グランマ・モーゼス展が世田谷美術館で開催中である(2021.11.20.~2022.2.27.)。本名はアンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス(1860-1961)である。27歳で結婚し農場の主婦となる。刺繍が趣味でキルトなど得意であったが関節炎のためにできなくなり、それに代えて絵を描くようになった。75歳になっていた。あるドラッグストアで展示していた作品をコレクターに発見され画商に紹介された。それが元になって80歳で個展を開いた。一躍全国的に認められ愛好者が増えるようになり、9月7日の誕生日は「モーゼスの日」として記念日となったそうである。モーゼスは100歳で亡くなった。
モーゼスの絵は生活の中で経験した情景や景色、人々、家畜やペット、農業の道具、家具などが混然一体となり描かれた。ほのぼのとした家庭的な庶民の絵である。それが民衆の喝さいを浴びたのである。
モーゼスの愛用した描き用机と椅子、絵筆、絵皿なども展示されており、親密感を抱かせている。
今回の鑑賞は約2年ぶりの展覧会であった。コロナ禍で行けなかったが久々に味わった良い展覧会であった。
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