折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

雨に煙る

2009年03月13日 21時07分54秒 | 啓蟄
 
       
          □ オステオスペルマム (Osteospermum ecklonis)
            キク科オステオスペルマム属の耐寒性多年草
            蕾がたくさんついてきました、これから本番。 

◇ タイトルのような雨が降るのか、その様を表す言葉があるのでしょうか。
  今日は夜半から雨、しかも最高気温が17度くらいに上がりました。
  明け方から霧のかかる日が多くなってきました。
  海や川の表面はまだ冷たいのに、暖かな春風が水面を撫でていくのです。

     
       □ ホスマリエンゼ (Rhodanthemum hosmariense)
         キク科ローダンセマム属の多年草の咲き始め。

◇ 今日の雨で、桜の蕾も一段と膨らむことでしょう(明日は一転10度止まり)。
  福岡では桜の開花の一番乗り、かの地では最も早い開花らしいです。
  大分では、3月18日の開花予想、いつもより一週間は早いはずです。
  三月中に花見をしようって、職場のどこからともなく声が上がってました。

     
            □ ベロニカ・オックスフォード・ブルー
         (Veronica 'Oxford Blue'/Veronica peduncularis)
          ゴマノハグサ科クワガタソウ属の耐寒性多年草
             こんなに早いうちに咲き始めるとは…。

     
       □ 宿根ビオラ、雨に濡れると、まるで純和風の趣き。

◇ この時季の庭は、いつもの年より花が少なく、変わり映えがしません。
  ただ、どの花もしっとりと雨に濡れて、それなりの風情を醸し出しています。
  そういうことを素直に感じ取れる、落ち着きのある心を持ちたいものです。

     

     
     □ ヘレボルス、うなだれて咲く姿だからこそ、雨に映えます。

     
     (una poesia di oggi)

          雨降りお月さん      野口雨情:詞 中山晋平:曲(1925)

        雨降りお月さん 雲の蔭
        お嫁にゆくときゃ 誰とゆく
        一人で傘 さしてゆく
        傘ないときゃ 誰とゆく
        シャラシャラ シャンシャン 鈴つけた
        お馬にゆられて ぬれてゆく ♪
                                  ※ 傘(からかさ)
      □ 旧暦十七日のお月様は、今夜は雲の蔭。。。

◇ バラの芽を見ると、正岡子規の秀歌同様に春雨が降り注いでいます。
  彼の短歌から約百年強、国産種も舶来種にも平等に繰り返される春の雨です。
  週が明けたら誰かさんのバースデー、今年はバラの切り花とは違ったのに…。

             
          □ 一番の古株、名前は知らないのです。
            12月25日に必ず咲くから「クリスマスローズ」
            そう呼んでました、オレンジ色のバラ。

             
          □ マダム・アルフレッドゥ・キャリエール
       (Mme. Alfred Carrière/N/1879/J.Schwartz/France)
             今年は咲いてくれるでしょうか。

     
               □ L.D.ブレスウェイト
         (L.D.Braithwaite/S/1988/D.Austin/England)

 
 (una poesia di oggi)

  くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の 針やはらかに春雨の降る  正岡子規
                                      (1900年4月)

       

     
            □ ウィリアム・シェイクスピア2000
      (William Shakespeare 2000/S/2000/D.Austin/England)

    

    
        □ バラの挿し木に、昨日有機液肥を施しました。
          一本でも多く根付いてほしい、その一心太助です。


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三月のメリー・クリスマス・ローズ

2009年03月10日 21時26分51秒 | 啓蟄
           □ 夕空に透かしたような「ヘレボルス」
             満開状態なのに、うつむいてばかり…。

◇ 春本番を感じさせる陽気の一日。
  よく晴れましたが、若干黄砂が飛んでたのか、霞がかった早春の空。
  昨日の寒気混じりの冷たさに比べて、今日は最高気温は17度(前日比+6)。
  いつ桜が開花しても不思議でないような、春そのものの空気でした。

     
           □ これは青空の真下「ニゲル」ですね。
  
◇ ようやく、クリスマスローズが本番を迎えました。
  開花株は数少ないのですが、いずれも平等に咲きあがりました。
  「クリスマス」の言葉に、どうしても先入観を持って待ちかねてしまいます。

     
        □ ヘリテージ(ER)に寄せ植えのヘレボルス。

     
       □ 来シーズンは、一株くらい「八重」を増やします。

             
            □ 確かテキストがあったのになあ…。
              いくら探しても気がつかないはずです。
              全く違うジャンルに埋もれてました。

◇ 庭を見渡しても、早春の花は、点々というか、ボチボチです。
  一季咲きの花達が「わが世の春」とばかり、順に出番を待ってるのでしょう。
  そのうちにチューリップが咲き始め、ボタンやバラにバトンタッチ。

             
           □ 「スノー・フレイク」 庭のあちこちに。

             
            □ 「ヒヤシンス」 いつの間にか…。

     
      □ プリムラ・シネンシス、素朴な土の匂いのような美しさ。

     
           □ ムスカリ「ゴールデン・フレグランス」

     
    □ この水仙、品種はなんでしたっけ、「カサタ」(Cassata)?

