ウィリアム・イングドール(F. William Engdahl)・・・戦略的危機コンサルタント、講師、プリンストン大学の政治学学位取得、特に石油、地政学の世界的ベストセラー本の著者です。お勧めの本はMyths, Lies and Oil Wars、Petrodollar Warfare: Oil, Iraq And The Future Of The Dollar、A Century Of War: Anglo-American Oil Politics And The New World Order等で世界の見方の一端を知ることが出来ます。
以下の文はオンライン雑誌、New Eastern Outlook NEO 15.10.2015の文です。
日本国内のニュースと、海外のニュースはかなり内容に隔たりがあり、どうも精査すれば日本国内のニュースは信頼性にかけるようです、何処かのコピーそのものに思えます?このような海外における専門家等の見方があることを知るのは、諸判断の参考等になるように思います。
ロシアのプーチン大統領は、1年前の2014年7月には、民間マレーシア旅客機を東ウクライナ上空で撃墜したとして、法医学的等証拠も無くヨーロッパ、北米で非難され焦点の的でした。
クリミア住民は、ウクライナではなく、ロシア連邦に併合したいというクリミア住民投票の圧倒的多数が同意・・・ソ連の復活かと見なされました。
ワシントンとEUから、現在経済制裁がロシアに対して課されています。人々は新冷戦について語り始めています。現在構図は大きく変わりつつあります。ドイツやEU等の場所で、最近の難民収容所危機等々を引き起こしていますし、シリアと中東全体で行っている諸犯罪的行為を暴露され、守勢にたっているのはワシントン側だと言えます。
私(ウィリアム・イングドール)は人生の大半を、国際政治と経済を研究で過ごしてきました・・・プーチンをヒトラーになぞらえたヒラリー・クリントン等のような連中からの品のない諸攻撃に対し、プーチンとロシア政府が示した自制は目ざましいものと言えます。我々の世界を、第3次世界大戦の始まりの瀬戸際から救い出すには、自制を超えたものが必要だと思われます。統制等された行動が必要不可欠です。
9月28日、ニューヨークの国連総会でのプーチン大統領の演説からわずか数日間で、大きな変化が起きました。
プーチンとロシアが演説後すぐに行ったことを理解するには、プーチンの国連総会発言に留意しなければなりません。まずプーチンは、国連憲章の背後にある国際法の意味すること・・・ロシアはシリアにおける行動は国連憲章を徹底的に遵守していることを明らかにしました。ロシアはアメリカとは違い、正当なシリア政府にシリアの対テロ戦争を支援するよう正式に要請されています。
国連代表団、国家元首に向かってプーチンは、国連で議論されたことが決定されるのは決議の形で採決されるか否かです。外交官的に言えば成立するか成立しないかです。この手順を回避して行われたあらゆる行動は違法で国連憲章と現代国際法の侵害です。
我々は全員、冷戦終結後、世界に唯一の支配の中心が残ったことを知っており、自分たちがピラミッドの頂上にいることに気づいた人々は、自分たちがこれほど強力で例外的、自分たちは他の連中より、物事をうまくやれる"と考えがちで、彼らを自動的に承認したり、必要な決定を合法化したりする代わりに障害を作り出すことが多い、邪魔になる国連を彼らは考慮に入れる必要がないのです・・・
あらゆるものが一つに均質化することによるグローバル化で到来するはずの涅槃を奉じる多くの人々が忌み嫌う話題、国家主権の主題で、ワシントンとNATO政府に対する明瞭なメッセージを続けました。ここ出席している皆様が触れた単語、国家主権の意味は一体何でしょう?それは基本的には、あらゆる人々、あらゆる国々が自分たちの将来を自由に選べるという自由を意味します。これは国家の正統性の問題とつながっています。人は言葉遊びをしたり、ごまかしたりしてはいけません・・・国際法では、国際問題は、あらゆる単語が明確に規定され、透明で誰によっても同じ意味で解釈されなければなりません。
