goo blog サービス終了のお知らせ 

今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

大気不安定って何

2007年06月08日 | お天気
ここ数日の日本各地の降水は、上空5000m付近の寒冷渦によるもの。
これは見慣れた地上天気図では説明できない現象。
つまり通常の低気圧や前線によらない激しい雨(雷雨)
なので、普通の天気図からではいつどこに雨がふるか予想できない。

頼りになるのは、高層天気図とエマグラムなのだが、これらは1日1-2度の観測で、
しかも細かな地域を表現できない。
なので降水の場所を予想するのは困難。
テレビの天気予報では、仕方なしに「全国的に大気が不安定なので傘の用意をお忘れなく」としかいえない。

上空に寒気の塊がある所へ、下層に南からの暖気が入り(この上下関係が大気不安定)、
その暖気が地形などで強制的に上昇させられると、強い上昇気流が生じて
巨大な積乱雲(対流圏の暴れ者)が出現するわけ。
なので、基本的に強制上昇のある山沿いで雷雨が発生するのだが、
昨晩は静岡の海沿いが強雨だった。
やはり現実の予想は難しい。

名古屋でも午後すぎに雨が降り始めた。
でも日暮れ頃には上がった。
それでも気象庁のサイトの「レーダー・降水ナウキャスト」を見ると
三重とか岐阜に積乱雲による強いエコーがある。
ここ名古屋にも、まもなく強い降水があるとふんだので、
急いで車のボディの水気をとって、カバーをかけた。

かけ終わるやいなや、ものすごい雷雨(新幹線を止める程の降水強度)がはじまった。
このような直近の予想なら、自分もレーダー情報を使ってなんとかできる。