Willow's Island

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民主党は大勝したが

2009年09月01日 06時23分01秒 | 時事

 勝だろうとは思っていたが、まさか本当に300議席以上を民主党がとってしまうとは、衝撃だ。保守王国の岐阜県でさえ、5つある選挙区のうち3つが民主党の勝利である。残り2つは自民党が勝ったが、苦戦を強いられた。愛知県にいたっては、15ある選挙区のうち、すべてが民主党が勝っている。
 これは本当に極端な結果である。正直言って、健全な民主主義の現れだとは思えない。4年前の「郵政総選挙」の時もそうだったが、日本人は1つの方向へと簡単に流れていく。その時その時の空気、といったものに極端に弱いためか、みんなが一斉に同じ方向へと向かってしまう。64年以上前と比較しても、日本人は大して成熟していないということか。4年前と今回の選挙を見て思ったが、これはやはり衆愚政治と言わざるをえない。
 これからの日本だが、ずいぶんと迷走を続けることになると思う。これだけ大量に出た民主党の議員(若い人が多い)の中から、ボロを出す人は確実にいるだろうし、そもそも政権運営能力がどれほどあるか、疑わしい。スムーズな国政運営には官僚の力なくしては立ち行かないが、民主党に官僚をうまく使いこなすことができるのだろうか。選挙では大勝したけど、実際に政治を行ってみると、各論では大いにマスコミから叩かれることもあるだろうし、自民党の追及もあるだろう。そういった時にどう対処するのか。少しでも対応を間違えれば、現在の自民党以下の存在になりうる。1年以上経った時にどうなっているか、少し楽しみである。