山田歯科エクセレンスクリニック:山田忠生の歯医者人生&文化活動人生

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バス・メソッドの開発ー1

2017-11-30 | 「歯福のひととき」レターより転載
歯科医師・山田忠生


口腔内に存在している多数の細菌が歯に付着し、ある一定の時間が経過すると、歯や歯周組織に有害な作用を及ぼすことを発見したバス先生は、それを機械的に除去するメソッド(方式)を開発しました。

つまり、適切な条件を備えた道具(歯ブラシと、デンタルフロス)を用いて、適切なテクニックで、適切な時期にプラックを除去して清潔に保てば、ムシ歯や歯周病で苦しむことから解放されるということを提唱されたのです。

この、今では口腔ケアの主流となったバス・メソッドが世に出たのは1948年のことでした。しかし、60年前当時ではブラッシングといえばローリング・テクニックがメインで、1日3回、食後に歯を磨こうということが歯医者の薦める予防策でした。


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マークス「完全歯科医業学」概要:254

2017-11-29 | マークス「完全歯科医業学」概要:パンキー
歯科医師・山田忠生


14.緊急患者と前来院患者


14-1 緊急患者

激しい痛みや不快感をもった患者は教育を受け入れようもなく、仮にそうしたとしてもほとんどそれを吸収して、理解することはないであろう。装置や義歯の修理を求めている患者は、主として(単に)自分の希望が満足できることに関心がある。患者が緊急事態で初めて歯科医師の許を訪れたときには、”なぜ、かかりつけの歯科医師の所へ行かなかったのか。”という疑問が必ず起こるものであり、患者が市外からの訪問者でないのであれば(その場合は緊急治療は――必要不可欠な保護手段を目的として――問題なく許されるが)、かかりつけの歯科医師がないことについて推察をしていかなくてはならない。
その患者は痛みや問題があるときのみ歯科サービスを求めてくる”歯科的常識のない”人間ではないのか。繰り返される緊急処置の結果に満足しないで、診療所を次々と渡り歩いているのではないか。(付言すれば専門職の責任に関する、より広い考え方に立てばそのように渡り歩く患者や、それを許す歯科医師を非難するべきであろうか。)


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バークリー予防歯科の概要:126

2017-11-28 | 好結果をもたらす予防歯科医業:ロバートF.
歯科医師・山田忠生


他方、恐らく彼らにとってお金はこれから20年間は常に不足すると思われるので、あなたは自主的な歯科的健康が彼らにとって真の恩恵になり得ることを知っている。問題は彼女に過去、現在、そして未来についてこの結論に導くことのできる方法で考えさせることである。


歯科医師  この歯について、どれほど悩んでいますか。
患者    1週間ぐらいです。
歯科医師  以前にも、このようなことがありましたか。
患者    はい、ありました。
歯科医師  そのときは、どうされましたか。
患者    その歯を抜いてもらいました。
歯科医師  いつも、ムシ歯で困っておられますか。
患者    はい、いつもです。
歯科医師  ご兄弟がありますか。
患者    はい、2人ずつあります。
歯科医師  そのご兄弟も、あなたと同じようにムシ歯をもっておられますか。
患者    それほど多くはありませんが、かなりあります。
歯科医師  子どものころに、歯を治療されたことがありますか。
患者    はい、あります。
歯科医師  ご両親にとって、歯の治療をすることは金銭的に負担なことでしたか。
患者    はい、確かにそうでした。



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パンキー・マン・スカイラ―哲学による咬合再構築:補遺Ⅵ-12

2017-11-27 | 咬合病・修複歯科関連分野:論文など翻訳紹介
歯科医師・山田忠生


平衡側斜面の角度の修復は咬合再構築で、咬合面形成をしている間に容易に行うことができる。顆頭の前方斜面は、咬合器上で通法通りに確立する。好ましい前方へと、側方への前歯部誘導が確立されたことになる。

次いで咬合器上の顆頭の傾斜を約10°に設置する。前述したように、こうすることは修復された平衡側斜面の角度を最後臼歯で約5~6°、第一小臼歯で約3°減少する効果がある。

口腔内に装着された修復物の平衡側斜面は、力の両側への適用による接触から自由にされており(図6)、それらは接触から解放されるか、あるいは外傷性のショックは咀嚼サイクルが中心咬合を通過するとき、咀嚼と関連した力の片側への作用の間に大いに減少する。この変化は中心咬合や偏心咬合での望ましい力の配分、あるいは咀嚼能率にとっては何の影響も及ぼさない。



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デンタル・コミュニケーション:11

2017-11-25 | デンタル・コミュニケーション
歯科医師・山田忠生


質問:なぜ、歯科医師であるあなたに、このような情報が重要なのか。
回答:その歯科医師の許を訪れようと決心するにあたっての葛藤の解決に役立つ要因が、歯科医師と患者間の理解に影響を与え、さらにそれぞれの接近方法の決定に大切なこととなるからである。

質問:なぜ、患者は特定の歯科医師を選択するのか。
回答:患者は下記の理由のもとに、ある特定の歯科医師を選択する。
   1.オフィスが地理的に便利か、一流の場所にある。
   2.歯科医師が卓越した臨床医としての評価がある。治療結果がすばらしい。
   3.歯科医師が口腔健康の診査と維持に熟達していると、患者が考えている。
   4.患者が歯科医師を接しやすく、親切で話しやすい人だと感じている。(以下、略)
   5.歯科医師が患者のすべてにわたって健康に関心をもっているとみなされている。   (以下略)


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