(童話)万華響の日々

いつもご訪問ありがとうございます、ブログ開始から大分心境も変わってきました

閏年の二月二十九日、雪が降る

2012-02-29 20:15:46 | 日記

朝起きたら、車がバシャバシャト雨をはじいているような音です

「今年はうるう年で、今日は4年に一回の2月29日だね」と、

ハナミズキがいいました

「そうだなあ、29日に雪が降るとは珍しいなあ

それにしても随分と積もってきたよ」

とおちゃんは車が出せるかどうか、外に出て確認しました

「きょうは、車を出さないほうが安全だと思うよ」とハナミズキは言いました

「そうかなあ、買い出しに行かないと、まずいんだ」と、とおちゃんは困った顔

「いくなら、チェーン着けたほうが好いよ」ハナミズキはいいましたが

「大通りにであると、車が多いから雪が解けているしなあ

チェーン着ける道は短いんだよ」

ぶつぶつ言いながらとおちゃんは、恐る恐るチェーンなしで車で出てゆきました

しばらくして、

「なんとか走って、買ってこれたぞ」

その姿を見て、ハナミズキもやっと安心しました

ほんとうは、こういう日は外出しては危険なんですよ、とおちゃん!!


亡き娘の肖像画 画家諏訪敦の世界

2012-02-28 21:12:32 | 生と死を想う

2月26日のNHK「日曜美術館」再放送を観ました

ご両親は交通事故で30歳で亡くなった若い娘さんの肖像画を画家、諏訪敦さんに

依頼し、その完成までの半年にわたる肖像画の作成までの大変な過程を記録したもの

でした

写真は故人のリアルな面を正直に伝えます

しかし、細密な肖像画には写真からは得られない依頼主の願いが込められて現れてい

そうです

完成した肖像画をみると、その願いを画家、諏訪さんは本当に見事に達成していました

死んだ娘さんは両親の心の中で生きているのだそうです

ご両親は生き写しの娘さんの肖像画に向かって、

生きている娘さんに向かっているように話しかけることができるということです

愛する故人と会うということは、この世の重大な課題です

この記録もその一つの方法を示しているでしょう

 