我々はそれを尊重すべきです。国々は、誰かが唯一の適切なやり方だと宣言した同じ発展モデルに完全に従うよう強制されるべきではありません!我々全員、過去の教訓を覚えておくべきです、たとえば、ソ連が社会的実験を輸出し、イデオロギー的な理由で、他の国々に変化を押しつけた際、悲劇的な結果を招き、進歩ではなく、劣化をもたらすことが多かった我々ソ連の過去の例を我々は覚えています
この言葉が、現在の国際秩序において、根本的に間違っていること指摘しています。国々、何よりも自らを唯一の超大国で、決して誤らない覇権国と主張しているアメリカは、主敵のソ連が1990年に崩壊した後、G.H.W ブッシュが1991年9月11日の議会演説で、新世界秩序と呼び、グローバル全体主義帝国としか呼びようがないものを作り出すべく傲慢に動きはじめました。国境は重要で、異なる文化、異なる歴史経験の尊重は、平和な世界にとって不可欠だと私は確信しています。これは個々の人間と同様に、国々に対しても当てはまります。過去数十年間のあらゆる戦争の中で、この単純な考え方を、我々は忘れてしまったようです。プーチンは我々に思い出させました。
ロシア大統領は核心をついています、ワシントンが嫌いな人物、シリアで国民の圧倒的大多数により正当に選出され、再選されたバッシャール・アル・アサド大統領を攻撃するため、シリアや中東で、穏健派イスラム教テロリストに武器を供与、訓練するというオバマ政権の本当の行動をプーチンは暴露しました。
プーチンは、他の人々の過ちから学ぶのではなく、過ちを繰り返し、革命を輸出し続ける方を好んでいる人々がいますが、いまそれは民主的革命と呼ばれているにすぎません。
中東と北アフリカの情況をご覧ください…この地域では、長い間に、問題山積、現地の人々は変化を望んでいました。しかし実際の結果は一体何だったでしょう? 改革をもたらすのではなく、政府機構や現地の暮らし方を、積極的介入で軽率に破壊しました。民主主義と進歩ではなく、今あるのは、暴力、貧困、社会的災害と、胎児の生きる権利も含めた人権の完全な無視です。
ワシントンと、アラブの春として知られている人々のNGOカラー革命に触れた発言で、プーチンは、辛辣に問いました。この状況を生み出した人々に私は質問せずにはいられません。自分がしでかしたことを理解しているのでしょうか?
プーチンは具体的に名前はあげず、テロ組織に対して経済制裁を行うアメリカ財務省の先進的な新部局は、一例だけあげれば、彼らの石油販売をトルコ大統領自身の家族が手助けしているといった、ISIS資金源を完全に無視している奇妙な特異さを的確に指摘して、ISISを生み出す上でのアメリカとNATOの役割に触れました。プーチンはイスラム国そのものは、突然ふってわいたわけではありません。好ましからぬ非宗教的政権に対する武器として、育成された言えます。シリアとイラクの一部で支配を確立した後、イスラム国は今や積極的に他の地域へと拡大しています。彼らは、イスラム世界や、更にその外部の支配を目指しています…情況は極めて危険です。こうした情況において、テロの脅威について宣言しながら、同時に麻薬密輸や、違法な石油貿易や武器貿易からの収入を含め、テロリストに資金提供し、支援するのに使われているチャンネルを見て見ないふりをするのは、正に偽善で無責任です。
ロシアは、過去数週間、極悪非道な連中を完全に出し抜いていますが、シリアでのみならず、中東全体でも、そして今やEUで難民の洪水を解き放ったオバマ政権の狙いは実に極悪非道です。
9月30日のニューヨークでの会談で、ISISを打ち負かすことで協力することへの参加を、オバマに率直に呼びかけました。シリア戦争担当のクリスティーン・ワーマス国防次官が、現在ISISを打破する上でのアサドの不可欠な役割に関するロシアの発言を裏付けている事実にもかかわらず、オバマは、かたくなに、まずアサドが辞任すべきだと主張しました。
彼女はアメリカ上院で アサド軍は依然かなりの力を維持していると述べ、依然、現地で最も強力な軍事勢力、現在の評価は、この政権は崩壊の危機に直面してはいないというものだとも語りました。
