宝塚アートサポート・山田忠生
その7:昨年の、夢となった構想ー6
「開催に向けて」
16年前に阪神淡路大震災を私たちは経験しました。その規模をはるかに越えるこの度の東日本大震災の被災状況を、さまざまなメディアを通して知れば知るほど、当時の私たちのこととも重なり、声を失ってしまいます。未だ爪痕の残る神戸や阪神間の状況から見ても、復興には想像もつかないほどの時間がかかると思います。
思わず「負けるな!!日本」と拳を握り、気持ちを奮い立たせようとする自分に気づきます。今の状況から立ち上がろうとしている、一歩を歩み出そうとしている人には、「がんばれ」ではなく、お互いがこの状況に「負けるな」こそ、共感できる声ではないかと思います。
そして、その行動を後押ししてくれるのは”笑顔”であります。歯をくいしばることも必要でしょう。しかし、ときには”笑顔”を浮かべることが、もっともっと大切だと思います。
”笑顔”と、”音楽”こそが、「負けないで、生きようとする心」を支えてくれるものだと思います。私たちは、その笑顔と音楽を宝塚から届けたいと考えました。笑顔と音楽を愛する宝塚市民が心をひとつにして、「負けるな日本!!」と行動を起こします。