友人が「絶対に面白いから」というので、アメリカのドラマ「24」のDVDをレンタルで見てみた。確かに、これはかなり面白いサスペンス・ドラマである。
主人公のジャック・バウアーは超凄腕の捜査官であり、テロの実行を防ぐためには、どんなことでもやる。テロから守るためなら、法律違反も平気でやる暴走ぶりが面白い。それに何といっても、ストーリーが超一級だ。いろんなエピソードが同時に進行し、それらがお互いに結びついていき、最終的には誰も予想もしなかった結末が訪れる。実に巧みであり、続きがすごく気になる。
しかし、確かに面白いドラマではあるのだが、「テロを回避するために法律違反もいとわず戦うジャック・バウアー」と「テロから国を守るという名目で国連を無視して戦争するブッシュ政権」が重なって見えてしまい、どうも素直に見られない。私の考えすぎだろうか。このドラマが911直後のアメリカで、保守的と言われるフォックステレビで制作されたことも事実なのである。