全米民主主義基金により、アメリカが支援するNGO、民主的革命を輸出する国際共和研究所の所長で、常に戦争の用意ができているジョン・マケイン上院議員等のネオコン主戦論者が抗議で大反対しています。オバマ大統領の軟弱な抗議・・・これはワシントンが、シリアで正当に選挙で選ばれた国家指導者や政府に対するテロリストを支援していることで、世界中の監視の対象に徹底的にさらされていることを理解しているためです。アメリカの主戦論者はロシアが穏健反政府派や一般市民を攻撃しているといって非難しています。
プーチンは、1837年のハンス・クリスチャン・アンデルセンの古典童話、王様の新しい服の男の子役を、実に上品に、優雅とまで言えるほどに演じています。うぬぼれの強い王様の宮殿バルコニー前で、何千人もの村人の群衆中で男の子が母親とならんで立っていると、常識を失った王様が新調した素晴らしい服一式を着ていると思い込み、バルコニーに裸で登場して、気取って歩いた・・・少年は叫んで、王様の服が素晴らしいふりをしている卑屈な国民全員を当惑させた。母さん、王様は裸だよ!
シリア国内の選定した目標に対する最初の四日間の精密照準爆撃で、ロシアの新鋭戦闘機が発射したKh-29L空対地レーザー誘導ミサイルは標的に、2メートルの精度で命中、主要なISIS司令センター、弾薬庫、重要インフラを破壊することに成功しました。
ロシア国防省の写真入り公式報告によれば、Su-34爆撃機が、2014年8月、壮絶な戦いの後で確保された極めて重要なISIS前哨基地である、アル-ラッカ州アル-タブカ近くのISIS特別訓練キャンプと弾薬庫を攻撃、弾薬庫が爆発した結果、テロリスト訓練キャンプは完全に破壊された”とロシア国防省広報担当官は述べた。ロシアSu-25戦闘機はシリア、イドリブのイスラム国練キャンプを攻撃、爆発物ベルト製造作業所を破壊しました。
ロシア空軍は違法武装集団の3つの弾薬、燃料、兵器庫を破壊・・・KAB-500飛行爆弾は、弾薬と武器を爆発させ、ISIS武装集団の四カ所の指揮所を破壊するのにBETAB-500コンクリート貫通爆弾を使用、テロリストの施設は完全に破壊されたとモスクワの広報担当官は述べました。
過去24時間で、ロシア航空機は20回の飛行を行いイスラム国(ISIL) テロ集団施設に対し、10回の空爆を行いました。モスクワはアルカイダ系列のアル・ヌスラ戦線等、他のテロ集団の主要前哨基地も攻撃したは発表しました。
マケインやワシントンの主戦派は、このいわゆる穏健派に関して嘆き悲しんでいるようです。ワシントンは、新シリア軍(NSF)と呼ばれるものを作り出していますが、それは婉曲的に反政府派と呼ばれる穏健派テロリストで構成されています。徴募の会話が一体どのように行われるか想像してください・・・CIA新兵募集係モハメッド君は穏健派イスラム主義者? もちろんです、CIA募集係、冷酷な独裁者アサドやISISとの戦いのため私を採用、訓練、武器をください、私はあなたの側です…
9月末、アナス・オバイド少佐、別名アブ・ザイドが、トルコでのCIA訓練修了後、装備を与える計画から寝返り、即座にシリアに入るアル・ヌスラ戦線(シリアのアルカイダ)に加わったことが報じられた。信じられないことだが、アメリカ当局は、ワシントンは、シリアに入国してしまった後は手先の聖戦士を追跡したり、指揮統制したりしていないことを認めました。アメリカによって、事前に戦闘技術を訓練された後、寝返ったアブ・ザイドは典型的です。新シリア軍の他の分子は、9月末、シリア領のアタレブの町に入り、ヌスラに全ての兵器を直接引き渡しました。
最新の穏健派が寝返り、シリア・アルカイダのアル・ヌスラ戦線系列に参加して2週間もしないうちに、アメリカ対ISIS戦争のトップ、ロイド・オースティンIII陸軍大将が、上院軍事委員会のシリアに関する公聴会で、年間5,400人の訓練された戦士を生み出す予定のアメリカ軍の計画は、これまでの所、いまも現地に残って、戦闘活動をしているのは、わずか数人という結果となっていることを認めました。それ以外は全てISISか、アルカイダのアル・ヌスラ戦線、アメリカが支援する穏健反政府派や、ISILに加わっています。
