覚寺(谷中七福神の寿老人)に立ち寄り、
本堂に上がって閻魔像を拝む。
この寺は、あちこちに鐘やリンがあって鳴らせるので、鐘好きにはたまらない。
以上、例年通りの近所の初詣はしご。
谷中七福神の3つもこなせた。

ついでにいうと、寺社の本堂にあがる時、後ろ向きになって靴を脱ぐ人がいるが、
あれは作法違反(実は訪問先でも作法違反)。
本尊や神様におしりを向けてはいけない。
だから、前向きに脱ぐ。
履く時も前向きに直って履くこと。