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山田歯科エクセレンスクリニック:山田忠生の歯医者人生&文化活動人生

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■ゆめ機構・代表 

マークス「完全歯科医業学」概要:5

2010-01-30 | マークス「完全歯科医業学」概要:パンキー

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生

1-1 患者の最初の扱い(2)

しかし、実際は明らかに、このことを歯科医師は要求している。歯科医師がしばしば新しい患者に向かって使う表現方法に、「私は、・・・しようと思います。」というのがある。患者から、「・・・していただけませんか。」という言葉を待ちきれない。「レントゲン写真をとろうと思います。」と、ぶっきらぼうに話すことは、患者に自分の意思を押しつけるものである。たとえ穏やかに話そうと同じことだ。

したがって両者の関係は早くから主導権争いということになる。歯科医師はすべての患者を、自分が認識する適切であることを実行する方向に引っ張ろうと試み、患者は患者で”歯医者は誰であれ信用できない”という前提に立って、財布から暗黙の内にお金を脅し取られないよう、さらには小さな訴えが大きな問題とされなるような事態から逃れようとする。

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村の渡しの船頭さんは…

2010-01-30 | 歯医者人生、思いつくまま

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生

”村の渡しの船頭さんは 今年六十のおじいさん 年はとっても お舟をこぐときは 元気いっぱい ろがしなる ソレ ギッチラ ギッチラ ギッチラコ”という歌をご存じの方は多いと思う。いつの間にか、とっくに60歳を越えた私としては、「オジイサン」にはかなり抵抗を覚える。同世代の方々は、いかがだろうか。

しかし、この歌がつくられたのが1930年代のようなので、今から80年以上前であり、60歳はむしろ立派な「オジイサン」だったのだろう。

私が注目するのは、80年以上前に60歳という高齢の男性が「船頭」という現役で仕事をしていたということだ。これは注目に値する。生涯、現役の歯医者を目指す私としては、大いに勇気づけられることだ。

私たちの仕事のように、いわゆる「定年」のない職業は、こうして元気である限り仕事ができる。もちろん、患者があっての話なので、金の切れ目が縁の切れ目ではないが、患者の切れ目は仕事の切れ目となり、歯医者をやめることになる。

いつ、どのようなことで歯医者をやめるかは大きな課題だ。

最近、私の尊敬する開業医の先生が診療所を閉じられた。確か、81歳か82歳になられたと思う。大きくはご自身の健康上の理由だ。これまで、機会があって先生とお会いする度に「先生、いつまでも診療を続けてください。私が、その年齢まで仕事ができるという目標になりますから。」と勝手なお願いをしたものだった。

村の渡しの船頭さんは、渡し舟に乗る人がいる限り、特に頑張ろうという意識もなく続けられたのだと思う。私も昨日から今日、そして明日へと「患者さん」が来られる限り、己の”最善を尽くす”診療を続けようと思う。

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宝塚文化創造館の活用:4

2010-01-29 | 宝塚文化創造館の利活用など

ゆめ機構(夢のまちづくり「宝塚」市民機構)代表ー歯科医師・山田忠生

前回に、宝塚市提供の資料を利活用した「宝塚文化創造館」開館までの経緯を紹介しました。それを参照しながら、これまでの6年間の過程をたどります。

必ず、今後への大きな課題と方向性が見えてくるのではないかと思います。

2003年の宝塚市長選挙において、当時3期12年間市長を務められていた正司氏が市長選に立候補しないことを表明されました。結果、新人候補者たちによる市長選挙が実施されました。そして、渡部氏が当選しました。

その渡部市長の就任1年後の2004年(平成16年)7月、宝塚市は宝塚音楽学校旧校舎の保存・利活用について次のような基本的事項を決定しています。

1・旧校舎を国等の支援を前提に、市が敷地、建物を取得し、保存する方向で取り組む。

2・旧校舎の利活用について、県と阪急電鉄株式会社及び市とで研究会を設置する。

3・旧校舎と一体となる公園を国等の支援を前提に、市が設置する方向で取り組む。

開館までの経緯によれば、この決定は2004年7月13日の、都市政策会議で決定されたものと思われます。ちなみに、宝塚市の当時の担当部長は、国交省から赴任されていた都市創造部長(後の都市産業活力部長)の村上氏であります。

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歯医者も人の子、普通の子ー(1)

2010-01-28 | 本当の予防歯科・他

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生

歯医者も普通の人の子、同じ現代に生きる人類の一人である。何も門外不出の、歯医者以外には使用させないような秘薬や、特別な秘伝や秘策をもっているわけでもなければ、「ムシ歯」や「歯周病」などの病気にかからないような特別な体質(?)をしている人間が歯医者となったわけでもない。

私のように高校3年の後期になるまで志望大学どころか、情けない話だが将来どのような方向に行くべきかも決めかね、ようやく志望大学も決まり、何とか入学し、歯科大学生として6年間勉強に勤しみ(あまり大きな声では言えないが)、無事に歯医者になったものもいれば、事志と異なり、やむなく歯科を選択し、歯医者になったという人も結構な人数あるような印象をもっている。

いずれも普通の学生と何ら変わらない大学生活を送り、歯医者になった次第である。まさしく、口の環境に関する条件は、一般の人と同一条件といえる。同じように「ムシ歯」になり、「歯周病」に侵される環境のもとで生活しているのである。

しかし、歯医者になってみてこのような質問や疑問をもたれる立場になり、さていろいろと想像し、考えてみると、確かに歯の病気や予防に関しては当然、一般の人とは比較できない知識と情報をもっているのは事実である。そして、それぞれの歯科治療のすばらしさも知っていれば、それぞれの治療の限界も認識している。

それだけに、その限界を知れば知るほど、できれば治療する可能性を低めて、できるだけ病気にかからないよう予防しておきたいという気持ちは否応なく強く働くことになる。

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マークス「完全歯科医業学」概要:4

2010-01-27 | マークス「完全歯科医業学」概要:パンキー

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生

1-1 患者の最初の扱い(1)

患者は何らかの訴え(単純であれ、複雑であれ)をもって、歯科医師のもとを訪れる。それが、患者が歯科医師にサービスを求める唯一の理由である。患者が望む「診査」や「チェック」とは、歯科医師がその言葉から考えているものほどのことを予期してもいなければ、あまり広範なものでもない。

初めての患者の場合を考察しよう。歯科医師が下記のようなことを当然なこととみなすことは無遠慮なことでもあれば、無謀なことでもある。

それは、

(1)患者は、歯科医師のその能力に、そしてその誠実さに絶対的な信頼を寄せているということ

(2)専門的な権威のみに基づいて、患者は歯科医師の示す計画を盲信的に受け入れるものである

という2項目である。

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