ロシアの精密照準空爆により、王様の新しい服の醜悪な丸裸の姿の完全な暴露、砂漠をバスケット・シューズを履いて走り回っている過激派の寄せ集め連中と表現しています。
ISISを破壊するというふれこみで、1年以上前オバマ政権はすさまじいエア・パワーを投入していると主張
アメリカ爆撃の下、ISISはひたすらその権力の網をシリアとイラクで拡大、今や72時間以内に、ロシア軍はわずか60回の爆撃を行い、72時間で、50以上のISIS標的を攻撃し、ISIS戦闘員をロシア国防省の広報担当官がパニック”状態というものに追い込み、600人以上が逃亡、モスクワによれば戦闘は始まったばかり、過去3から4ヶ月継続するもの予想していると言われています。
信用を無くしたデービッド・ペトレイアス大将が、オバマの特別ISIS取りまとめ役で、辞任したばかりのジョン・アレン中将と共に、イラクとアフガニスタンで行ったように、オバマ政権はISISと戦うとされていアルカイダ/アル・ヌスラ戦線のテロリストを訓練しています。アメリカが訓練した穏健派テロリストが、現実にはアサドと戦い、ムスリム同胞団によるシリア乗っ取りと、もしそれが成功すれば、世界を大変な暗黒状態に落ちいれる道を開くために準備されていることがもはや、全世界にとって明らかだと言えます。
数機のロシア戦闘機の4日間でのISISに対する目ざましい攻撃成功により、ワシントンがいい加減な裏表ある行動を取っていることが世界にとっては明らかになったようです。
ロシアのレーザ誘導Kh-29Lミサイルの精密な命中で、オバマ政権の偽善的な仮面が吹き飛ばされました。ドイツや他のEU政府が認めているように、ワシントンの強硬な反対に対し、プーチンはシリア戦争のあらゆる平和的解決において、ロシアが必要不可欠な一部であることを実証しています。更に、現在のドイツやEUの他の国々における亡命希望者危機に大きく影響すると思いますし、世界平和の展望に関しても大きく影響するでしょう。
ノルウェー国会のノーベル平和賞委員会は、ジョン・ケリーを検討するより、プーチンやロシア国防相セルゲイ・ショイグを賞対象に検討したほうが良いかも知れません。
***不適切な英訳があったかも知れません、下記の原文で確認お願いします。
原文
Putin is Defeating More than ISIS in Syria
Russia and its President, Vladimir Putin, a little more than a year ago, in July 2014 were the focus of attention in Europe and North America, accused, without a shred of forensic evidence, of shooting down an unarmed civilian Malaysian airliner over eastern Ukraine. The Russians were deemed out to restore the Soviet Union with their agreement to the popular referendum of Crimean citizens to annex into the Russian Federation and not Ukraine. Western sanctions were being thrown at Russia by both Washington and the EU. People spoke of a new Cold War. Today the picture is changing, and profoundly. It is Washington that is on the defensive, exposed for the criminal actions it has been doing in Syria and across the Middle East, including creating the recent asylum crisis in Germany and large parts of the EU.
