博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『鹿鼎記』その6

2008年06月19日 | 武侠ドラマ
BS日テレで6月28日から『シルクロード英雄伝』というドラマが放映されるとのこと。2003年制作で、一応武侠物のようです。Yahoo!動画の『シルクロード豪侠』というドラマと同じ作品みたいですが、どうして日本語タイトルが違っちゃっているんでしょうか……

で、『鹿鼎記』第32~37話まで見ました。

雲南から北京へと戻った韋小宝ですが、康熙帝から「君、福将なんだし神龍島を攻めちゃいなよ!」とおだてられ出征。しかし教主夫人蘇荃の計略にまんまと引っ掛かって囚われの身となり、遼東を経てロシア領内へと逃亡。そこでピョートル大帝の姉のソフィア皇女と出会って何だか怪しげな雰囲気になったところで、その後ののロシアでの展開が丸々すっ飛ばされて再び北京へ……

これまでも「ここが当局の検閲に引っ掛かった所かな?」と推測される箇所はありましたが、少なくとも話の前後が通じるようには編集されていました。しかし今回は話の流れすらつかめないような編集になってしまっており、これはひどいとしか言いようがありません……

その後、今度は故郷の揚州へと出向くことになり、麗春院での6人の美女との同衾シーンがあるわけですが、ここでも6人を並べて阿珂の服を脱がせようとするあたりでフェードアウトします。しかしロシアでの場面とは違って何があったのかは充分に察せられる展開となっており、まだまだ許容範囲ですね。

手籠めにされた女性の一人曾柔が泣きじゃくりながら韋小宝を罵り、「あなたのこと英雄好漢だと信じていたのに、こんなことをするなんて…… あなたも民間の婦女を我が物にする清の木っ端役人と同じよ!」というような至極ごもっともな台詞を発するシーンもあります(^^;)


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『光源氏が愛した王朝ブラン... | トップ | 『中国古代史論叢』第5集 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さとうしん)
2008-06-24 23:43:44
>迷子さま
>オリンピックを控えて、内政干渉はまずいとでも思ったんでしょうか?

案外そんなところかもしれませんね。
エロシーンだけが問題なら、他の場面のようにそこだけカットしてしまえばいいわけですし。
返信する
Unknown (迷子)
2008-06-24 22:23:18
そうなんですよね。
なぜか影も形もないロシア話。あれじゃ、出会ったロシア女性がソフィア皇女だってことすらわからないですよねえ。
オリンピックを控えて、内政干渉はまずいとでも思ったんでしょうか?まったく不可解です。
どうも、検閲の基準がようわかりません。
返信する

コメントを投稿

武侠ドラマ」カテゴリの最新記事