宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
真っ白な歯、ピンクの歯肉
ほとんどの日本人(私も含めて)は、いわゆるモンドロイド(黄色人種)ですので、肌の色は白くありません。この人種分類に問題はあるそうですが、他にはコーカソイド(白色人種)、二グロイド(黒色人種)があります。
もちろん個人差も大いにありますが、歯も真っ白でもなければ、歯肉もどちらかといえば赤みを帯びています。そして、それは決して病気なのではありません。
無い物ねだりでしょうか、日本人はいつごろからかは定かに知りませんが、昔から白い肌、白い歯への“あこがれ”はあったようです。
最近、歯の方ではホワイトニングとか、ブリーチングという言葉とともに、歯の「漂白」が注目されています。そのためのさまざまな歯科材料や、一般向けの商品も販売されています。ただ、これは基本的には歯のエナメル質を漂白して、スリガラス状にざらつかせて、光を乱反射させるなどの処置で、白く見せることですので、歯が本来もっている透明感のある白さではなく、人工的な深みのない白さとなるようです。
健康な歯、歯肉である限り、あまり色彩にこだわらず、きちんとケアをして大切に保っていただきたいと、歯科医師である私は願っています。