As a student of international politics and economics for most of my adult life, I must say the emotional restraint that Vladimir Putin and the Russian government have shown against tasteless ad hominem attacks, from people such as Hillary Clinton who likened Putin to Adolf Hitler, is remarkable. But more than restraint is required to bring our world from the brink or some might say, the onset of a World War III. Brilliant and directed action is essential. Here something extraordinary has taken place in the very few days since President Vladimir Putin’s September 28, UNGA speech in New York.
What he said…
What Putin said to the UN General Assembly must be noted to put what he and Russia did in the days immediately following into clear focus. First of all he made clear what the international law behind the UN Charter means and that Russia is scrupulously abiding by the Charter in actions in Syria. Russia, unlike the US, has been formally asked by the legitimate Syrian government to aid its war against terror.
To the UN delegates and heads of state Putin stated, “The decisions debated within the UN are either taken in the form of resolutions or not. As diplomats say, they either pass or they don’t. Any action taken by circumventing this procedure is illegitimate and constitutes a violation of the UN Charter and contemporary international law.”
He continued, “We all know that after the end of the Cold War the world was left with one center of dominance, and those who found themselves at the top of the pyramid were tempted to think that, since they are so powerful and exceptional, they know best what needs to be done and thus they don’t need to reckon with the UN, which, instead of rubber-stamping the decisions they need, often stands in their way.”
Putin followed this with a clear message to Washington and NATO governments on the subject of national sovereignty, something anathema to many who embrace the Nirvana supposed to come from globalization, homogenization of all to one level: “What is the meaning of state sovereignty, the term which has been mentioned by our colleagues here?” Putin rhetorically asked. “It basically means freedom, every person and every state being free to choose their future. By the way, this brings us to the issue of the so-called legitimacy of state authorities. You shouldn’t play with words and manipulate them. In international law, international affairs, every term has to be clearly defined, transparent and interpreted the same way by one and all.”
Putin added, “We are all different, and we should respect that. Nations shouldn’t be forced to all conform to the same development model that somebody has declared the only appropriate one. We should all remember the lessons of the past. For example, we remember examples from our Soviet past, when the Soviet Union exported social experiments, pushing for changes in other countries for ideological reasons, and this often led to tragic consequences and caused degradation instead of progress. “
Those few words succinctly point to what is fundamentally wrong in the international order today. Nations, above all the one proclaiming herself Sole Superpower, Infallible Hegemon, the USA, have arrogantly moved after the collapse of the main adversary, the Soviet Union in 1990, to create what can only be called a global totalitarian empire, what G.H.W. Bush in his September 11, 1991 address to Congress called a New World Order. I believe with conviction that borders do matter, that respect for different cultures, different historical experiences is essential in a world of peace. That is as much true with nations as with individual human beings. We seem to have forgotten that simple notion amid all the wars of the past decades. Vladimir Putin reminds us.
Then the Russian president goes to the heart of the matter. He lays bare the true activities of the Obama Administration in Syria and the Middle East in arming and training “moderate” Islamist terrorists to attack Washington’s bête noire, Syria’s duly-elected and recently re-elected President, Bashar al Assad.
Putin states, “instead of learning from other people’s mistakes, some prefer to repeat them and continue to export revolutions, only now these are “democratic” revolutions. Just look at the situation in the Middle East and Northern Africa…problems have been piling up for a long time in this region, and people there wanted change. But what was the actual outcome? Instead of bringing about reforms, aggressive intervention rashly destroyed government institutions and the local way of life. Instead of democracy and progress, there is now violence, poverty, social disasters and total disregard for human rights, including even the right to life.”
