「ニッポン経済のここが危ない!」という本を読んでみた。元・経済財政担当大臣の竹中平蔵と経済小説家の幸田真音による対談である。かなり読みやすく、日本経済が抱える問題の概要が分かり、勉強になった。しかし、竹中平蔵はつくづく筋金入りの市場原理主義者であることを実感した。例えば、今の日本は格差社会だと言われているが、竹中に言わせれば格差が問題なのではなく「実力で豊かになった人への妬み」をマスコミが煽ることによって問題になっているに過ぎない、のだそうだ。むしろ日本に足りないのは豊かになるためのインセンティブであり、ある程度豊かになった日本人が(ニューヨーカー並みに)より豊かになるための努力をしないことが問題だ、という考え方だ。・・・いや、格差というのは妬みうんぬんじゃなくて、いくら必死に働いてもまともな暮らしができないワーキング・プアや非正規雇用者が大量に増えたことが問題なのだと思うのだが・・・。絶対的な貧困というものは今の日本において厳然と存在するし、経済的な苦しさから自殺者も大量発生しているのだが、竹中はこういうことを知らないのだろうか。それとも、知っているけど完全に無視しているのか。どう考えても後者だろうな。サラ金のグレーゾーン撤廃を「天下の悪法」とか言ってるし、教条主義的な市場原理主義もここまで来ると、正直不快感を覚える。あと、竹中平蔵と幸田真音は「同一人物じゃないか?」と思うぐらい全く同じ考え方であり、意見が対立することはほんの少しもなかった。対談ではあるが、事実上一人でしゃべり続けているようなものである。こういう対談は読んでいて気持ちが悪い。
「ニッポン経済のここが危ない!」という本を読んでみた。元・経済財政担当大臣の竹中平蔵と経済小説家の幸田真音による対談である。かなり読みやすく、日本経済が抱える問題の概要が分かり、勉強になった。しかし、竹中平蔵はつくづく筋金入りの市場原理主義者であることを実感した。例えば、今の日本は格差社会だと言われているが、竹中に言わせれば格差が問題なのではなく「実力で豊かになった人への妬み」をマスコミが煽ることによって問題になっているに過ぎない、のだそうだ。むしろ日本に足りないのは豊かになるためのインセンティブであり、ある程度豊かになった日本人が(ニューヨーカー並みに)より豊かになるための努力をしないことが問題だ、という考え方だ。・・・いや、格差というのは妬みうんぬんじゃなくて、いくら必死に働いてもまともな暮らしができないワーキング・プアや非正規雇用者が大量に増えたことが問題なのだと思うのだが・・・。絶対的な貧困というものは今の日本において厳然と存在するし、経済的な苦しさから自殺者も大量発生しているのだが、竹中はこういうことを知らないのだろうか。それとも、知っているけど完全に無視しているのか。どう考えても後者だろうな。サラ金のグレーゾーン撤廃を「天下の悪法」とか言ってるし、教条主義的な市場原理主義もここまで来ると、正直不快感を覚える。あと、竹中平蔵と幸田真音は「同一人物じゃないか?」と思うぐらい全く同じ考え方であり、意見が対立することはほんの少しもなかった。対談ではあるが、事実上一人でしゃべり続けているようなものである。こういう対談は読んでいて気持ちが悪い。
といって私は裕福に分類されるかというとそうでなく、むしろ貧困層だ。給料に見合う仕事だと思うからそれで納得している。
上田さん> 上田さんのように古くからの常連さんは、私と感覚がよく合いますね。
yosikuri> がんばった人が多く給料をもらうことは当然で、そんなことに反対はしないよ。僕が問題だと思っているのは、最低限の生活すらできない貧乏人が明らかに増えていることだ。ワーキング・プアがそう簡単に仕事を変えられるのなら、苦労はないわけで・・・。
チェ・ホンバンさん> 今回の銀行問題で、石原慎太郎には経営センスが全くないことが露呈されましたね。
そして、非正規労働者から正社員になれるのは一握りということ。確かに一握りかもしれない。しかし、職を選ばなければすぐにでも正社員になれると思うよ。事務職しかだめだといっていれば、非正規職員でも同じ仕事ができるから無理だろうね。3Kの職は今不足がちだ。
君はネガティブに考える傾向がある。もっとポジティブに物事を考えた方が楽しいと思う。悲観的な考え方をしていると自分が暗くなるし、周りも暗くする。
そして、あまり公表されている数字をすべて信用しない方がいいと思う。食、建物にもいえるが、偽装されていることが多い。
生活保護は君がいうように破たんすると思う。働いてきる時給より生活保護の方がいいからだね。