博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大漢風』第36話ほか

2007年06月10日 | ドラマ『大漢風』
さっきまでNHKの『激流中国』を見てました。今回のテーマは中国での不足についてです。北京では経済発展・人口増加・オリンピックに向けての開発と様々な事情により水不足が深刻化しており、周辺の地域から本来農民が使用すべきダムを差し押さえて水を確保する一方で、市内でも専門の役所を置いて人々に節水を呼びかけたり、緑化・消防用の水道から水を盗む行為を監視しているといった内容でした。

地方では農業用水や生活用水が不足しているにも関わらず村の真ん前にあるダムの水が使えないという状況に対して、「何としてでもオリンピックを成功させなければならないので仕方ない」「我々が苦しい思いをしてでも北京に水を送らなければならない」と耐えているのが印象的でした。

で、今週の『大漢風』です。背水の陣を布き、陳余の軍を打ち破る韓信。次々と勲功をモノにする彼に劉邦から君姫という女性が贈られ、彼女と結婚することになります。

一方、恋人の月姫の方はここ数話でもの凄い転落人生を歩んでおります。まず韓信がまだ項羽のもとにいると信じて虞姫の侍女となることから始まり、彭城が劉邦に攻め落とされると虞姫や君児とともに宮殿から逃げ延びますが、「虞姫の居場所を教えてくれたら韓信と会わせてあげる」という呂雉の甘言に乗って彼女を虞姫の隠れ家に案内します。しかし着いた時には既に虞姫は姿を消しており、韓信と会わせてもらえるという約束はあっさりと反故に……

その後軍中の雑用係として漢軍の中に潜り込むものの、前回の第35話で心ならずも漢の武将の囲われ者にされてしまいます。今回の第36話ではいよいよ韓信の陣に到着しますが、韓信は月姫がすぐ側まで来ているのに気付かずに君姫との結婚を承諾。それで悲しみのあまり兵士達に混じってヤケ酒を飲んでいるうちに彼らの慰み者にされてしまう始末……

普通ならあまりにあまりな展開に泣けてしまうところなんでしょうけど、躊躇もなくあっさり主人を裏切るところを見せたりしてあんまり同情できなくするあたりがこのドラマらしいといえばらしいですね(^^;) 彼女と韓信との再会は韓信の没落後ということになるんでしょうか。

その頃、劉邦の方は項羽の軍師の范増を除くために離間の計を仕掛けます。この計略に乗り気な劉邦と陳平をよそに、張良だけが何やら浮かない顔をしておりますが……

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