宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
妊娠、糖尿病、甲状腺障害などの状態も、歯周病を悪化させる。避妊薬やダイランチンなどの薬品や、発作止めの薬も同様である。
その他の要因としては、位置異常歯、乱抗歯、咀嚼時に歯にかかる過度な圧力、そして歯ぎしり、唇をかむ、喫煙、ツマヨウジの不正な使用などの悪い習慣をあげることができる。
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
唾液には本来、清掃作用があり、その成分、濃度、量がプラックの形成に影響を及ぼす。目覚めている間、絶えず口腔細菌を洗い流しながら、１日に２０００回は唾液を呑み込んでいる。
ところが眠っている間は、一晩に２０回程度飲み込むだけである。そこで、歯から細菌を除くには就寝前が最適ということになる。
眠っているときに、口で呼吸をする人がいる。これは唾液による清掃が妨げられる。感情的なストレスが唾液を濃くすることが知られているが、ストレスが歯周b法に対する感受性を高める一因といえよう。
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
プラックを構成する細菌は、歯に付着するのを助けるデキストランという物質をつくるために、食べ物の中に含まれるショ糖（精製された砂糖）を使う。
そのために糖分の多い食物を頻繁に摂取すると、プラック形成を促進することになる。甘いものを食べるのであれば、１回にすべてを食べてしまう方がよい。それもできれば、その日のお口の清掃をする前に。
（つまり、これ以降は食べないという就寝前にー山田）
ただし、プラックはたとえ何も食べなくても形成されるということを覚えておかなくてはならない。だから、毎日のプラック除去に代わるものはないのである。
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
どのように上手にプラックを取り去ったとしても、６カ月ごとに歯科診療所を訪れ、歯石（プラックの固まったもの）を除去してもらうことも必要である。そうしないと、せっかくの努力も水の泡となる。
歯石がフロスではとれない。歯科医師か、歯科衛生士によって特別な器具で除去してもらわねばならない。
（ここでは、かなり時代的にも間違った紹介がある。現代の予防歯科の認識では、６カ月ごとに歯石を除去するために歯科診療所を訪れるのではなく、ブラシやフロスでコントロールできない深い歯周ポケット内のプラック（バイオフィルム）を除去するために、３カ月に１度、専門的清掃（プロフェショナル・クリーニング）を受けるために歯科診療所を訪れることが、歯周病コントロールに最も効果があることが分かって来ているー山田）
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
フロッシングのときに、歯肉から出血するようであれば、おそらく歯周病の最初の段階に入っている症状だと言えるので、速やかに歯科診療所を訪れて、歯周病の診査と専門的な清掃を受ける必要がある。（フロッシングをするとき、歯肉に痛みを感じるほど深くまで、フロスを入れ過ぎないことに注意ー山田）
歯科医師は器具を使って、歯肉と歯との間のスペースの深さを測定し、歯周ポケットをチェックしなければならない。（歯肉と歯との間には、正常で健康な場合でもスペースは存在する。それが病的に深くなっている場合を歯周ポケットと称し、その場合は立派な歯周病であるー山田）