     
      □ これは…忘れました、いずれの水仙も金木犀の周り。

◇ ここ数年よりも、早春の庭は格段に質素になりました。
  そりゃそうです、いたるところでバラに取って代わりましたから。
  五月になったら、バラの季節に彩られたらいいのですが…。

     
      □ ウィリアム・シェイクスピア2000(ER)に寄せ植えの
        アネモネが芽生え、セイヨウオダマキも生長してます。

     
       □ 沈丁花がひっそりと咲く、こんな雰囲気が好きです。
         北側、金木犀の下の早春の色、そして芳しさです。
           
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まだ少し早いようで…。

2009年03月08日 22時07分20秒 | 啓蟄
           □ ラナンキュラス(Ranunculus asiaticus)
             キンポウゲ科キンポウゲ属の耐寒性多草
             バラと見間違うほどの、美しい花が咲きました。

               
              □ ミニバラ・オプティマ「チュチュ」
                今咲いてる唯一のバラ、四姉妹です。

◇ なかなか気ばかり焦っているようですが、指のケガの回復はボチボチです。
  指先を使う庭の仕事の再開はまだ早いようで、当然ながら、はかどりません。
  バラの冬作業がおおかた終わっていてよかった、そう思うようにしています。
  冬剪定で枝を落としたバラも、新芽が順調に育っています。

       
            □ リビングの私の席からの光景。
              ビオラのハンギング、オレンジ色が、
              この画像よりも暖かく鮮やかです。

       
       □ ノック・アウト(Knock Out/F/1999/J.W.Radler/USA)
           リビングからの視界のど真ん中になります。
           若芽が順調に生育しています。

       
              □ クイーン・オブ・スウェーデン
           (Queen of Sweden/S/2004/D.Austin/England)
                リビングの視界からは右端です。
                同じ日に剪定したのですが、
                新芽の生育度がこうも違います。
                向こうは、ローズマリーのブッシュです。

       
                 □ パット・オースチン
            (Pat Austin/S/1995/D.Austin/England)
               蕾を付けるのも早そうな勢いです。

       
                □ レディ・オブ・メギンチ
           (Lady of Megginch/S/2006/D.Austin/England)
                 今シーズンの大苗の鉢植えは、
                楽しみ以外の何物でもありません。

◇ 昨日、今日と風の冷たい週末でした。
  スギ花粉の飛散もこちらではピークを越えつつあると、予報では…。
  どおりで、今日はくしゃみの数が激減したと思います。
  庭に出ていても、目のかゆみさえ覚えませんでした。

       
             □ ボタン (Paeonia suffruticosa)
               ボタン科ボタン属の落葉低小木
               春の訪れを正真正銘に感じます。

       
                □ 沈丁花(Daphne odora)
             ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木
                早春の香りが漂い続けます。

◇ 気になっていた、つるバラのアーチ。
  ようやく据え付けましたが、考えていた場所と違うところに…。
  今はアンバランスですが、来年、再来年を楽しみに待つことにします。

       
             □ 東側から南側を見たところです。
       アーチに誘引しているのは「ピエール・ドゥ・ロンサール」
       (Pierre de Ronsard/LCl/1988/M.L.Meilland/France)
       反対側から「フォールスタッフ」(ER)は来年以降ですが…。

    


     □ 近くのクレマチス・シルホサ系「ウィズレイ・クリーム」
       これがめちゃめちゃに伸びるは、ピエールにからむは…。
       ついでにクレマチスもアーチに誘引!? 来週考えます。

◇ ただ、右手親指の傷の痛みが結構残っていて、思うように行きません。
  特にシュートをひもで結ぶのが、思いのほか難関で、これ以上は諦めました。
  ケガがもっと回復して、痛みなく瞬時に力が出せるようになってからの話です。

