TOKYO-NEWYORKコンセプト１９８３－（９３）

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


最後に

今日、時代は”世話の時代”であると思います。ロサンゼルスよりも、ニューヨークに行くことを希望する人々が多数そんざいしております。

ニューヨークに行くために”世話になりたい”と考えているのであります。しかし、ニューヨークという行先すら知らない人々が、多数存在していることも事実であります。

何よりもニューヨークに連れていくことができる資質と能力をもった機長となることが、歯科医師に求められているのです。すばらしい目的地のあることを知り、目の前の歯科医師にそこに行くことを求めても、ロサンゼルスにしか連れていけない機長であったとすれば、どうなるのでしょうか。

あなたは、ニューヨーク行きの機長ですか？

TOKYO-NEWYORKコンセプト１９８３－（９２）

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


見た目の効率は悪いかもしれませんが、飛行機のスピードはあげることが可能であります。つまり、それは診査診断に基づいた治療計画であり、補助者の活用、治療内容と手順の標準化、そしてアポイントメント・コントロールであります。

このソフトウェアが備わっていなければ、ニューヨーク行の機長になることなど、およそ不可能な話となるでしょう。

そして、結局はロサンゼルス行の大量輸送の飛行機の機長になってしまうのが、私たち歯科医師の末路なのでしょうか…。

TOKYO-NEWYORKコンセプト１９８３－（９１）

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


飛行機においては、多くの乗客を一度に、しかもより安全に快適に、目的地に運ぶことが可能となっております。

しかし、ニューヨークをその目的地とする新しい飛行機は、ただ一人の乗客しか運ぶことはできないのであります。

歯科医師は歯科衛生士や歯科技工士、そして補助者なのの協力を得ながら、一人ずつニューヨークに運ぶことをくり返すのであります。

TOKYO-NEWYORKコンセプト１９８３－（９０）

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


私たちは今日まで、三種の神器というハード・ウェアと、プラック・コントロールというソフト・ウェアを駆使して、より卓越したニューヨーク行の機長になろうと努力してきたといって過言ではないと思いますが、いかがですか。

新しい歯科医学は確実にヒューマン・ウェアの時代を迎えたということができるでしょう。ある人はこれを“文化の時代”と語り、また“知恵の時代”と表現しています。
私たちは新しい歯科医学においては、これを“世話の時代”と認識しています。すなわち、患者から語られる「お世話になります。」の“世話”であります。

TOKYO-NEWYORKコンセプト１９８３－（８９）

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


時代は今…

旧来の歯科医学と決別し、現代歯科医学が誕生したのは「三種の神器」、つまり麻酔とレントゲン、そしてハイスピード・エアタービンというハードウェアの開発によってであります。

そして、この現代歯科医学を前進させ、予防歯科医学の展開を可能としたのはプラック・コントロールの考え方であります。これは、ソフトウェアの開発ということができるでしょう。