宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
1-3 専門的知識の欠如(5)
とはいえ、恐怖心、懐疑的、無教養、そして関心などについて、それぞれのバランスをどのようにとるかは歯科医師にかかっている。ただ一つ、それを補正してくれる要因として、患者の信頼があるが、それも基本的には「先生、痛みを止めてください。」という幼稚なものである。
そのため、歯科医師はこの信頼をもっと高度で理性的なものにつくりあげていこうとしなければならない。そうすることで、消極的で情緒的なものから、よりすぐれたものとなる。患者と費やす最初の30分間というものは、歯科医師がその新患者と完全な関係を築く最も大切なときであり、将来の成否はこのときに歯科医師が何を実施するかにかかっている。