博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『夜宴』

2007年06月09日 | 映画
『女帝 エンペラー』を見てきました。いろんな所で散々言われていることですが、この邦題は酷いです。原題の『夜宴』ではいまいちパッとしないというのはわかりますし、『女帝』というタイトルもストーリーと合っていて悪くはないと思うのですが、なぜ素直に「エンプレス」という読みにしなかったのでしょうか。理解に苦しみます……

内容の方は中華版『ハムレット』という触れ込みでしたが、『HERO』なんかと同じくストーリーよりは映像美を楽しむべき作品ですね。私も時々世界の名作・古典やベストセラー小説を武侠小説の世界に置き換えたらどうなるだろうと妄想することがありますが、この映画は「シェークスピアの悲劇を武侠物に仕立て直したらこんなん出来ちゃったぜ!」という興奮というか、いい意味での悪ノリ感が欠けていると思います。 

時代設定は五代十国時代ということになっていますけど、弟が兄帝を殺し、兄帝の子をさしおいて皇帝となったという設定はむしろ五代の後の宋の太祖と太宗の関係を思わせますね。

映画を見た後は久しぶりに難波の上海新天地に行ってみました。例の七階から一階に移ってきた書籍・CD・DVD売り場ですが、予想通り売り場は狭いものの品揃えはぼちぼちという状態になってました(^^;) で、バリー・ウォン監督の『雪山飛狐』をゲット。いわゆる圧縮DVDで1枚あたり7~8話分を詰め込んだものですが、全44話合わせて2100円という値段の安さにつられて買ってしまいました。
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