博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

中国最古の俑

2007年06月17日 | 学術
『中国文物信息網』というサイトをのぞいてましたら、このほど陝西省韓城県梁帯村芮国墓地から中国最古の俑が出土したというニュースを見つけました。

「陝西発現我国最早木佣比秦兵馬俑早五百年」
http://www.ccrnews.com.cn/100004/100007/12130.html

この俑は木製で高さ約80センチ、同墓地の502号墓の四隅に一つずつ埋まっていたとのことです。この502号墓の年代はその他の副葬品などから判断するに西周晩期頃のようですが、これまで発見された最古の俑は春秋晩期の楚国のもの(やはり木製の俑とのこと)だと言いますから、300年かそこら記録を塗り替えたことになりますね。上の記事では秦の兵馬俑より500年以上早いとなっていますが、他の新聞サイトの記事では600年となっているものもあります。

また同墓地の28号墓からは銘文付きの青銅器も出土しているのですが、まだその内容が明らかになっていないとのこと。続報が待たれますね。
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『大漢風』第37話ほか

2007年06月17日 | ドラマ『大漢風』
さっきまで『新シルクロード 激動の大地をゆく』第3集を見てました。今回はキルギス、ウズベキスタンが舞台で、ブハラ在住のユダヤ人の話が興味深かったですね。かつてはブハラには2万人のユダヤ人が暮らしており、近隣のムスリムとも仲良く付き合っているというのでアメリカから要人が視察に来たりしましたが、近年はイスラエルやアメリカへの移住者が急増し、人口はわずか150人になってしまいました。

かつてはユダヤ人たちは衣服や靴などの製造に従事してましたが、中国から安い服飾品が入ってくるようになって仕事が無くなってしまったとのこと。イスラエルに移住を希望する人々もイスラエルがブハラよりも危険だとは承知しているようですが、居残っても特に若者の仕事が得られないので移住を決意せざるを得ないという内容でした。

で、今週の『大漢風』です。

劉邦側が仕掛けた離間の計により項羽のもとから去ることになった范増。その故郷へと帰る范増を張良が見送りに来ます。実は彼は、陳平らが卑劣な策略によって范増を陥れたことを内心恥じていたのです。二人はかつて初めて出会った時のことを語り合います。そして范増は張良と別れた後、張良が自分を凌駕する策士で、自分が敗れるべくして敗れたことを悟り、故郷への帰路の途中で病没してしまいます。

……何だかこのドラマには珍しく普通にいいシーンなんですが(^^;) 要するに呂雉だの韓信だの月姫だのが登場せずに張良や范増あたりの出番が増えれば、普通の歴史ドラマっぽい雰囲気になるということなんですねえ……

それで自分が離間の計に引っ掛かったことを知った項羽は劉邦のいる滎陽を急襲し、劉邦らは泡を食って城から逃げ出します。そして項羽らが劉邦のふりをして馬車に乗っていた紀信を引きずり出そうとしていたところで今回は終わりです。
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