博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『怪侠一枝梅』その7

2012年12月18日 | 武侠ドラマ
『怪侠一枝梅』第20~24話まで見ました。今回のお題は「忘了、忘不了」。意訳すると「忘れようにも忘れられない」といったところでしょうか。今回は離歌笑編ということで、離歌笑・応無求と、離の亡き妻の荊如憶との因縁が語られます。

「まだ応無求が包来硬であった時のこと……」という出だしで話が始まりますが、応無求というのは後からつけた名前だったようです。包来硬青年と荊如憶は同じ村で暮らし、包来硬は彼女のことを心憎く思っておりましたが、荊如憶の方は彼のことを親切な近所のお兄さんとしか見ていない模様。ここから早くも後の悲劇の種が(´・ω・`)

荊如憶の父親は元々将軍の地位にあったものの、厳崇に睨まれて罪人として村に送られ、娘に自分の無罪を訴えた血書を託して病死。二人して都に赴く途中で山賊に襲われたところを助けに入ったのが、錦衣衛であった頃の離歌笑であったという次第。その後も厳崇の手先の梁大人の手から二人を救出したりして、急速に深まっていく離歌笑と荊如憶の仲。それと同時に包来硬の離歌笑に対する嫉妬というか憎悪も深まっていきます。

そして二人は結婚し、どういうわけか包来硬も錦衣衛に入隊。厳しい修業に絶えてメキメキ頭角を現していきますが、次第に残忍な本性を示すようになります。そして二人の上司で師匠の鄭東流が政敵の厳崇に捕らえられると、離歌笑と包来硬は身分を擲って救出をはかりますが、その過程で荊如憶が犠牲となってしまいます。

離歌笑がお尋ね者になる一方で、包来硬はうまく厳崇に取り入って錦衣衛の指揮使の地位に納まり、厳崇より新たな名前を授けられてお馴染みのブラック上司に仕える社畜さん応無求が誕生したという次第。荊如憶の中で次第に包来硬の人間的な評価が下がっていく様子が見ていて辛いw そして現在に至るまで荊如憶を忘れられず、ヤケ酒を飲んでは自分が金で買い集めた妻妾を「お前らがオレに媚を売るのはカネがめあてなんだろう!」と当たり散らす始末…… アカン、こんな様子を見せられたら応無求さんに同情してまう(´;ω;`)
コメント
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