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韓国映画 黒く濁る村

2010年11月28日 22時57分19秒 | 映画

 昨日は名古屋のシルバー劇場で、韓国のミステリー映画「黒く濁る村」を見た。2時間40分もある長い作品だが、少しも飽きることなく画面に引きつけられた。タイトルが示すとおり、良い意味で非常にダークな映画である。こういうおどろおどろしい世界が好きな人には、お薦めである。ただ、原作がウェブ漫画とかで、おそらく長い作品なのだろう。2時間40分では説明しきれていないことも多く、映画で初めて見る観客には「?」と思う点が多く見られたのが残念だった。しかし、ラストはかなりショッキングで、相当な見応えのある映画であることも確かだ。ちなみに、韓国で大ヒットしたという原作のウェブ漫画は以下のサイトにある。日本と違って、下へ下へとスクロールさせて読んでいくようだ。
http://cartoon.media.daum.net/series/view/ikki/2
 この映画はストーリーや演出が良かったが、それよりも最高だったのは、俳優の演技だ。韓国でも名だたる個性派の名優ばかりが出演していたのだそうだ。特に印象に残ったのが、村長の使い走りキム・ドクチョンを演じたユ・ヘジンという俳優である。妻に言わせれば「いかにも韓国」という風貌で、イケメンと呼ぶには程遠い。しかし、演技の実力はすごい。終盤に、キム・ドクチョンが自分の行ってきたことを主人公達に独白するシーンがあるが、これが本当に鬼気迫る熱演であった。後で調べたところ、やはりこのシーンは韓国でも話題になっており、このおかげでユ・ヘジンは2010年の最優秀助演男優賞をなんと二つも獲得したのだそうだ。すごいことである。
http://shioimo.blog.ocn.ne.jp/hiwt/cat6239790/index.html
 ユ・ヘジンは「アタック・ザ・ガスステーション」や「王の男」などで脇役として出演していたことは私も覚えていたが、こんなに大成していたとは知らなかった。彼の演技を見るだけでも、この映画を見る価値はある。

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