博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『天意』その3

2018年06月25日 | 中国科幻ドラマ
『天意』第9~13話まで見ました。

銭小芳&蕭何はインチキ祈禱師・賈長安と対峙したものの、蕭何は賈長安の手の者に追われて崖落ちし、小芳は囚われの身となりますが、そこへ駆けつけた韓信・張良らによって救出。蕭何も「崖から落ちて死んだ人なんていません!」ということで張良の占いによって生存していることが判明。それで安心したのか、以後の展開には蕭何の「し」の字も出てきません (^_^;)

小芳は韓信・張良・天依と行動をともにすることに。賈長安打倒の後、始皇帝暗殺を謀る張良は小芳を「女神」に仕立ててその噂を広め、始皇帝をおびき出そうとします。ここで小芳が氷の板をレンズがわりにしてスマホの動画を壁面に拡大して投射する幻灯器を自作したり、張良から仕込まれた禹歩に上半身の動きを付けてダンスステップにアレンジしたりしておりますw 折しも不老長寿の仙薬と東海君(=滄海客)を求めて始皇帝が東方への巡幸を決行。現地の役人が噂を聞きつけて小芳らに接触し、始皇帝が彼女に会いに来るということで巡幸ルートを特定。

暗殺計画を知らされた小芳は、初めは歴史の流れとしてこれでいいのだろうかと疑問に思いつつ、「今は始皇29年、三度目の巡幸……始皇帝もぼちぼち死ぬ頃合いだね」ということで何となく納得するんですが、小芳さん、始皇帝が死ぬのは37年、五度目の巡幸の時ですぞ…… で、当初は小芳の指導で火薬(これも当時存在しないはずの技術ですが)を壺に詰めて投げつけるつもりでしたが、夜な夜な密かに張良に接触した神の使者()滄海客は、「こっちの方が確実だぞ?」と「曳影剣」なる兵器を授けます。


平たく言えばバズーカですね。しかも砲弾ではなく波動砲のようなものが発射されるオーパーツ的なアレです。

今のところ未来人・銭小芳と神(=地球外生命体)の使者・滄海客は互いの正体を認知していないんですよね…… ついでに言うと、女羲&滄海客からは自分たちの干渉によって歴史が変わるかもしれないとか、歴史を改変してはいけないという意識がまるで感じられません。どうやら「神」こと女羲も小芳と同様にワームホールに吸い込まれて太古の時代の地球に飛ばされてしまい、元の世界に戻る方法を探っているようなのですが、その目的が達成されるなら歴史が変わろうが変わるまいがおかまいなしという感じです。様々な点でこの世界が違う世界線に見えるのは、太古からの女羲の干渉によって色々おかしくなってしまった結果ということなのかもしれませんね。





そして巡幸の馬車が博浪沙に至り、いよいよ「曳影剣」を使う時がやってきました(; ・`д・´) バズーカもどきから放たれた波動砲的なサムシングが護衛部隊の間を突き抜けていき、爆発。 こ れ が 見 た か っ た 。 まあこの巡幸の一団は護衛役の墨舞の提案により派遣されたおとり部隊で、馬車の中に始皇帝はいなかったというオチなんですけどね。しかし力士の倉海君が鉄槌を投げつけるという話がなぜ神の使者()滄海客から授けられたバズーカで波動砲をぶっ放すという話に変わってしまうのでしょうか(白目)

さて、この時の混乱により韓信&小芳と張良&天依のカップルが離ればなれになり、秦兵の矢が当たって小芳のスマホがお亡くなりに…… 逃亡を続けるうちに、二人は互いに「阿虞」「阿籍」と呼び合って秦兵と戦うバーサーカーカップルと遭遇。





ということで項羽と虞姫の登場です。虞姫も弓の達人という設定で、矢が足らないとなると、項羽がわざと自分の体に敵の矢を射させて引き抜き、虞姫の矢にするという荒技を披露。当然韓信&小芳は二人と意気投合し、めでたく項羽配下の初期メンバーに。小芳は相変わらず韓信に「四次元とは何か」を説明しようとしたり、虞姫の弾く琴を伴奏代わりに「時の流れに身をまかせ」のカラオケを歌ったりとフリーダムに振る舞っています。この間、始皇帝は史実通り五度目の巡幸中に雑にナレ死を遂げます。

項羽一党の知恵袋として項梁・范増にも信頼され、韓信は項氏一族しかなれないという項羽の「執戟親衛」に抜擢。そして楚の懐王の孫・熊心を捜索するべく膠陽へと派遣され、同じく劉邦配下になった張良や秦の手先として働き続ける墨舞も熊心捜索のために同地にやってきていたというあたりで次回へ。
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