博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『延禧攻略』その10

2019年10月08日 | 中国歴史ドラマ
『延禧攻略』第46~50話まで見ました。


前回に引き続き、純貴妃の発案で紫禁城内で催された蘇州街の話から。瓔珞は蘇州街で宦官たちが主人から盗んだ物品が売られているのを暴き立て、純貴妃の面子を潰します。

反瓔珞派も負けておらず、工作を仕掛けて瓔珞が亡き富察皇后の命日に長春宮で傅恒と密会するというシチュエーションを作り出します。で、純貴妃の子分の小嘉嬪が乾隆帝と連れだってそれを見咎めるという寸法。逆に瓔珞は小嘉嬪が自分を陥れようとしたと告発し、乾隆帝の逆鱗に触れて小嘉嬪は幽閉処分へ。姉と同じくあっけなく退場です。

純貴妃といえば、皇太后への贈り物にするから観音様の刺繍をしてほしいと瓔珞に依頼します。瓔珞は当年の辛者庫での雑役で痛めつけられた手指に鞭打って何とか刺繍を仕上げますが、純貴妃は当然の如く皇太后に刺繍を差し出す段となってもは瓔珞の「え」の字も出しません。しかし刺繍を目にした乾隆帝はさすがに感づいた様子。周りの嫌がらせで暖房も手に入らない状態で寒さに震えながら刺繍をしている瓔珞のために、自分の名前は出さずに自分が使っている暖房器具を延禧宮に運び込ませるツンデレな皇上……

一時は瓔珞が傅恒への思いを捨てきっていないのだろうと冷え切っていた乾隆帝の寵愛ですが、これ以後二人の関係が復活を通り越して以前より寵愛が増し、瓔珞はいよいよ令妃に昇格。純貴妃は危機感を隠せませんが、瓔珞を純貴妃への当て馬として扱っている皇后は高みの見物 (^_^;)

一方、爾晴は傅恒の福康安への対応が悪くないのを見て自分への態度が軟化したと思い込み、「私たちもう一度やり直しましょう!」と訴えかけて拒絶されたと思ったら、自分の勘違いから傅恒の侍女青蓮を屋敷から追い出したうえ、よそに嫁にやると偽って娼館へと売り飛ばといった所業を重ねます。青蓮の最期を看取った傅恒は爾晴に離縁状を叩き付けますが、母親の擁護などもあって離縁は撤回したものの、爾晴に出家を要求。これ、成長した福康安が母親のことで父を深く怨み、闇落ちするというフラグなんじゃ……

そして後宮では瓔珞が乾隆帝の囲猟に随行することになり、乗馬の練習をさせられますが、練習中に落馬して右腕の骨を折ってしまいます。これは純貴妃の意を承けた愉妃の陰謀でした。瓔珞は愉妃にとって恩人と言っていい人物ですが、愉妃が純貴妃派に属したため、心ならずも彼女を陥れる役回りをさせられることになったのでした。しかしさすがに良心が咎めたか、はたまた純貴妃のトカゲの尻尾切りを不安に思ったのか、瓔珞に「私も純貴妃にこれ以上好き勝手させないから、あなたも事件の追及はやめて欲しい」と手打ちを申し入れます。

そんな中、皇后は実父の那爾布が被災地での振恤の際に不正を行ったと告発されてしまいます。那爾布は無能なだけで実直な性格で、告発は彼を陥れようとする陰謀なのですが、乾隆帝は皇太后や侍衛の海蘭察から「無実の罪だろうと何だろうと、彼を処刑して事が収まるなら処刑してしまえばいいのではないか」と言われてしまい…… 皇后に昇格してからは善人モードに戻りつつあった彼女ですが、このままではまた闇落ちしてしまいそうですね……
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