宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
凸状、あるいは放物線状の前歯部誘導
自然歯の前歯部誘導が性状な場合は凹状である。偏心誘導斜面は中心咬合に近づくにつれ減少する。咬合器上で前歯部誘導が凸状か、放物線状につくられると、偏心誘導斜面は中心咬合に近づくに伴って角度がきつくなる。これは自然に反した行為であり、はたして自然に対する改良といえるだろうか。そうすることは中心位で好ましい咬合の自由度を与えるよりも、カギをかけたような咬合をつくってしまう。
顆頭の動き、顎関節窩と関節間軟骨の誘導成分は中心位の部位で凹面を再現する。それ故に、放物線状の前歯部誘導は臼歯に凸状か、あるいは放物線状の咬合面形態をつくることを意味するのである。これが私たちにとって信じられる理想的な歯の形態だろうか。それは好ましくないのではないか。萌出してきた歯の咬合面は、萌出時の咬合関係をうまく保つためにわずかに凸状の角度をもっている。最初の咬合による摩耗となる側方偏心咬合により凸面は失われ、真っ直ぐか凹状となる。
凸状、あるいは放物線状の前歯部誘導
自然歯の前歯部誘導が性状な場合は凹状である。偏心誘導斜面は中心咬合に近づくにつれ減少する。咬合器上で前歯部誘導が凸状か、放物線状につくられると、偏心誘導斜面は中心咬合に近づくに伴って角度がきつくなる。これは自然に反した行為であり、はたして自然に対する改良といえるだろうか。そうすることは中心位で好ましい咬合の自由度を与えるよりも、カギをかけたような咬合をつくってしまう。
顆頭の動き、顎関節窩と関節間軟骨の誘導成分は中心位の部位で凹面を再現する。それ故に、放物線状の前歯部誘導は臼歯に凸状か、あるいは放物線状の咬合面形態をつくることを意味するのである。これが私たちにとって信じられる理想的な歯の形態だろうか。それは好ましくないのではないか。萌出してきた歯の咬合面は、萌出時の咬合関係をうまく保つためにわずかに凸状の角度をもっている。最初の咬合による摩耗となる側方偏心咬合により凸面は失われ、真っ直ぐか凹状となる。