季刊雑誌『大航海』第63号にて、『白川静と知の考古学』という追悼特集が掲載されています。
小南一郎氏、浅野裕一氏といった中国古代文化の専門家のほか、白川静に私淑していた方々がそれぞれ文章を寄せています。白川静が一般人には漢字学の大家として知られていてファンも多い一方で、学界では半ばトンデモ扱いされているとか、それでいて白川静を面と向かって批判する度胸のある学者がいないとか、藤堂明保との論争など、なかなかきわどい話題も出ております(^^;)
個人的には、白川静の抱える問題点は、氏だけが抱える問題点ではなく、字形から文字の原義を読み取ろうとするすべての研究者が抱えている問題点であり、その中にあって白川静の字源解説は他の学者による解説より比較的納得できるものが多いような気がします。
また白川静と比較すべきなのは、藤堂明保とかより郭沫若・唐蘭・于省吾といった大陸の文字学者ではないかなあと。(于省吾の業績についてはこの特集でも多少触れられてますが)
小南一郎氏、浅野裕一氏といった中国古代文化の専門家のほか、白川静に私淑していた方々がそれぞれ文章を寄せています。白川静が一般人には漢字学の大家として知られていてファンも多い一方で、学界では半ばトンデモ扱いされているとか、それでいて白川静を面と向かって批判する度胸のある学者がいないとか、藤堂明保との論争など、なかなかきわどい話題も出ております(^^;)
個人的には、白川静の抱える問題点は、氏だけが抱える問題点ではなく、字形から文字の原義を読み取ろうとするすべての研究者が抱えている問題点であり、その中にあって白川静の字源解説は他の学者による解説より比較的納得できるものが多いような気がします。
また白川静と比較すべきなのは、藤堂明保とかより郭沫若・唐蘭・于省吾といった大陸の文字学者ではないかなあと。(于省吾の業績についてはこの特集でも多少触れられてますが)
岩波新書青の『漢字』は、ちょっと古いでしょうか?
氏の辞典三部作は、國家圖書館日韓文書室にあるのですが。
なにか手頃なのがあれば教えてくださいますか。
因にわたしは、講談社『中国の歴史』の1巻とかに惹かれるタイプです。
ところで、わたしのミクシイ日記にも書きましたが、
今度出た(日本ではもう古いかな?)
『別冊太陽 台北故宮博物院』2007年:2500円
は結構ええですよ。
解説が故宮の学芸員のもんなんで、しっかりしてますし、
写真もかなりええもんです。
今年1月の『芸術新潮』の特集より更によかったです。
正直、一般向けの本では新しい用例を加えたりとかはされていないので、出版された時期の古い。新しいにはあんまりこだわらなくても良いと思います(^^;)
『漢字』のほかは、中公新書の『漢字百話』、講談社学術文庫の『中国古代の文化』あたりが手頃ですね。古文字以外のテーマで書かれたものでは、中公新書の『詩経』や中公文庫の『孔子伝』なんかがお薦めです。
これを元にして、また日本の本を収集してくれる友人に頼んでみます。