Then in a remark addressed to Washington and their NGO Color Revolutions known as the Arab Spring, Putin pointedly asks, “I’m urged to ask those who created this situation: do you at least realize now what you’ve done?“
Putin, without naming it, addresses the US and NATO role in creating ISIS, noting with precision the curious anomaly that the sophisticated new US Treasury unit to conduct financial sanctions against terrorist organizations, has utterly ignored the funding sources of ISIS, their oil sales facilitated by the Turkish President’s own family to name just one. The Russian President stated, “…the Islamic State itself did not come out of nowhere. It was initially developed as a weapon against undesirable secular regimes. Having established control over parts of Syria and Iraq, Islamic State now aggressively expands into other regions. It seeks dominance in the Muslim world and beyond…The situation is extremely dangerous. In these circumstances, it is hypocritical and irresponsible to make declarations about the threat of terrorism and at the same time turn a blind eye to the channels used to finance and support terrorists, including revenues from drug trafficking, the illegal oil trade and the arms trade.
And what Putin is doing…
Russia in the last weeks has completely out-maneuvered the diabolical, and they are diabolical, agenda of the Obama Administration not only in Syria but also in the entire Middle East and now in the EU with unleashing the flood of refugees. He openly reached out to invite Obama in their New York September 30 meeting to cooperate together in defeating ISIS. Obama stubbornly insisted that first Assad must go, despite the fact that Christine Wormuth, the Pentagon Undersecretary responsible for the Syrian war, confirmed Russian statements about Assad’s essential role today in any defeat of ISIS. She told the US Senate that Assad’s military “still has considerable strength,” adding, “it’s still the most powerful military force on the ground. The assessment right now is the regime is not in imminent danger of falling.”
Now come the howls of protest from neo-con warhawks, like the ever-ready-for-war Senator John McCain, chairman of the NGO International Republican Institute of the democratic revolution exporting US-backed NGO, National Endowment for Democracy. Or we hear flaccid protests from President Obama. This is because Washington finds itself deeply exposed to the light of world scrutiny for backing terrorists in Syria against a duly-elected state leader and government. The US warhawks accuse Russia of hitting “the moderate opposition” or civilians.
Emperor’s New Clothes
Russia’s Putin is playing the role ever so elegantly, even gracefully, of the small boy in the Hans Christian Anderson classic fairy tale from 1837, The Emperor’s New Clothes. The boy stands with his mother amid thousands of other villagers in the crowd outside the vain Emperor’s palace balcony, where the disassociated king struts around the balcony naked, thinking he is wearing a magnificent new suit of clothes. The boy shouts, to the embarrassment of all servile citizens who pretend his clothes are magnificent, “Mother, look the Emperor has no clothes!”
What do I mean? In the first four days of precision bombing of select sites in Syria Russian advanced fighter jets firing Kh-29L air-to-surface laser-guided missiles that strike targets with a precision less than two meters, managed to destroy key ISIS command centers, munitions depots and vital infrastructure. According to the Russian Defense Ministry official reports, with photos, Su-34 bombers attacked an ISIS special training camp and munition depot near Al-Tabqa, Ar-Raqqah province,” a critical ISIS outpost captured in August, 2014 after bitter battles. “As a result of explosion of the munition depot, the terrorist training camp was completely destroyed,” the Russian Defense Ministry spokesman stated. Russian Su-25 jets have also attacked training camp of the Islamic State in the Syrian Idlib, destroying a workshop for explosive belt production.
Moscow states its air force has “engaged 3 munition, fuel and armament depots of the illegal armed groups. KAB-500 aviation bombs detonated the munition and armament,” and they used BETAB-500 concrete-piercing bombs to destroy four command posts of the ISIS armed groups. The facilities with terrorists are completely destroyed,” the Moscow spokesman added. Russia’s aviation conducted 20 flights and carried out 10 airstrikes against facilities of the Islamic State (ISIL) terrorist group in the past 24 hours. Then Moscow announced they had also hit key outposts of other terror groups such as the Al Qaeda-franchise, Al Nusra Front.
