勝だろうとは思っていたが、まさか本当に300議席以上を民主党がとってしまうとは、衝撃だ。保守王国の岐阜県でさえ、5つある選挙区のうち3つが民主党の勝利である。残り2つは自民党が勝ったが、苦戦を強いられた。愛知県にいたっては、15ある選挙区のうち、すべてが民主党が勝っている。
これは本当に極端な結果である。正直言って、健全な民主主義の現れだとは思えない。4年前の「郵政総選挙」の時もそうだったが、日本人は1つの方向へと簡単に流れていく。その時その時の空気、といったものに極端に弱いためか、みんなが一斉に同じ方向へと向かってしまう。64年以上前と比較しても、日本人は大して成熟していないということか。4年前と今回の選挙を見て思ったが、これはやはり衆愚政治と言わざるをえない。
これからの日本だが、ずいぶんと迷走を続けることになると思う。これだけ大量に出た民主党の議員(若い人が多い)の中から、ボロを出す人は確実にいるだろうし、そもそも政権運営能力がどれほどあるか、疑わしい。スムーズな国政運営には官僚の力なくしては立ち行かないが、民主党に官僚をうまく使いこなすことができるのだろうか。選挙では大勝したけど、実際に政治を行ってみると、各論では大いにマスコミから叩かれることもあるだろうし、自民党の追及もあるだろう。そういった時にどう対処するのか。少しでも対応を間違えれば、現在の自民党以下の存在になりうる。1年以上経った時にどうなっているか、少し楽しみである。
これも試練なんでしょうけど乗り越えてもバラ色ってわけじゃなさそうですね