折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

春はブルー?

2006年03月02日 22時44分55秒 | 雨水

けさ、チューリップの鉢から見えているのは、
そこのブルーの洋服の・・・・。

はて、どなたでしょうか?

主人はすっかり忘れてしまってます。
ここの庭は、どこから何が出てきても、
決して不思議ではありません。



☆☆☆ 

今日の帰りは、バスをいつもより
いくつか手前の停留所で降りて、少し歩いて見ました。

西の空低く、三日月が真っ黒な雲の上に出たり、
下から顔をのぞかせたり。

あれは地球の明かりの照り返しでしたっけ?
ぼーっとかすかに丸みを帯びたうす青い影が、
三日月に乗っかって見えました。

ちょうど南中しているオリオン座の方向へ、
坂を下って行きました。
風が冷たく、寒々として、ふと先日二次会で歌った
あの曲の2番から口ずさんでいました。

                              (風)
     ♪ プラタナスの枯葉舞う冬の道で
       プラタナスの散る音に振り返る

       帰っておいでよと
       振り返っても
       そこにはただ風が
       吹いているだけ

       人は誰も 恋をした切なさに
       人は誰も 耐えきれず振り返る


熊本への着陸コースに入った飛行機の赤色灯のまたたきが、
かすかな轟音を引き連れて、おおいぬ座を横切っていきました。

歩みを止めて天空を見上げれば、おうし座には赤い火星、
そしてあれは、かに座の中になるのでしょうか、
うすいオレンジ色の土星がたたずんでいます。

まるで、私をさっきから遠くで見てくれていたような。

 君のこと、君のささやかな喜びも、人知れぬつらさも知ってるよ。

 えっ?

そんな声が聞こえてきたような・・・・。

でも、ひときわ冷たい風が吹いてきて、歩く足をまた速めました。

星々は白く小さく、はるかに遠く、
夜空は吸い込まれそうなくらいに暗い。

真冬を思わせる冷気が、いつの間にか眼鏡の内側まで回ってきて、
うっすらと涙目になっていることに気がつきました。


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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (milky)
2006-03-02 23:24:33
はじめまして、こんばんわ。

いつもHaruさんのところでお目にかかっていました。

時々覗き見に(笑)伺っておりました。



今日のブログ、なんだかとっても心に響きました。

なんて言ったらいいのかしら。



プラタナスの枯葉舞う…懐かしい大好きだった曲です。



青いお洋服のあの子はヒヤシンスのオチビちゃんでしょうか?

可愛らしい姿ですね~。



ではまたお邪魔します。

失礼いたしました。
返信する
プラタナスの枯れ葉舞う♪ (マーサ)
2006-03-02 23:35:05
私の大好きな曲

思わず口ずさんでしまいました♪~♪

お気に入りの曲ばかり集めたCDに、入れています。



ブルーのお花、不思議ですね。

我が家でも、植えた覚えの無いユリが、芽を出して咲いたことがあります。

なんだか得をした気分でしたけれど・・・。
返信する
はじめまして (折節)
2006-03-03 12:30:23
milkyさん こんにちは。

ようこそいらっしゃいました。



ああ、なるほど、ヒヤシンスですか。

そう言えば、思い当たるふしがあるような・・・・。

いつもこんな調子で、困ったものです。

これを毎年「新しい発見!」とか、春になるたびに

繰り返しています。



ブログを始めて、若芽の芽吹きに目をこらし、

風のかすかな音にも耳をすまし、

少し性格も変わってきたように思います。



これからもよろしくお願いします。

またいらして下さい。

私も後ほど、お伺いします。
返信する
プラタナス (折節)
2006-03-03 12:46:08
マーサさん こんにちは。



さすがに私は知りませんけど(エヘン!)、

昭和30年代くらいまでは「スズカケノキ」という言葉も

メジャーだったみたいですね。



私の街でも、直線距離で2キロメートル近くにわたって、

プラタナス並木が続きます。

今は、すべて葉を落としてますが、

そのうちにまた芽吹いて来るでしょう。



昔好きだった小椋佳さんの「彷徨」というレコード(エヘン!)に

「小さな街のプラタナス」という小品がありました。

最初だけは、いまも覚えてます。



 ♪ 小さな街の 小さな恋    

    小さな公園 大きな樹  

    大きな大きな プラタナス

     木の葉が一枚 舞っていた ♪



物語風の、ちょっぴりすっぱいような曲でした。



そうだ、あれも絶対に載せなくては・・・・。
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楽しみがまたひとつ (ゆうみん)
2006-03-03 16:11:04
とてもきれいなブルーですね。

どんなお花が咲くか、また楽しみが増えましたね。



なんて言ったらいいんでしょうか。

うまく言えないけど、懐かしい歌も、折節さんの優しさと切なさを湛えた繊細な文章も、とてもわたしの心に染みてきて、多感な年頃の自分を思い出しました。



返信する
どこからきたの?おちびさん (る~)
2006-03-03 17:28:11
きれいなブルーのちいさなお花ですね~。

どこからきたんでしょうね??

風にのってきたのでしょうか??

それとも他の球根たちにまぎれて・・・。

でも、咲くのが楽しみですね。
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ブルー・・・・ブツブツ (hanachan)
2006-03-03 18:14:16
こんばんは。



今日も寒かったですね。

帰り、今日も星には出合えましたか?



綺麗なブルーですね。

チューリップの横にちょこんとかわいらしい

手前にちょっぴり見えるのもそうでしょうか?

開いたらまたかわいいですね。

シラー・シベリカ・・・・



娘さんお元気ですか?←もっとかわいいでしょうけれど。
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こんばんは~ ()
2006-03-03 19:16:12
ちゃんのほうがかわいいです♪

昨日無事面接が終わり、元気いっぱいです
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ほんと楽しみです (折節)
2006-03-03 20:10:17
ゆうみんさん こんばんは。



朝、とてもちっぽけな、でも鮮やかな青を見つけて驚いたんです。

半分は、自分の記憶の途切れ方にも・・・・。



で、おおかた半日が過ぎて、暗い夜道では、まだ真冬の星座の競演でした。



おおいぬ座のシリウスの青白いまたたきも、また印象的でした。



行きも帰りも青、そんな一日でした。
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そうね、おちびさんですよね (折節)
2006-03-03 20:14:38
る~さん こんばんは。



おそらくですね、私が全然覚えていないだけで、

たぶん球根だと思うのですが、

数年前に植えたんだと思います。

チューリップも何もしないでそのまんま。

プランターや大鉢は、せっせと毎年換えますが、

小さいのになると、いつもこの調子でした。

けさもまだ、昨日と同じ状態。

明日はどうでしょう。

今夜も冷え込みそうだから、変わらないか・・・・。
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