Willow's Island

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異国の丘

2006年06月04日 23時13分49秒 | その他

 昨日は名古屋で、劇団四季のミュージカル「異国の丘」を見た。本格的なミュージカルなど見るのは、SESのシューが出た「東亜悲恋」、ニューヨークのブロードウェイで見た「美女と野獣」以来、3度目だ。
 さすがに劇団四季で、歌も踊りも完成されていた。特に前半が終わるシーンでの主演二人によるデュエット、及び最後のシーンでの合唱、がすばらしかった。入場料が高いだけはある。しかしストーリーはといえば、想定された線を沿っていくだけのような感じで、それほど意外性のあるものではない。確かに重い話ではあるのだが、私にとっては泣けるほどではなかった。
 とはいえ、あの時代に日本が行った戦争や、シベリア抑留によって犠牲になった人々などについては、日本人が伝えていくべき歴史ではある。シベリア抑留については、この旧ソ連抑留画集というサイトが詳しい。ユーモラスな一こま漫画によって、当時の状況を生き生きと描いている。作者の木内信夫氏も抑留中は辛い目にあっただろうに、漫画には誰に対する憎しみも描かれていない。ユーモア精神のみだ。これこそ、尊敬に値する。
 それにしても、最後のカーテンコールには辟易した。10回以上もカーテンを下ろしたり上げたりして、そのたびにお辞儀をしていたが、あれは「もっと拍手しろ」ということだろうか。さすがにしつこすぎるので、私も「いいかげんにせえ」と思った。