今、非常に売れていると評判のアニメ映画「君の名は」を見に行った。岐阜県を舞台としており、あまりに話題になっているので、県議会でも取り上げられたほどだ。
確かに、映像、物語、キャラクター、どれをとっても最高の映画だった。これからも日本アニメの水準は上がっていく一方なのだろう。これからアニメ映画の世界を引っ張っていくのはジブリではなく、新海誠監督なのではないか、とさえ思った。
私が何といっても素晴らしいと感じたのは、舞台となっている飛騨の、風景や言葉が見事に表現されていたことだ。私が住む美濃地方とは少し異なるが、キャラクターのしゃべる言葉は確かに岐阜の方言なのである。しかもしっかりと方言指導がしてある。こんなアニメ映画は今までに無い。また、この映画のおかげで飛騨市を「聖地巡礼」するファンが急増しているのだそうだ。岐阜県人として嬉しいかぎりである。
これからの時代は、観光産業が経済において大きな位置を占めていく。岐阜県のように従来の工業が不振を続ける地方においては、観光によって国内外から多くの人を呼び込むことが、なおさら重要になる。そのためのカギとなる地域が、何といっても飛騨だ。飛騨市だけでなく、白川村の合掌作りなども、外国人には分かりやすい魅力がある。大いにアピールしなければならない。
映画「君の名は」は中国でも公開される可能性が高いのだそうだ。そうなると、中国からも「聖地巡礼」する観光客が大量に押し寄せる可能性がある。これを岐阜県の経済振興に役立てない手はない。県議会でアニメ映画が取り上げられたのも、そのためだ。県は飛騨への観光客誘致に向け、今こそ真剣に力を入れるべきではないか。
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