               
                □ フラウ・カール・ドルシュキ
         (Frau Karl Druschki/HP/1901/P.Lambert/Germany)
          アーチの横、シュートの一つは二階を目指してます。
          ピエール・ドゥ・ロンサールも一本誘引しました。
          親指が使えないと、ひもが思うように結べない。
          思い知りました。。。

       
        □ 挿し木のうち、順調に育っている(はずの)ロットです。
          葉っぱが千枚になったら、千葉に出荷します…なぁんて
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早春の彩り ~ ブルー・パープル系統の花 ~

2009年03月07日 22時51分21秒 | 啓蟄
           □ シラー・シベリカ(Scilla siberica)
             ユリ科ルツボ属(シラー属)の耐寒性多年草 
             通路脇のよく踏んづける場所、ちゃんと咲いた。

◇ 久しぶりに休日の庭仕事(に毛の生えたような程度)を少々。
  春の空は晴れはしたものの、風が冷たい一日でした。
  右手親指のケガからずっと左手がフル稼働、若干の肘痛を感じました。
  それでも予定通り、DIYのアーチを組み立てたり、フェンスを立てかけたり…。

       
       □ ムスカリ・アルメニアクム(Muscari armeniacum Bak.)
             ユリ科ムスカリ属の耐寒性多年草
           通路際ところどころに、ポツリ咲いている。

◇ 庭のあちらこちらに、ブルーや紫色の花が少しずつ目立ってきました。
  数年前とは、春先の彩りがずいぶん変わってきているように思えます。
  おそらく、花に対する感じ方の違いもあるのかもしれません。
  以前は植えたら植えっぱなし、乾いたら水遣り…ただそれだけでほぼ終わり。

       
        □ ローズマリー(Rosemary/Rosmarinus Officinalis L.)
               シソ科ロスマリヌス属の常緑小低木
           えらいの一言、花が途切れることがほとんどない。

◇ ブログを始めてから、様々な影響を受けているのも確かです。
  ついこないだまで知らなかった、植えてもすぐ忘れてしまう、そんな花ばかり。
  ここに載せている今日の花も、ほとんどがそうなんです。

       
             □ ベロニカ・オックスフォード・ブルー
          (Veronica 'Oxford Blue'/Veronica peduncularis)
           ゴマノハグサ科クワガタソウ属の耐寒性多年草
              こんなに早かったかなあ、一番花。

◇ 時間がかかるのは最初から承知の上でも、諦め気分で手際の良くない午後。
  変わらないのは、相も変わらず、延々と鼻歌まじりの作業。
                     (ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき♪)
  こんなに何の変哲もなく、土曜日が過ぎて行っていいもんでしょうか…。

       
          □ アネモネは、午後4時で「閉店」なんだって…。

       

       
         □ ビオラ(Viola) スミレ科スミレ属の耐寒性一年草
            春は、こうでなくては、なんて…ひとりよがり。
  
  
  
  
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もうすぐ春、もう春

2009年03月05日 03時05分35秒 | 啓蟄
             □ 「宿根すみれ」 独特の趣で咲きあがって…。

◇ 3月5日は二十四節気の一つ「啓蟄」(けいちつ)今回は予約投稿です。
  実は昨日3日の更新のつもりが、花粉症の症状が最悪で叶いませんでした。
  この十数年ほとんど治っていたつもりでしたので、ショックは大きいのです。
  近年はスギ花粉に黄砂もひどくて、人体への影響も変化しているそうです。

       
       □ クレマチス「ジプシー・クイーン」は新芽が動き出しました。
         でも「オオデマリ」は、まだまだひっそりとしています。

       
       □ ボタン(白) ゆったりと時間が流れます、これからの春。
              (ボタン科ボタン属の落葉低木)

◇ 三月に入り、気温の低い日が続いて、右手親指の傷が時折痛くなります。
  まだ弥生三月なのに、疼きとは、こはいかに(し~ん、面白くありません)?
  記録的な暖冬でしたので、ちょっと寒いくらいでも真冬に逆戻りに感じます。
  これからはまた平年を超える気温で、そのうちすぐ桜の便りとなるでしょう。

       
       □ ムスカリ(ユリ科ムスカリ属の耐寒性多年草)ここは春。

               
      □ ユキヤナギ(バラ科シモツケ属の耐寒性落葉低木)ここも春。

       
          □ 惚れた弱みの「ラナンキュラス」 ここにこそ春。
            (キンポウゲ科キンポウゲ属の半耐寒性多年草)