These are the so-called “moderates” that McCain and the Washington warhawks are weeping over. Washington has been creating what it calls the “New” Syrian Forces (NSF), which they claim is composed of “moderate” terrorists, euphemistically referred to as “rebels.” Imagine how recruitment talks go: CIA recruiter, “Mohammed, are you a moderate Islamist? Why yes, my dear CIA trainer. Please take me, train me and arm me in the fight against the ruthless dictator Assad and against ISIS. I’m on your side. You can trust me…”
In late September it was reported that Major Anas Obaid a.k.a. Abu Zayd, on completing his CIA training in Turkey, defected from the train-and-equip program to join Jabhat al-Nusra (Al Qaeda in Syria) immediately on entering Syria. Incredibly, US officials admit that Washington does not track or exercise command-and-control of its Jihadist proxies once they enter Syria. Abu Zayd’s defection after being trained in advanced warfare techniques by the US, is typical. Other elements of the New Syrian Forces directly handed all their weapons to Nusra upon entering Syrian territory at the town of Atareb at the end of September.
These latest “moderate” defections to join Al Qaeda’s Al-Nusra Front affiliate in Syria come less than two weeks after Gen. Lloyd Austin III, head of the US “war against ISIS,” during a Senate Armed Services Committee hearing on Syria, admitted that the US military program that intended produce 5,400 trained fighters a year has so far only resulted in “four or five” who still remain on the ground and active in combat. The rest have all joined ISIS or Al Nusra Front of Al Qaeda, the US-backed “moderate opposition” to ISIL.
What the successful Russian precision airstrikes have done is expose in all its ugly nakedness the Emperor’s New Clothes. For more than one year, the Obama Administration claims it has committed the most awesome airpower on the planet allegedly to destroy ISIS, which has been described as a “ragtag band of militants running around the desert in basketball shoes.”
Curiously, until last week, ISIS has only expanded its web of power in Syria and Iraq under US bombings. Now, within 72 hours, the Russian military, launching only 60 bombing runs in 72 hours, hitting more than 50 ISIS targets, has brought the ISIS combatants into what the Russian Defense Ministry spokesman described as a state of “panic” where more than 600 have deserted. And, according to Moscow, the fight is only beginning, expected, they say to last three to four months.
The Obama Administration has been training terrorists of Al Qaeda/Al Nusra, allegedly to fight ISIS, much like the disgraced General David Petraeus did in Iraq and Afghanistan along with Obama’s special ISIS coordinator, the just-resigned General John Allen. The US-trained “moderate” terrorists were being readied, it’s now clear to all the world, in reality, to battle Assad and open the way for a Muslim Brotherhood takeover of Syria and a real plunge into darkness for the world if that were to succeed.
Now, with the truth in the open, exposed by the remarkable successes of a handful of Russian fighter jets in four days against ISIS, accomplishing more than the US “anti-ISIS coalition” in more than one year, it is clear to the world Washington has been playing a dirty double game.
Now that hypocritical Obama Administration mask has been blown off with the precision hit of a Russian laser-guided Kh-29L missile. As German and other EU governments have admitted, much to the strong objection of Washington, Putin has demonstrated that Russia is the essential part of any peaceful resolution of the Syria war. That in turn has a huge bearing on the current asylum-seeker crisis in Germany and other parts of the EU. It also has a huge bearing on prospects for world peace. The Norwegian Parliament’s Nobel Peace Prize Committee, rather than consider John Kerry, might consider Vladimir Putin and Russian Defense Minister, Sergey Shoygu, for the prize.
F. William Engdahl is strategic risk consultant and lecturer, he holds a degree in politics from Princeton University and is a best-selling author on oil and geopolitics, exclusively for the online magazine “New Eastern Outlook”.
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