Willow's Island

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自治会

2009年10月06日 20時13分58秒 | その他

 こないだの日曜日は、全く休んだ気がしなかった。9時頃に朝食を食べていると、自治会の班長だという人が二人、いきなり訪ねてきた。自治会にはいつか入らなければいけないとは思っていたが、ついにその機会が向こうからやってきたのである。二人とも「当然、自治会には入りますよね」という雰囲気だった。もちろん断らない方がいいに決まっているので、「はい、お願いします」と答えた。その後、自治会の決まりや活動について1時間ほど説明を受けたのだが、日曜日の朝からずいぶんと気の滅入る話であった。
 私の住所が属する班は28世帯あるのだが、まずは自治会長の他にその28世帯すべてに挨拶に伺わなければならないらしい。もちろん強制ではないのだが、今後のことを考えると断れる雰囲気ではない。私は既に近隣だけなら挨拶を済ませていたので、残りの19世帯(自治会長宅を含む)に手土産を持参し、訪問して回らなければならない。案内は班長がしてくれるというのだが。
 それから、私と嫁さんは大忙しだった。急いで子どもを嫁さんの実家に預けて、自治会長とその他18世帯分の手土産を買いに出かけた。もし留守だった場合の置き手紙も用意しなければならない。身支度を整え、約束の時間が来ると私の車に嫁さんと班長二人を乗せて、挨拶回りに出かけた。まずは自治会長宅に伺ったが、その時に入会金として10万円を納めなければならなかった。それに加えて、各戸への手土産も用意しなければならなかったわけで、金銭的にも結構痛い。全部回り終わったのは、夕方の6時ごろであった。
 私は26になるまで親の家に住んでおり、自治会のことは親しか知らなかったし、自立してからもアパート暮らししか経験していないので、自治会のことはほとんど分からない。普通はどの程度のものなのか知らないので何とも言えないのかもしれないが、ここの自治会は実に面倒くさい。毎月定例会なるものがあって、夜の8時に公民館へ集合して、2000円を納めなければならない。基本的にこれを断ることはできない。しかも、行事も何やら毎月あって、可能なかぎり出席しなければならない。中には強制参加の行事もいくつかある。班長もいつかやらなければならないし、負担は相当なものになる。
 私も一人前の世帯主として扱われているということであり、自分が住む地域に貢献しなければならない、というのはよく分かるのだが、いかにも気が重い。何よりも私が納得いかないのは、「ゴミ捨て場は自治会の管理」という理由で、自治会に加入しなければゴミさえ堂々と捨てに行くことはできない、ということだ。生活をしていくためにゴミを捨てるのは最低限の住民の権利だと思うのだが、そのために自治会に加入しなければいけない、というのは何かおかしくないか? 自治会というのは強制加入じゃないはずなんだが。ゴミ捨て場ぐらい、市の管理でいいんじゃないのか。