食品を購買して三陸地方の復興支援

2012-02-27 21:27:36 | 三陸の復興応援支援

東日本大震災・大津波で被災した三陸地方の人々を何とか支援する方法には

いろいろあるでしょうが、

三海陸の産物を積極的に購買することも、その一つでしょう

そこで、うちでは三陸・釜石で漁業で頑張っている「三陸おのや」さんを新聞の広告で

見つけたのでわずかですが応援のために、ネット購入をしました

最近、第一回目の商品が届けられました

今晩の夕食で味わいました

商品はすでに出来上がっていて、冷凍で配送されます

料理はポリ袋に入った冷凍魚の食品を沸騰したお湯で数分温めれば終わりです

老人世帯には実に楽な食品形態です

食したところ、本当に美味で満足しました 

家族全員が喜んで食べました

放射能の測定もしっかりなされていて、測定結果も添付されて保証さtれています

だから安心して食べることができます

これからも、応援を続けたいと思っています


「さかざきちはるの世界展」~チーバくんとなかまたち~

2012-02-25 15:30:53 | 展覧会

今回はかあちゃんの勧めで、「さかざきちはるの世界展」~チーバくんとなかまたち~  

市川市吉澤ガーデンギャラリーで開催中の市川市出身のイラストレーター

坂崎千春さんの展覧会に行ったのです

坂崎千春さんの名前を実はそれまで知りませんでした

ところが、JR東日本のSUICAカードのキャラクターのペンギン、

ダイハツのCMキャラクターのカクカク・シカジカ、千葉県のゆるキャラのチーバくん、

といえばその可愛いキャラクターで多くの人に馴染みがあるでしょう

つまり坂崎千春さんはイラストレーターであり、絵本作家である人です

”クウネル”くんなども面白いキャラですね

SUICAのペンギントランプカードがあったので買ってきました

吉澤ガーデンギャラリーは市川市真間にあり、近くにも郭沫若記念館や木内ギャラリー

などがあり静かないいところです


ルドンとその周辺展 ”グラン・ブーケ”の素晴らしさ

2012-02-23 21:15:47 | 展覧会

今日は雨降りにもかかわらず、こないだの朝日新聞夕刊に載っていた

「ルドンとその周辺展」に行ってきました

あの夕刊に掲載された”グラン・ブーケ”を一目見た瞬間、日本にこんな絵の展覧会が

あるのかと、驚き、必ず観ようと思っていたのです

場所は、丸の内にある三菱一号館美術館です、ここは初めて訪れた美術館で、

外観がレンガ造りの雰囲気のある美術館でした

展示は3階にまず行き、2階、1階と降りながら観てきます、

今回のルドンの絵だけでなく、ムンクや、ゴーギャンなどの絵も展示されていました、

したがって、かなりの展示数ですから観終わるのに時間がかかりました

それにしても、オデイロン・ルドン(フランス ボルドー生まれ 1840-1916)の絵の

特徴は、あの黒い炭で描かれた目玉のある幻想的な絵です 

初めて見たときは気持ちの悪い絵だと思いました

それが、結婚してからカラーの絵に転向し、しかも、花の絵が中心になり、

まるでガラッと変わってしまうのです

ところが、今回観た”グラン・ブーケ”をはじめとする花の絵は実際の花のようであって

そうではない幻想的なイメージを覚えます

とにかく、色彩が澄み切っていて何ともいえない魅力です

心の中に永遠に咲き続ける花、枯れない花ではないかと、

そんな気持ちを抱いて美術館を後にしました

”グラン・ブーケ”は縦248。3で横162.9(cm)という大きさで、

絵全体に照明が当てられていて非常に美しく見ごたえがあります 

他にも”黒い花瓶のアネモネ”、”青い花瓶の花々”、”目を閉じて”など、

こころ奪われる作品でした

”グラン・ブーケ”も”黒い花瓶のアネモネ”もパステル画だという説明です 

パステル画がこれほど圧巻がある絵画になるのかと、これにも感心させられました


一列に水面に浮かんだ鴨の群れ

2012-02-22 20:35:38 | ハナミズキとの語らい

季節も、次第に移ってきたようで、すこし温かくなったんですかね

「ひさびさに、近所の公園を歩いたら、鴨たちがのんびり休んでいたな」と、

とおちゃんがいいました

「やはり二十四節気の”雨水”の時季を過ぎると、

なにか春めいてきたねえ」と、ハナミズキも

「そこで、面白いものを見たんで、写真に撮ったんだ、

ちょっと見てくれよ」と、とおちゃんが写した写真を見せました

「なんだろう、この一列の鴨たちは???」と、ハナミズキもびっくりです

「池の中に石が並んでいるのでもなく、杭が打ち込んであるのでもないんだよ」

「へえ~~?! ということは、鴨たちが一列に並んで

水の上に浮かんでいたっていうことかい」と、ハナミズキが驚いた声でいいました

「そういうことなんだ、おれも鴨たちが木の杭に止まっているのかと

目を凝らしてみたんだ」

鴨たちが浮かんでいる下に石か、杭のように見えるのは、

鴨の水に映った影なんですねえ

偶然でしょうか、それとも、鴨たちは何かを示そうとしていたのでしょうか


三浦綾子作品ー4 「果て遠き丘」 その印象

2012-02-21 21:12:15 | 読書三浦綾子作品

読書「果て遠き丘」三浦綾子 1977年発行 集英社 
 全体的に少女マンガ的な内容の物語という気がした。つまり虐められる少女と虐める側の少女がいて、ついに虐める側の少女には罰が当たり、虐められていた側の少女は優しい理解のある若者と結ばれるという結末の物語である。

 ふとした浮気を実母から咎められ離婚した橋宮容一は、その別れた妻 保子と十年後に再びよりを戻そうとする。それに伴い二人がそれぞれ連れて育てた自分たちの子供である恵理子と香也子という姉妹もまた再会することになる。

  その恵理子や父親である容一の再婚相手の扶代の子である章子は結婚適齢期で、それぞれ好きな男とつきあうが、そういった浮いた話に縁のない妹の香也子は二人の姉たちの恋の邪魔をする。


