Willow's Island

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怨み屋本舗 REBOOT 第9巻

2011年02月01日 23時23分54秒 | 

 以前、このブログでも取り上げた「怨み屋本舗 REBOOT」の最新巻を読んだ。怨み屋シリーズは始まってから10年以上が経っているが、この第9巻が最高傑作ではないかと思う。本当に感心するほどよく練られたストーリーである。今まで「怨み屋本舗」を読んだことがない人でも大体分かるようになっているので、ぜひ読んでいただきたい。
 作者の栗原正尚氏に関心を持った私は、彼の公式ホームページを見てみた。ブログもやっているようで、中でも特に興味深かったのは、12月28日更新の以下の記事である。
http://showshow.seesaa.net/article/177056318.html
 要するに、貸本屋や漫画喫茶では漫画家の著作権が侵害されているということで、相当に怒っているようだ。まあ確かに、漫画喫茶は漫画を売りにしているけど、店は市価で漫画を購入しているのみで、その収益はまったく漫画家へは還元されないので、彼の言うことも一理あるかとは思う。しかし、貸本屋については言いがかりにすぎないと思う。レンタルで漫画を読んでいる人は、もしレンタルというものがなければ、その作品を読むことがなかったであろう可能性が高い。本屋で購入するという選択肢がありながら、あえてレンタルを選んでいるからだ。レンタルが存在することによって読者層が増え、たとえ少額でも漫画家に収益が還元されるのなら、なかなか良いシステムだと思う。