エクセレンスの追求ー２８

歯科医師・山田忠生


ペリンによれば、人はそれぞれが黒板を一つずつ背負って世の中に生れ落ちてくるようなもので、そして周りの人は例えばその人がいつも遅れてくるとか、あまり美人ではないとか、さまざまなことをその背中の黒板に書き込むと述べております。しかし、ペリンによれば、それぞれ人は自分用の消しゴムをもって生れ落ち、自分にとって気に入らないようなことは、振り向いて黒板から消すこともできるのであります。マズローも述べていますが、自分自身に対するイメージというのは自分たちが選び取った、そして自分が感じ取ったことから成り立っているものであり、他の人が自分に対して捧げてくれた尊敬の念、あるいは勝ち取った尊敬の念というものから成り立っているのであります。自分たちが考えたこと、あるいは行動して徐々に集まってきた、そのインフォメーションが意識下に入っていきます。そして信じるところ、無意識に信じているものに従って行動をするわでで、自分が考えている自分像というもに基づいて、自分たちは行動していくということになります。

マークス「完全歯科医業学」概要：３２１

歯科医師・山田忠生


１・現象のすべてが考慮されていないので、破壊的経過が最大限コントロールされていない。
２・したがって、実施された治療は早晩にしてその価値をほとんど失い、患者にとって愚かな時間の浪費であったことが証明されることになる。
３・患者は現代歯科医学の有益な将来性についての、（しかも治療しなかった口腔のあり得る将来像について）考えを与えられていない（あるいは最善の場合でも限られている）ので、トラブルが生じるまで歯科医師のサービスを求めようとはしない。そして、”慢性的な緊急”患者となり、最後には歯の喪失に苦しみ、健康、快適性、外観へのダメージを伴うのである。

明らかにこのような状況は、何か具体的な方法があるのなら避けるべきであり、本当に良心的な歯科医師はさらに満足のできる解決方法を探すのである。このような環境下では十分に満足のいく解決がないということを、認識することが適正なことであるが、話し合われるべきことは部分的な診査と、部分的な治療というアプローチよりも少なくともすぐれた、受け入れられるものについてである。

ザ・デンタルフィロソフィ：１３０

歯科医師・山田忠生


意欲曲線

意欲曲線は４段階より成っている。新人の段階では新しいメンバーは非常に高揚しており、自分の能力として最高のものを実現しようとしている。しかし同時に、新しい環境に対する大きな不安、期待にそえるかどうか、他の万バーに受け入れられるかどうかという懸念がある。

４～６か月すると、新人メンバーは参画の第２段階に入る。そこでは挫折感や、ときには憂うつな感情を体験することになる。条件や仕事、報酬が予想していたものと違うからである。この状態を回避するためには、その人に何を期待しているかを正確に述べた具体的な業務説明書を与える必要がある。そこには卓越性の水準への十分な訓練と認識、そして組織の哲学と使命について述べられている。

パンキー歯科診業哲理：２３８

歯科医師・山田忠生


たとえば、診療所内の珍しい絵画、カラフルなネクタイ、待合室の熱帯魚、あるいはユニークな治療のやり方をするなど。このタイプの人は、飽きっぽい方であるが、そこで注意を引きつけておくためには精力的で、大げさな、そして予期しないような振る舞いをする必要があるかもしれない。

夜間の歯ぎしりー３

歯科医師・山田忠生


ブラキシズムの結果としての痛みを調査する前に、その理由を調べてみよう。

長年にわたって、ブラキシズムは緊張症状であると信じられていた。つまり情緒的ストレスとか、不安定性から生じていると。しかし、いくつかのけんきゅうから明らかになったことは、それほど長期ではない精神医学上か心理学上の相違が、歯ぎしりをする人々と、しない人々との間に存在しているということである。現在、多くの歯科医学の権威者が同意していることは情緒的ストレスは寄与因子であるかもしれないが、ブラキシズムの主要原因は患者の口腔内に存在しているということである。