  章子の付き合った男、金井はいわゆる結婚詐欺風な男で、父親の容一から金を引き出すのが真の狙いというとんでもない人間であった。章子は香也子の邪魔にあった結果、詐欺男と別れるがその失恋と騙されたショックで一時的な記憶喪失に陥る。だが、恵理子も章子も結果的には自分にあった男と結ばれる。

 
  問題は、他人の失敗や不幸をみて喜ぶのが生き甲斐である香也子の生き方である。彼女は自分の姉、章子をだました詐欺男、金井に接近し結婚しそうになるが、結局彼女も自分が遊ばれ、男の狙いは父の金をくすねるだけが狙いであって、ついには捨てられたことに気づく。香也子は他人を平気でだましたり、裏切ったり、嘘をついたりする。

  それで相手が困っているのをみて快感を抱く。そのために自分自身が、本当に他人の助けを求めたときには、誰も彼女を信用せず放置され、奈落に突き落とされるという結末が待っていた。他人を不幸にするためなら平気で嘘をつき裏切るという邪悪な性格には勝っていたが、他人を愛したり、尽くしたりする能力には基本的に欠如していた。

  この小説が前編とすれば、後編を読みたい気がする。香也子がその後どうなったのか、
この主人公である香也子は何となく、グリム童話のシンデレラ姫にでてくる意地悪な姉妹に似ている。
 
 
三浦綾子55歳の時の作品であり、そこには明確なる神の臨在や神への信仰は示されていない。三浦綾子がこの結末で満足するはずはないと思ったのである。
  
それで、想像ではあるが三浦綾子は香也子の改心をテーマにした続編を考えていたのではないだろうかと思うのである。


手術後の天野医師の発言について

2012-02-20 21:27:21 | 病気も仕事

天皇陛下の心臓冠動脈のバイパス手術を執刀した天野医師(順天堂大病院教授)

が、手術は成功したかというという質問に対して、次のように答えたそうです

「成功かどうかの判断は、陛下が公務や日常の生活を取り戻された時点が

話題にしていい時期です。現状の判断はやや尚早です」と、

これは医師の立場からすれば、躊躇したり、謙遜した発言でもなんでもなく、

実に天皇陛下の健康回復を尊重した責任ある発言であると思います

かつて手術後の医師の発言かどうか知らないが、「手術は成功した」、しかし、

その後、患者は亡くなってしまった、などということがいわれたものです、

極端に危険率の高い手術を別にして、これでは手術を受けようという気もなくなります

わたしも手術を受ける前に、執刀の医師から、「術前よりも高質の生活ができることを

取り戻すことを目指している」といわれ、感激しました

そのために、リハビリの運動として散歩を毎日の日課にして励んでいます

 


絵本 「ネコとクラリネットふき」

2012-02-19 21:23:18 | 猫、ねこ、ネコの図書館

絵本「ネコとクラリネットふき」 文・絵 岡田淳 

(株)クレヨンハウス 1996年発行

小さいネコが、ある日のこと少年の家にやってきました

さかなも食べないし、ミルクも飲もうとしません

けれど、少年の好きなクラリネットを吹くと、

そのたびにネコが大きくなってゆきます

そして、どうなったでしょうか

ビックリです

 

