博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『媚者無疆』その1

2018年08月09日 | 武侠ドラマ
YOUKUオリジナルドラマ『媚者無疆』を見始めました。今回は第1~3話まで見ました。

舞台は五代十国。ヒロイン蘇七雪はしがない薬草摘みの父親と弟と三人で暮らしていましたが、心ならずも口減らしのために父親に妓楼に売り飛ばされてしまいます。そして妓楼の上客・黄校尉に襲われそうになりますが、そこに傘を持った謎の女刺客が…… 彼女は「姽嫿城」の暗殺者で、元々暗殺のターゲットだったらしい黄校尉を斬殺しますが、七雪の妓楼からの脱出までは面倒を見てくれず、「自力で脱出して紀要の日没までに乱墳崗に辿り着けたら姽嫿城にお前を匿ってやろう」と言い残して立ち去ってしまいます。

七雪は黄校尉の鎧を身にまとって変装したり慣れない馬に乗ったりして何とか乱墳崗近辺まで辿り着いて力尽きますが、既に日は暮れており、女刺客は立ち去ったあと。しかし入れ替わるように「姽嫿城」の「公子」と呼ばれる男性と、彼のお付きの女刺客・月影がやって来ており、月影の計らいで気を失っていた七雪は「姽嫿城」へと運び込まれます。

目が覚めた七雪は姹蘿城主によって「晩媚」の名を授けられ、新入りの女刺客として遇されることに……


「姽嫿城」の城主・姹蘿。「姽嫿城」の女刺客は新入り→地殺→天殺→絶殺の順にランクが上がっていき、城主が最高権力者……と思いきや、別格の存在として月影(彼女自身は絶殺)の主人の「公子」がおり、目の上のたんこぶの彼を何とか排除しようと目論んでいる模様。月影によって運び込まれたということで、晩媚も姹蘿からこころよく思われておりません……


七雪改めヒロインの晩媚。李一桐が演じています。貧乏な家の出身なので武芸もダメなら教養もないという状態…… 新入りの彼女は一人分しか枠のない地殺への昇格をめぐって5人の同期の新入りと競い合うことになります。地殺になれなければ、良くて放逐、悪くて死が待っているとのこと。


晩媚が「影」に選んだ長安。「姽嫿城」の女刺客には一人ずつ助手兼世話係兼武術等の指導者の「影」という男性がつけられます。主人の女刺客とは運命共同体的なつながりになるようで、長安は前の主人を任務中に死なせてしまっており、七日以内に新たな主人が選んでくれなかったら殺されるところだったようです……

そして地殺昇格試験の日まで長安からひたすら琴棋書画を仕込まれる晩媚。地殺あたりまでは実戦というか殺しは「影」に任せてもオーケーのようです。そして長安と城内の池に舟を浮かべたと思ったら水中に突き落とされてしまう晩媚ですが、それには長安の深謀遠慮が。実は晩媚、新入りの歓迎会の際に姹蘿から紅を賜ったのですが、それを付けると水中で目が見えなくなってしまうというシロモノだったようです。

で、昇格試験の一次試験は城内の池に潜って水底の石碑から「姽嫿城」の元の名を読み取るというもの。長安の計らいで水中で紅を落としていた彼女は何とか試験をクリア。そして彼女とライバルの晩香の二人が地殺候補者として残りますが、そのうちのどちらが地殺に昇格できるかを賭けて第二の試験が……というところで次回へ。今のところ派手なアクションシーンはありませんが、今後の展開に期待できそうです。
コメント (2)
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