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山田歯科エクセレンスクリニック:山田忠生の歯医者人生&文化活動人生

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■ゆめ機構・代表 

デンタル・コミュニケーション:15

2017-12-30 | デンタル・コミュニケーション
歯科医師・山田忠生


質問:患者の精神状態が、上に述べられてきたようなものであるとすれば、電話の応対にでる受付はどのように対処するべきか。

回答:受付は将来に患者となり得るその人と約束ができ、それが守られるようにコミュニケーションを確立することである。


質問:患者が不安やその他の感情を抱いている場合、その未来の患者は電話の相手に何を期待しているだろうか。

回答:患者は電話の相手に自分と、自分の感情に関心をもち、受け入れてくれることを、そして冷たく、よそよそしくビジネス口調であるよりも、暖かく親しみのある声を期待している。


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歯医者のモノローグ

2017-12-28 | 歯医者のモノローグ
歯科医師・山田忠生


さまざまな形容詞を駆使して文章を作成していくのが日本語の特色といえる。それに比較して、名詞を並び立てて文章を構成するのが英語の特徴ではないだろうか。

これまで、それなりの数のアメリカ人歯科医師の著書や論文を翻訳してきて、なおさらに実感している。つまり、日本語的には実に面白みに欠けるのが翻訳文だと言える。
しかし、このことは50年以上前に気づいていた。といって、それも遅きに失したことでもあるが…。

学生時代だが、日本国憲法をテーマにしての作文を書く機会があった。そのときに始めて、じっくりと憲法の前文を読んだ。その意味するところにも大いに疑問をもったが、名詞の羅列する文章に、これは日本語ではない、翻訳文だと直感したのを覚えている。
以来、私はその意図するところと、表現方法の両方から、憲法は改正するべきだと思い続けている。


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マークス「完全歯科医業学」概要:257

2017-12-27 | マークス「完全歯科医業学」概要:パンキー
歯科医師・山田忠生


痛みや異常な不快感をもっている患者には、歯科医師の診断よりも症状の緩和に大きな関心があることは事実だが、診断をする前の過度な緩和処置(例えば麻酔の使用、カリエスの除去と鎮痛剤の貼付、さらには抜歯など)は、技術的にも教育的観点からもあってはならないものである。

技術的観点から見ると、未調査の医学的危険性、患者の指摘する歯が痛みの原因ではない可能性(カリエスが広範囲であるのにかかわらず)、麻酔は本当の原因歯の反応を隠してしまうという事実、偶発的な歯髄の露出、結果的に患者への損傷となる危険性についての理解の不足、そして抜歯によりもたらされる不可避的な問題などが存在する。

教育的な考慮としては、
1・それを要求する状態について患者は説明を受け、その目的や危険性を受け入れて、そしてその費用の提示がない限り、どのような治療も行われるべきではない。
2・保護手段がとられでもしない限り、患者は主訴の原因となった事態の重要さを痛感することもなく、最適な歯科的健康の可能性に関して知らされることもなく、緊急患者のままで留まることになるであろう。


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ザ・デンタルフィロソフィ:76

2017-12-26 | ロッカード「ザ・デンタルフィロソフィ」
歯科医師・山田忠生


”私たちが間違いのないことを、そして患者の最大限の関心事について話しているということに患者が気づけば、患者は私たちが患者のポケットに手を入れようとしているというようには思わなくなるのである。”
L.D.Pankey,D.D.S.

偏見はコミュニケーションにおける最大の障害である。人々に聴いてみたいと思わせたり、私たちの話すことを好意的に反映させたりするための私たちの能力は、偏見を打ち砕くような情緒的訴えを明らかにすることができたときに高められるのである。
私たちはそれぞれ4つの情緒的要因をもっている。しかし、状況が異なれば、ある一つの感情が支配的となる。私たちが正確に観察して、注意深く聴くことによって、その人の支配的な情緒的訴えを発見することができる。




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パンキー歯科診業哲理:179

2017-12-25 | パンキーフィロソフィ:日本語版山田忠生新
歯科医師・山田忠生


サドラー博士によれば、”性格というものは、先天的並びに後天的気質、衝動、性向、欲望、そして欲望のすべてを総合したものである。”患者を観察し、互いに影響を受け合いながらも、患者がその6分類のどこに当てはまるのかを注意することである。身体の様子に関しては、容貌や身体といったことだけでなく、姿勢、声、笑顔など、その人のすべてを”一括”して注目すること。

さらに、患者の知性にも注意を払ってみよう。好奇心が強く、熱心に知ろうとしており、理解や記憶はすばやくできるか。活発で、情熱的か。物静かで、おとなしいか。ユーモアの感覚をもっているか。人生に対する情緒面での態度はどうか。社交的な能力については、どのように感じたか。協調的で、思慮深く、寛容なように思えるか。握手の仕方はどうか。道徳観については、どのように考えられるか。良心的で誠実なように思えるか。人生に目標をもっているだろうか。強い個性をもっていることから生じると思われる見識を感じられるか。精神的に目覚めているか。他人への関心を含めて、自己意識をもっていると思われるか。性格を観察しながら進めていくことによって、患者を知ることについて、さらに熟達していくことになる。


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