Willow's Island

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テレビ考

2009年09月27日 10時53分30秒 | テレビ

 先回に引き続き、テレビについて。
 先日、本屋で「テレビをみてはいけない」というタイトルの本を少し立ち読みした。ほんのさわりしか読んでないのだが、以下のようなことが書いてあった。

 今のテレビ局は安易なお笑い番組かクイズ番組ばかりを放送しているが、それは経費が安く済むからである。若手の芸人はいくらギャラが安くても、喜んでテレビに出る。ドキュメンタリーやドラマなど通常の番組を作ろうとすると、どんなに安く見積もっても1000万円はかかる。しかし若い芸人やらタレントやらを使ったお笑い番組、クイズ番組だと200万円程度で済む。

 ・・・なのだそうだ。今のテレビがいかにつまらないか、去年このブログでも書いたことがあるが、これで理由が分かった。不景気のせいでスポンサーもあまり金を出したがらないのだろう。大不況の影響は随所に現れるが、テレビも当然例外ではなかったということか。
 さらに考えを進めると、もしや昨今の芸人ブームも、テレビ局が安いお笑い番組を視聴者に支持させるため、仕組まれたブームだったのではないか、という気がしてくる。そういえば数年前の韓流ブームも、私は単に「冬ソナ」ブームに過ぎなかったと思うのだが、メディア側が煽りに煽ったために韓国のドラマ全体がブームであるかのように大衆が信じ込まされた結果、といえるのではないか。実際、民放のBSは昼間など、韓国のドラマばかりを流している。韓国のコンテンツは安く買い付けでき、番組表の穴埋めには最適だからだろう。メディアが発達した現在では、メディア側から意図的にブームを作ることも可能だ。それに乗せられて、メディア側から供給したいものを視聴者側が喜んで見るようになる、というわけである。
 しかしそれと同時に、有料のケーブルテレビは逆に内容が進化してきている、ということも事実だ。これも私の推論だが、テレビの視聴者も2極分化が進んでいるのではないか。つまり従来型の地上波を無料で見る層と、料金を支払ってケーブルテレビを見る層に分化したことによって、ケーブルテレビが発展していったのではないだろうか。