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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『那年花開月正圓』その8

2017年11月12日 | 中国近現代ドラマ
『那年花開月正圓』第43~48話まで見ました。

陝西機器織布局開業の目途がついたということで、この機会に二叔と四叔は周瑩に呉家大当家の地位を返還することにし、そのかわりに前回の図爾丹のプロポーズ事件を承けて彼女に生涯再婚せず、呉家で一生を終えるという誓いを立てるように要求しますが、周瑩は将来のことまではわからないとさっくり拒絶。

そうこうしているうちに織布局開業の日を迎えますが、これまで呉家の土布工場で働いていた職人たちが仕事を奪われるということで、杜明礼の意を承けた陶掌櫃に唆され。周瑩や趙白石らが参列する中で織布局に押し入り、機械打ち壊しを決行します。実行犯は全員趙白石によって検挙されますが、機械はすべて操業が不可能なレベルまで破壊され、暴徒から周瑩をかばった沈星家は骨折などの重傷を負い、周瑩もショックで吐血し、昏倒してしまいます。

孫が負傷したのは周瑩のせいだということで、星移の祖母が杜明礼の仲介で朝廷から授かった二品の官位を盾に呉家に怒鳴り込んできます。黙って聞き流していた周瑩ですが、罵倒が亡き呉聘に及んだところでキレた周瑩が「カネで手に入れた官位がそんなに偉いのか」と反撃w その後肋骨の骨折を押して星移がプロポーズにやって来ますが、これはもうダメだと観念した周瑩は、星移と呉家一同、そして証人として趙白石も呉家の廟に集め、生涯再婚をしないという誓いを立て、星移を絶望させます。ついでに密かに彼女を思っていた趙白石も絶望させてしまったようですが (^_^;) そして趙白石に惚れていた呉漪は、そんな彼の気持ちに気づいてしまいます……

で、誓いを立てたということで二叔・四叔は約束通り周瑩に呉家大当家の地位を返還しますが、「じゃあこれから機器織布局を再建するね」と彼女が提案すると首を横に振り拒絶…… 周瑩は織布局の再建費用十万両を調達するため、呉家東院の全従業員を対象に、今で言う社員持株制を提案し、少額でよいからと出資者を募ります。


儲けが出なかった時の元本保証をして欲しいということで、呉家東院の日用品や飾りまで従業員の抵当に入れられ、希望者の名札が貼り付けられます (^_^;) これに気分を害して食卓に食器をどんと叩き付ける義母の鄭氏ですが、お付きの侍女の張媽に「その食卓は私の物になるかもしれませんのでもう少し丁寧に扱って下さい」と言われる始末w

一方、傷心の星移は父親の勧めもあって上海に商売修業の旅に出て、西洋との貿易会社をおこします。物珍しさから涇陽の周瑩へと電報を送ったりしてますが、こういう文明開化的な要素を盛り込んだドラマというのも今までそれほど見なかったような気がします。そう言えばこのドラマ、洋務運動の時期を舞台にした作品でもあるんですよね。


そしてあっという間に十万両の出資金を調達して織布局再建・再始動へと漕ぎ着けます。開業にあたって機械打ち壊しの実行犯の無罪放免を願い出て、彼らも職工として雇用することを約束しますが、その前に彼らの目の前で愛用の土布の織機を叩き壊させてしっかりトラウマを植え付けたりしています (^_^;) 周瑩は因縁のある胡詠梅に敢えて織布局で生産した洋布を安価で卸すので販売してもらえないかと業務提携を持ちかけますが、そこへ織布局操業停止のミッションに失敗したことから「貝勒爺」に厳罰を加えられた杜明礼が姿を現し……というところで次回へ。