◇ 庭は少しずつ、春の季節感があちらこちらに漂い始めました。
  早春ならではの花も、庭のそこかしこに、ひっそりと咲いています。
  今年はすべてにラベルを立てたいのですが、知らない花もいくつかあります。

       
    □ クリスマスローズ(キンポウゲ科ヘルボルス属の耐寒性多年草)
      ひそやかに咲く早春の花の代表、一か月前はやきもきしました。

       
          □ シャルロット(ER)との寄せ植えのヘルボルス。
            地植えのクリスマスローズは、「天橋立」撮り 
            腹がつかえて、もう大変…画像もゆがんで。。。

       
      □ ここまでたどり着くのに、どれだけの時間が流れたでしょう。

◇ そうこうするうちに、今シーズンのバラの配置が、ようやく固まりました。
  もう少し接ぎ木をしたかったのですが、ケガが回復する間に季節が進んで…。
  そう簡単に育つことはないでしょうが、少しでも残って欲しいと願ってます。

       
              □ ウィリアム・シェイクスピア2000
       (William Shakespeare 2000/S/2000/D.Austin/England)

       
            □ 寄せ植え(右)の「セイヨウオダマキ」
             (キンポウゲ科オダマキ属の耐寒性多年草)

       
            □ 手前には、秋植え球根が…ようやく。

       
         □ アネモネ(キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)
  
  
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芳しさとともに ~ 春、三月 ~

2009年03月01日 15時09分39秒 | 雨水
       □ 沈丁花、日本の玄関の春の芳しさの代表の一つでしょう。

◇ 静かに三月は訪れました。
  元日から60日目、早いというか、いつものペースというか、時間は平等です。
  抜糸は明日2日ですが、庭で何にもできないのもストレスが溜まるもの。
  左手に疲れが溜まってるのも事実ですが、頭の先から足の指先まで気分転換。

       
             □ コデマリ(Spiraea cantoniensis)
           バラ科シモツケ亜属シモツケ属の落葉低木。
           いつの間にか、こんなに新芽が開いてます。

◇ 早春の庭は、これまでよりずっと地味です。
  昨年までの数年は、のべつ幕なしに温室育ちの花を買っては植えてました。
  今シーズンからバラ中心の庭にしようと考えてから、それは止めにしました。
  少し昔に戻ろうと…ほんの数年前ですが…。

       
             □ クロッカス(Crocus vernus)
            アヤメ科クロッカス属の耐寒性多年草。
           春の光を無邪気に楽しんでいるかのようです。

       
      □ こちらも春の陽光をいっぱいに浴びて、オキザリス、三品種。
       
◇ 春は、水仙、ビオラ、そしてチューリップがほとんどすべてでした。
  その後、ラナンキュラスとは切っても切れない「縁」になりましたが…。
  このキンポウゲ科の花を知ったのが、その後ヘレボルス(クリスマスローズ)、
  クレマチスにつながりました。
  クリスマスローズとクレマチスは、ブログの「ご縁」(影響)⇒「衝動買い」

       
         □ ラナンキュラス(Ranunculus asiaticus)
           キンポウゲ科キンポウゲ属の半耐寒性多年草
           春の陽光が、すっかり似合うようになりました。
           繊細な花びらに、光の色が様々に変化するようです。

       
    □ ヘリテージ(Heritage/S/1984/D.Austin/England)の寄せ植え

      
  □ ここはパンジーの季節。右はクレマチス「ダッチェス・オブ・エジンバラ」

       
        □ 向こう側のヘレボルスも、たくさん咲きあがっています。
          ようやく、クリスマスローズの春がやって来ました。
          パンジーとヘレボルス、これでも同系色でまとめた…つもり。

◇ 今シーズンからは、何が何でも、バラ、ばら、薔薇
  それに花を添えるのが、ハゴロモジャスミンだったり、クレマチスだったり。
  この春もバラの夢、そこのところが変わらないのは事実です。
  途中ケガしてコケましたが、生き物を育む心まで褪せてはダメです、反省 
                    (右手はこの親指に包帯している状態です↑)

       
          □ ミニバラ「チュチュ」日が射すとまぶしくて…。

       
           □ 日が陰ると、淡いピンクが愛らしいのです。

      
         □ 接ぎ木は8割以上、上手く行っているようです。

      
             □ 挿し木は、数で勝負ですよ

            いずれにしろ、育ったらの条件付きですが、
            引き取って下さる方は、手を挙げて下さいね。
            挙げたままでは、ダルいだけでしょうから、
            承知いたしましたので、どうぞ下ろして下さい。
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