宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
「よくわかった、ビル。朝になればボーイにその青い壺を渡すことにしよう。私はそれを雑貨屋で15セントで買ったんだ。
それじゃ、しばらく上の寝台にあがって、手に入れた休息をとるがいいだろう。」
「リックスさん、あなたはサンタバーバラの結婚パーティに出席されるのではないですか。」
「そうじゃないのだ、ビル。ずっと以前から私にとっては町の外に出て、できるだけゴルフを楽しむのが、ふさわしいことだとわかっていたのだ。その上、青い壺の捜索者が獲物を届けそこなったら、1週間は事務所にいない方が賢明だと考えていた。
ところでだ、ビル。一体、ゴルフというゲームはどんなものなのかね。ああ、そうだった。すまないことをした、ビル。お前の左腕のことを忘れていた。」
「どういたしまして。」 ビル・ペックは返答した。「私にはこの片方の腕で十分に間に合います。」
「しかしだ、やってみたことはあるのかね。」
「いいえ、ありません。」
ビル・ペックは真剣な表情で答えた。 「しかし、…やり遂げます。」
完