極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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国難と超迅速な人道支援

2020-01-28 12:09:19 | 日中

以下文は、過去の内外等の報道記事等々を参考に記しています。

中国で蔓延する新型コロナ・ウイルス、見知らぬウイルスに人類が何時でも発症する可能性を今回の新型コロナ・ウイルス発祥であらためて認識したと思います。

対する、一部日本メディアの重箱の隅を突くような報道もありますが中国は過去、政治的理由等から災害、SARS等の被害に関する数字を隠ぺい、犠牲者数を少なく発表してきたとも言われています。勿論、中国ばかりではありませんが・・・中国が過去、日本の国難、3・11等の大災害時等々において重箱の隅を突くようなネガティブ(マイナス)な報道をしたことはありません。

今回の中国の国難とも言える、新型コロナ・ウイルス発症対応は政治体制等々日本と違い違和感があるかも知れません。日本国内報道では否定的な面ばかりが散見され医療後進国かも知れませんが、中国内の報道を見ると新型コロナ・ウイルス封じ込めに国家として最善を尽くしていると思います。

不思議と世界の先進国等々の中国への物的支援等は極めて少ないように思います。今回の新型コロナ・ウイルスを中国のみならず世界が封じることに失敗した場合、計り知れない被害を出すでしょう。各国は楽観しすぎで、もう中国だけの問題ではないと思います。世界中が知恵を出すべきです。

日本からの人的支援は感染等の問題がありますが、世界最高品質を誇る日本の医療資材等々の物的支援は超迅速に行うべきです。中国側もこれらの超迅速な支援を待っていると思います。

 

今回のウイルス発祥・感染・拡大とは異にしますが過去、中国は日本の国難、3・11の際にも、心からの温かい支援をしています。

当時の温家宝首相は中国政府を代表して日本政府と日本国民に対しお見舞いを申し上げるという電報を管直人総理に送るとともに必要な援助を提供する意思があることを表明しています。胡国家主席は犠牲者の方々に深い哀悼の意を表し、一日も早い復興をお祈り致しますとの電報を明仁天皇に送っています。

中国地震局は3月12日夜、日本の被災者に人道援助を提供するため国際救援隊15人を同月13日朝に派遣すると発表、中国の救援隊は国際救援隊の中で最も早く日本に到着しています。

中国は最初に日本に計3000万元(約19億円)の緊急無償人道支援で過去最高額で、当時の国営新華社通信は四川大地震で日本から支援を受けた恩に報いたいという論評記事を配信しています。

中国赤十字会は同日、日本赤十字社に100万元(約6400万円)を緊急援助、必要に応じた人道援助をすることを決定しています。

一般市民間でも支援の声は高まり、北京の大学生、会社員、有志の若者が仲間に義援金を呼び掛けています。

同日午後、中国国際援助隊は生存者の捜索に必要な設備や救急医療物資など4トンの物資を携行、羽田空港に到着しています。中国政府商務部は14日、毛布2000枚、テント900張、手提げ式応急灯200個等、3000万元(約4億7500万円)相当の援助物資追加支援を決定、初回分は14日、上海から空輸、宮城県登米市に提供されています、第二陣は28日にミネラルウオーター6万本やゴム手袋325万組がそれぞれ宮城県、日赤に提供、第三陣は31日にゴム手袋1万組、仮設トイレ60個、スニーカー2万5000足を提供、さらに別枠で3月16日、中国政府は日本政府の要請に応じてガソリンと軽油各1万トン(1億8000万円相当)を日本政府に対して提供することを決定、4月2日、3日に日本到着、被災地に送られています。

華声在線(中国メディア)は、過去の遺恨による民族主義は天災や人道とは関係ないとし、四川大地震の際に日本が援助したことを受け民族の感情を超越した人道主義と評し、必要なのは学ぶことと助け合うことと伝えています。中国の地方政府や民間機関からの援助となると、さらに枚挙にいとまがありません。

3月19日、東電は中国外務省を通じて中国の三一重工業集団有限公司(三一重工)に高さ62メートルから放水できるポンプ車の購入を打診、三一重工が無償での提供を申し出ています。三一重工は100万ドルのポンプ車を提供したのみならず、技師3人を現場に派遣して技術指導も行っています。この巨大ポンプ車は1台約8500万円で、運搬にかかる費用を含めた約1億円を同社が提供、24日に日本到着後、陸路で福島に向かい、31日より福島第一原子力発電所の原子炉冷却作業を開始しています。

4月1日、中国政府はガソリン1万トン及びディーゼル油1万トンを緊急支援物資として被災地に提供しています。

これらの支援は、中国は大国とは言え、国民は十分な経済状況ではない中、3・11と言う日本の国難に支援してくれたことが報道でも少なく、十分に私達日本人に伝わっていないように思います。

 

武漢を主に極めて困窮している医療資材等々の不足・・・感染することなく日本が支援できることは、日本には多くの中国の定期便(中国航空各社の日本路線、総計1130往復:2019年、11月6日現在)が就航しています。日本の世界最高品質のマスク、防護服、洗剤等々をアウトバンド(中国向け)機の貨物室に搭載出来ると思います。状況によっては航空会社は無償搭載させてくれるかも知れません。有償であっても支援すべきです。

政治体制は違いますが、人道支援に主義主張等の問題は無いと思います。先ずは更なる感染拡大阻止、減速のためには超迅速性が極めて大切だと思います。日本の支援は未来の日中発展に計り知れないものになると思います。

中国の感染・拡大等は極めて深刻と思うべきで、必ず何らかの形で日本に跳ね返ってくると思います。日本の感染者等対応はあくまで限られた感染者数での対応が可能と思います。感染者が一定数以上になった場合、対応は困難を伴うと思います。最悪の国内感染状況になった場合、犠牲者を最小限にするためにも、一元化した国家の強制力は必須だと思いますが、命よりも人権に重きを置く可笑しな日本の憲法には非常事態条項等が無く、他の先進国のようには対応できないでしょう。米国等々の一部個人プログを見ると、このあたりの厳しい策は明確に一線を引いているようです。

日本政府は、国内での新型コロナ・ウイルス感染、感染者等の処置等に対し、最悪を想定した更なる策を講じるべきだと思います。チャーター機の運航も感染者等が確認された場合、運航中止も選択の一つとして考えるべきです。米国同様、帰国者も全員数週間隔離し感染の有無を確認してから帰宅してもらうようにすべきです。これらの策が実行されたら人権侵害と言われる方もいるかも知れませんが感染を防止するための隔離であり国家としても当然の行為だと思います。

新型コロナ・ウイルスを中国が封じ込めるためにも、野党等の皆さんも桜を見る会等ばかりの追及ばかりで無く、新型コロナ・ウイルス対策の代案等々を示した質疑、与野党協力等も大切だと思います。

新型コロナ・ウイルスと闘っている中国の人達、世界最高品質の日本の医療資器材等々の超迅速な、隣国よりも隣国な中国への支援は、人道上も必須だと思う昨今です。

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