ネコは幸せをもってくるんですねえ

ネコに包まれて、生きるなんて

なんて幸せなことでしょう


梅花もやっとちらほら

2012-02-18 20:03:28 | ハナミズキとの語らい

今年の二月もとにかく寒いです、きのうも千葉県でも雪が降りました

季節的には二十四節気の”雨水”です

「とおちゃん、なにか”雨水”の兆しを見つけたのかい」と、ハナミズキが聞きました

「近くの梅林のあるところに行ったんだが、やはりまだ梅の花観には早いなあ」

とおちゃんは、北風が吹くなかを歩いたんだそうです

梅林の木には花のつぼみがいっぱい付いていました

「ほんの二、三本の木に花がちらほらと咲いていたよ」とおちゃんはそれでもうれしそうに

言いました

「きょうはよく晴れていたから、花も青空にはえて見えたんだろうね」とハナミズキも

楽しそうです


何が有り難いかは後になってわかる

2012-02-17 21:20:21 | ハナミズキとの語らい

「ばあちゃんのひっきりなしの訳のわからん話しの繰り返しに付き合うのも

くたびれるなあ」と、じいちゃんが嘆きました

「でもねえ、そうやってじいちゃんがばあちゃんに付き合って、しゃべっているから

元気でいられるんだよ」と、かあちゃんが言いました

「おれもそう思うなあ、今のように煩わしいといいながらでもしゃべくり合っているときが

花なんだと思うなあ」と、とおちゃんも相づちを打ちました

「いまにこの世と、あの世とに別れ離れになった時に、あの頃が一番よかったなあと

思うようになるんじゃないかねえ」と、ハナミズキも思いました

そうです、今できることに一生懸命になりたいです、

すべては一期一会です

あのとき、もっとああしておけばよかったと、後になって悔やまないように生きたいです


ある女性ブロガーの死

2012-02-16 22:05:50 | 生と死を想う

一人の女性ブロガーがいました

なぜ過去形かというと、彼女は最近惜しくも亡くなったのでした

その人のブログは、美術関係の仕事に従事されているためもあり、

なかなかセンスの良いブログでした

つい最近までほとんど毎日一日も休まずに、

精力的にブログを更新されていましたが、体調を崩し

入院のやむなきに至ったのでた

治療、薬石の甲斐なく、突然の死であったとのことです

その結果はご主人が夫人のブログを通じて伝えてくれたのでわかりました

改めて生と死の厳粛なることが心を支配します

この方とはお会いしたこともなく、名前も知りませんが、

そのブログ名とともに、この方のブログの内容によって教えられたことは

計り知れないものです

匿名やニックネームであっても、一方通行的ではあっても、

交流できるということを感じました

つい最近まで、元気そうであった人が突然に世を去るということは衝撃です

しかし、彼女の残したブログや、人々に与えた印象がいつまでも、

親しかった人々の記憶となって残ってゆくでありましょう


両親の成人健診

2012-02-15 22:29:22 | 看取りと介護道

じいちゃんとばあちゃんの成人健診を受けるために行きつけの

内科医さんへ車で連れてゆきました

外気は寒いのでたくさん着込み、インフルエンザにかかっては困るので

マスクをしっかり着けてもらいました

開院と同時に到着しましたが、すでに何人かがもう来て、

狭い待合室は一杯でした

若い娘さんがときどき咳をしています、これが気になりました

案の定、その人はB型のインフルエンザという診断のようでした

じいちゃんとばあちゃんには改めてしっかりとマスクをかけてもらいました

一応、基本的な検査項目を受診しました

二人が検査や診察を終えたのはおおよそ1時間半ほどかかりました

今日のところでは血液検査の結果はまだわかりませんが、

心電図や肺のレントゲンや問診などでは特に問題がなかったようでした

じつは二人とも高齢なので、じいちゃんはもう受ける必要ないといいますが、

毎年続けてきました、

もうやめてもいいとは言えません


遺跡調査の現場見学説明会に行った

2012-02-13 21:34:18 | 日記

まえまえから散歩のコース途中に、遺跡調査をしている場所がありました

数人の調査員が地面を掘って何やら作業を続けていました

最近になってこの発掘調査が終了に近づいたそうで、張り紙が貼ってありました

この土曜日に調査結果について発表会を催すとのことでした

この辺には寺が多く、近くには真間山弘法寺とか国分寺というお寺や

里見城の城跡とかがありますし、また真間の手児奈堂というお堂や、

貝塚もあり、新しく住宅を建てようとすれば、必ず遺跡調査をしています

散歩の途中に立ち寄れるので、行ってみました、

予想外の大人数の老若男女がすでに集まっていました

調査員の説明によれば、調査場所にあったのは、

9世紀の寺跡(下総国分寺)だということです

発掘した遺跡の跡も説明がありました、土器のかけらも展示してありました

わたしは考古学には不案内ですが、発掘の現場を直接観察でき、説明を受ける

のは新鮮な体験でした