折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

晩秋を探しに~小旅行~(後編)

2007年11月24日 23時50分17秒 | 小雪
                   □ 秋月城址の紅葉 (福岡県)

◇ バスは朝日の中を どこへ走るの♪    (天地真理の「ふたりの日曜日」♪)
  指折り数えて待った ふたりの日曜日♪  (金曜の旗日なのに…それも大勢)

     
      □ 駐車場には故郷、西海岸のバスも(さいひバス)

◇ 子供みたいに車窓の景色が大好きなんです。
  飯塚市の「旧伊藤伝右衛門」をあとに、
  途中鶏小屋で昼食を取って秋月城址に向かいました。
  いくら何でも鶏小屋ではないのですが、
  大広間にテーブルがずらっと二列×3つも並んでるんです。
  みんなが向かい合って食事を取っている、迫力の様子を眺めると、
  失礼ながら、鶏が餌をついばんでるような光景…私もコッコちゃんの一人。
  さて、秋月城址に着きまして歩いたら、人ひとヒト…歩行者天国銀ブラみたい。

     
          □ 小さな川面に紅葉が枝垂れます。

     

     
     □ 初詣状態です。見てのとおり桜の名所でも有名だそうな。

     

    
      □ 読めますか? この案内文。年がわかりますぞよ。

     
  □ 私は「江戸務」単身赴任だったりして(前世があれば、そこに影が…)

    
   □ 急な石段の勾配の途中に、紅梅ならぬ紅葉、これは鮮やか度№1

     
         □ だから、この一帯はこんな具合です。

◇ 秋月城址のことは、勉強不足でさっぱり知りません。
  ただ、江戸時代からこんな中学校がお城だったのかなあと思いましたら、
  なんと優雅なことよ、城址に中学校が創設されたんですね。

     

     

     

     
    □ 私の出身高校は、校内にで~んと川が流れていましたが、
      この中学校は、ででで~んとお城そのもの、すごいです。

◇ 日本史の教科書に出て来るほどのお城ではなさそうですが、
  だからこそ、こうして残ることもある。
  よくある観光目当ての町興しの一面もそれは否めないですが、
  過疎地の方々の生活のことも…。

     

     

     
           □ 楓と山茶花の大木、すばらしいです。

     
             □ 鮮やかに、一枚一枚のもみじ       

◇ そんなことを思いながら、めったに見たことのない
  素晴らしい紅葉に酔いしれてました。

     

     

     
      (una poesia di oggi)

                紅 葉         高野辰之

            秋の夕日に 照る山紅葉
            濃いも薄いも 數ある中に
            松をいろどる 楓や蔦は
            山のふもとの 裾模樣

            溪の流に 散り浮く紅葉
            波にゆられて 離れて寄つて
            赤や黄色の 色さまざまに
            水の上にも 織る錦   ♪


◇ 行き交う人々に、これまで自分とすれ違って行った人達を重ね合わせたり、
  また思い起こしたり…一期一会ばかりではなかったなあ。

     

     

     

          
          □ おみやげもの屋さんで、ご主人を待つワンちゃん。
            ごめんね、おいちゃんは、半径2メートル以内は無理なんよ。
          
◇ それで集合時間を10分間違えていて、呑気人の携帯がブルブル~っ
  おりゃ~っと、誰かさんの掛け声一発
  疾風怒濤の風林火山の150秒
  「いっちょかれるとこやったばい」(「置いて行かれるところでした」の佐世保弁)
  独り言しか言えないくらい息が切れて、「い」と「き」にバラバラになったのに、
  なぜか拍手で迎えられて、マイク片手に歌い出すところでした

     

     
               □ これもオキザリスかなあ?

      

     
             □ 秋の風立つ すすきの道よ♪  

       


◇ ただ思うのは、季節は巡り、来年も必ず秋が来る、そして冬になる。
  そうして一つずつ歳を重ね、賢くもなり、愚かにもなり…。
  プラスマイナスで、やっぱりそれなりに賢者に近づきたいのですが、
  こればかりは、周りが判断してくれることですからね。

     

          

     

     

 
(una poesia di oggi)

     金色のちひさき鳥のかたちして 銀杏ちるなり夕日の岡に     与謝野晶子

◇ 帰りのバスの中でそんなことを思いながら、東の空には当り前のように月が昇り、
  今まで眩しかった小春日和の張本人が、まさに沈んで行くところでした。

     
        □ 柿の木の山に昇る月
          この辺りは、おいしい杷木(はき)の柿として有名

◇ こんな日もある、そして明日がある。
  そんな儚くも確かな気持ちを感じられるのも、
  凡々とでも、生きている証拠かもしれません。

     
        □ 大分自動車道、山田PA (福岡県うきは市?)




コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 晩秋を探しに~小旅行 (前編) | トップ | うっかり「鉢」兵衛 »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
歌いました (駿)
2007-11-26 06:02:19
 高野辰之さんの住居址が東京の代々木にありました。紅葉の歌はすぐ口にでますね。
 ♪オキザリスの花たくましき筑紫かな  駿(太宰府)
返信する
春夏秋冬、みんな違ってみんないい (blue camel)
2007-11-26 14:54:50
折節さん、こんにちは♪
秋月のもみじ、見せて頂いてありがとうございます。
お天気も相まってかなりの賑わいだったようですね♪
「世界の車窓から」ならぬ「九州の車窓から」、
先日の由布岳などとても綺麗でした~^人^
そう、おっしゃるように何故ここに学校が・・・、
観光地の中に突如存在といったかんじですものね。

桜の季節も五月の新緑の季節もいいですよ~♪

私も昨日、紅葉を楽しんできましたが
燃えるようなもみじの赤赤とした姿に何だか情念を感じました。

そう言えばお月様も綺麗でしたよね。
「秋風に たなびく雲の絶え間より 
   もれ出づる月の 影のさやけさ」

秋夜はお月様の美しさ見たさで夜のゴミ捨ても厭わず
風に吹かれながらしばし眺めてしまいます。
先週末もそんな感じの夜でした。

巡る季節、変わりゆく自然美は人間の無常観そのもののようです。
返信する
紅葉 (マーサ)
2007-11-26 20:09:58
生まれ育った県なのに・・・
知らない場所が、たくさんあります!

でも、秋月城跡は、行ったことがあるような?
そこに中学校があるなんて、驚きです。

バス旅行も、座っていれば、そこへ連れて行ってくれますから、ありがたいですね。

紅葉も見事ですね。
返信する
駿さん、はじめまして。 (折節)
2007-11-27 00:37:57
駿さん、こんばんは♪ はじめまして♪♪

太宰府市にすんでらっしゃるのですか?
私の高校の後輩も大宰府に住んでます。
なかなかあることができませんが、
どうも、こっちから出て行くしかないようです。

向こうは大学教授、サラリーマンらしかなぬ、
文学系?経済学系の園芸に毛の生えたやつ。
不経済学部とは割れの異なりです。
Japanese Currensyの愛好家です。

確かに春の「春」
あきの「紅葉」
どちらも自然と連想が口ついて出来てます。

その春には春特有の、秋には秋の味わいがあってこその日本の四季です、
今年はずいぶん、節目節目を楽しみました。
でも、まだ冬の寒さに向かって、跳ねるようなステップ、ですってんコロリンが…。
返信する
樹切ない街に生まれ…季節はあるって♪ねぇ、泉先輩よ! (折節)
2007-11-27 01:00:04
blue camelさん、こんばんは♪

「世界ふれあい街歩き」という大好きな番組が、かすかに右目の端に見えます。
桜や紅葉を間近に見ると、さすがに世を捨ててるか、こっちが粗大ゴミで捨てられるか…。
阪神がどうなろうと、私が源氏物語に悪戦苦闘してようと、必ず四季は巡り続けます。
送別会、大阪出張、忘年会、もう寝んかいで、すぐにクリスマス。

ケーキと言えば、ケーキ良くおいしいところを食べさせてくれるかなあ。
娘が大学に行き出して、ツリーも飾らず、私がポインセチアを糧来て、玄関にリース。
それでも聖なる夜は必ずやって来ます。

そうそう、燃える紅葉に女の情念!
まぶたくっつく私は布団でもう寝ん!
パカラは眠くてたまらないみたい。

確かに夕暮れの月夜はすんばらしかったです。
月やあらぬ春は昔の春ならぬ わが身ひとつはもとも見にして          在原業平
「春」と「秋」を読み変えてもよさそうです。
返信する
そんなもんです、長崎県も♪ (折節)
2007-11-27 01:30:49
マーサさん、こんばんは♪

私も生まれ育った長崎県のこと、よく知りません。
長崎県だから、「知世、原田」とか「雅治、福原」「健司、城島」なんてそれは「名が先県「」良く目ですものン。
あんまり福岡県ほどいませんえ。

なんだか、中学校を作って、城壁をつくったような。
なんか物語が…できませんね。
中学ねえ…明治は遠くなり往けりの気分ですよ。

こないだの高校の同窓会で歌った校歌の斉唱♪
ナツメロカラオケ大会。
私は福岡県人をうたいましたよ…財津さん。
返信する

コメントを投稿

小雪」カテゴリの最新記事