山田歯科エクセレンスクリニック:山田忠生の歯医者人生&文化活動人生

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■ゆめ機構・代表 

ザ・デンタルフィロソフィ:57

2017-04-28 | ロッカード「ザ・デンタルフィロソフィ」
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


必要性と希望

すべての人が何らかの必要性と希望をもっており、それはその人にとって非常に大切なものである。したがって、成功を目指すのであれば相手の関心事と、期待について理解しなければならない。私たちのサービスがその人の必要性や、希望を満足させる利点をもっていることがわかれば、患者は適切な治療をこれまで以上に受け入れようとするであろうし、好結果を生むように自分の行動を修正しようとするだろう。

人が生きていくためには、食物と水と空気が必要である。しかし、このような基本的な必要性が満たされると、次には欲望が重要になってくる。たとえば、人間にとって交通機関は必要なものである。しかし、人は高級で、はなやかなスポーツカーを望むようになる。食物、衣服、そして避難場所を人は必要とするが、高級なレストランで食事をすることや、流行の服を買ったり、すばらしい家に住むこと、あるいは別荘を手に入れたりすることを希望するのである。

ところで、人は仲間づきあいを必要として、グループから受け入れられ、気にかけられ、大切にされたいと望んでいる。オフィスでの経験はスタッフの態度や、オフィスの雰囲気により支配される。


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マークス「完全歯科医業学」概要:231

2017-04-27 | マークス「完全歯科医業学」概要:パンキー
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


今日ではこの暗い状況に光がさしている。幼稚園の保健婦、学校の教師や歯科衛生士からの勧めで、両親が子どもを小さいころに診査や、治療のために歯科医師の許へ連れていくようになってきている。両親のこの行動に対して、未だに支配的な”この歯は乳歯です”的態度で落胆させるようなことがあってはならない。歯科医師にはそれ以上の知識があるはずである。”単なる乳歯”として棄却することは、”単なるやむを得ない治療”をするのと同様に誤ったことである。

なぜ、歯科医師は真実と責任を直視しようとしないのだろうか。それは子ども治療には、適正な料金が請求できないとでも思っているからだろうか。もしそうであるなら歯科医師は非常に心得違いをしている、というのも両親は自分のことよりも子どもの健康のためには、進んで出費をしようとするのである。その上に歯科医師がそうすることの自分の能力に疑いをもっているのであれば、一般社会に早期の予防処置の価値を教え込むための、組織的な歯科医学のキャンペーンに助けられることもあれば、個人的に、しかし効果的に歯磨剤メーカーに援助を受けることもある。




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シュースター「卓越歯科医業学」-103

2017-04-26 | シュースター「歯科開業学」
宝塚市仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


患者と歯科医師は、助手が行う質問のそれぞれについて考え、口腔と模型をともに調べて記録する。助手は後日の参考のため異常個所を赤で記入する。

診査と話し合いという最も重要な局面に、十分な時間をかけることができる。次のように質問をして、口腔内と模型のつながりを示す。

「これは(大きな充填物を示す)、いつ治療されましたか。」、「この歯は、何度つめてもらいましたか。」、「何度も詰めなおしてもらったときは、嫌な気持ちになりましたか。」

患者に考えさせることである。人々は歯科医院に行くと、大きく口を開けて、歯科医師に口の中を見せ、何度も都合の悪い個所を詰めてもらうことに慣れてしまっているのである。ほとんどの場合、どの歯につめてもらったのかさえ、覚えていない。

患者に関与させればさせるほど、あなたの哲学に患者を同意させるのが容易になる。患者に自分の口について関心をもたせるのがむずかしければ、健康重視の臨床を行うのにあたって患者自身が進んで責任をもつようにするのがむずかしくなる。これがあなたの診査プロセスの一部であり、そうであるから将来に起こりそうな質問を除くカギでもある。


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パンキー歯科診業哲理:158

2017-04-25 | パンキーフィロソフィ:日本語版山田忠生新
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


状況:生理的な健康と口腔の健康の査定

全身の健康
.患者を治療するにあたっては、歯科的健康と同様に全身的健康についても注意深く査定すること。たとえば、生命に危険のある、あるいは末期的な疾患をもった患者に対して、長期的な修復処置計画に着手するようなことは、ほとんど意味がないことといえる。口腔衛生にあまり関心をもっていない患者への修復処置計画も思慮のないことといえる。糖尿病、高血圧、心臓疾患、妊娠、そして薬物アレルギーなどは歯科的健康にも、あるいはどのような歯科処置を進めていくかということでも影響を与えうるのである。

患者を知ることの最初の段階は、全体像をみることである。――つまり、患者の全体的な健康状態はどうか、ということである。健康歴の質問票は、歯科治療に影響のあり得る全身常態を発見できるような内容のものとする。患者の過去と現在の健康歴を知ることは、歯科の診断や治療計画にとって必須のものである。

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パンキー・マン・スカイラ―哲学による咬合再構築:補遺Ⅳ-8

2017-04-24 | 咬合病・修複歯科関連分野:論文など翻訳紹介
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


トレーの準備
トレーは片側の石膏用トレーの深さを2mmになるように切断して使用する。トレーの内面はワセリンで滑らかにする。

ワックスの準備
超硬性のベースプレート・ワックスを2cmの厚さでトレーの形になるように型の中に流し込む。このワックスが形成歯と欠損部とを十分に包み込む大きさに切る。
次いで、ワックスが一様な柔らかさになるまでウォーターバスの中に入れておく。

形成歯へワックスを圧接
軟化したワックスをトレーに入れて、できるだけ適合するようにトレーを圧接する。次いでトレーからはずし、冷水下で冷やす。冷水は冷蔵庫で用意しておく。

ワックスをはずす前に必ず冷やしておき、とりはずした後も直ちに冷水の器に入れておく。咬合面の細部まですべての痕跡が正確にとれており、きちんと適合しているかどうかをワックスの内面をよく調べて診査する。不十分であれば、改めて正確に適合するものができるまでやり直す。


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